アリュゼウス(TX-ff104 ALYZEUS)とは、劇場アニメ『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』に登場するモビルスーツ(MS)である。
『閃光のハサウェイ』原作小説には登場しない、劇場版オリジナル機体。
概要
| ALYZEUS アリュゼウス |
|
|---|---|
| 型番 | TX-ff104 |
| 全高 | ??? |
| 頭頂高 | 26.7m |
| 重量 | 29.5t(本体) / 83.0t(全備) |
| 出力 | 3,500kw |
| 総推力 | 152,000kg以上 |
| 装甲 | ガンダリウム合金 チタン合金セラミック複合材 一部外装に対ビームコーティング |
| 兵装 | ファンネル・ミサイル |
| サブアーム・ビーム・サーベル | |
| その他量産型νの兵装各種 | |
νガンダムの量産型試作機「量産型νガンダム」に、単独飛行用フライトユニットを装着した形態(量産型νガンダムについては該当記事を参照のこと)。飛行形態のフライト・フォームと、人型(といってもいいのかわからない位の異形だが)の通常形態に可変する。
もともとは反連邦政府組織マフティーに対抗する最新鋭機「ペーネロペー」が配備されるまでの間、同機のフライトフォームによる高速飛行の練習用として急遽用意された機体である。その運用目的から、あくまでもMS形態が基本形であるペーネロペーと異なり、モビルアーマー形態に相当するフライト・フォームが主体となっている。別ガンダムで例えるならEx-Sガンダムのようなもの。
本機のフライトユニットは、ペーネロペー開発時にテスト製造された試作品のパーツを流用して作られている。ペーネロペーの開発途上時期=ミノフスキー・フライト・ユニットが未完成の時期に製作されたため、代替飛行推進機としてIフィールド由来ではない旧型エンジン技術をベースとしたプラズマ・ジェット・エンジン(を応用した)「シェルフ・ノズル」を採用している。これを外装ユニットに計20基搭載する事で、半ば強引に第五世代MS並の高速飛行を可能としている。
フライトユニットは量産型νを覆う(着こむ)ように装着されている。追加の腕部パーツや、脛から足首まで丸ごと造形された脚部のパーツなどから、どちらかというと「装甲」より「外骨格」に近い。背後から見ると、量産型νの足が折り曲げられ、膝立ちするような形で脚部ユニットが装着されていることが見て取れる。カラーリングはほぼグレー1色。練習機ゆえに塗装コストをカットしたのだろうか。
そのシルエットはペーネロペーに見えないことも無いが、機体各部に装着したシェルフ・ノズルの為、よくよく見るとかなりゴテゴテした異形のMAであることが分かる。また、どちらかというとカトキハジメがリファインした劇場版ペーネロペーよりも、森木靖泰が手掛けた原作版ペーネロペーに近いシルエットを形成している。
緊急時にはフライトユニットを投棄し、本体部分の量産型νで行動することもできる。この量産型νもフライトユニット接続のために一部改修が行われており、原案である『M-MSV』版とは細部が異なっている。具体的にはカラーリングや頭部と股関節ブロックの構造が変更されたほか、右前腕に予備のビームサーベルを収納し、左前腕のビームスプレーガンが90mmガトリング砲に換装されている。
従来の設定では、量産型νは1機だけが試作されたことになっているが、アリュゼウス用のこの機体がそれと同じなのか、新造されたものなのかは不明。
作中では、前作終盤で海ポチャして修理中のペーネロペーの代用機として、かつて本機で訓練していたレーン・エイムが再び搭乗する形で戦場に駆り出されている。エアーズ・ロック(ウルル)上空で遭遇したΞガンダムと交戦するものの、パイロットの技量差と、原型機の性能差[1]は如何ともしがたく、徐々に追い詰められていく。遂にフライトユニットも損壊し、νガンダムの姿が露出してしまうが、その瞬間、Ξガンダムが──
武装
フライトユニット側
- 胸部マシンガン ×2
ペーネロペーのそれと近い位置に搭載された機関砲。 - ミサイル・コンテナ/ファンネル・ミサイル
ペーネロペーのものと酷似した特殊誘導ミサイル。スペースの問題からペーネロペーの様な機体内蔵式にするのが困難だった為、コンテナを介し装甲外部に計34発(頭部×6、副碗部×6、腰部周り×16、ノズル×6発)懸架している。 機体との同調が不十分な為か、誘導性能はペーネロペーには及ばない。 - サブアーム・ビーム・サーベル
腰部追加装甲に内蔵。νガンダム用の追加装備プランである「HWS(ヘビーウェポンシステム)」に類似した形状のこの装甲には、折り畳み式の隠し腕が内蔵され、その先端にはビームサーベルが握られている。取りつかれてしまった際の自衛・不意討ちに用いられる。 - シェルフ・ノズル
先述の通り、純粋な推進器であり武装ではないが、射出する事で(一応の)攻撃手段になる。
量産型νガンダム部分
- 頭部バルカン砲×2
原型機と同様。装弾数は約1400発(劇中の計器表示より)。 - 大型ビーム・サーベル(ビーム・キャノン兼用)×2
バックパック左右に搭載。フライトユニット装着時には基部が変形し、前方に倒れてキャノンになる。機体エネルギーが尽きない限り連射・使用可能な模様。 - 小型ビーム・サーベル
原型機の量産型νでは後腰に搭載されていたもの。右前腕部に増設されたラックに搭載している。 - 90mmガトリング砲
ビーム・スプレーガンを換装する形で左前腕部に搭載。オリジナルνのサーベルラックに似た形状になっている。装弾数1450発。 - 試作型ビーム・ライフル
ペーネロペーのビームライフルの試作モデル。右手で保持する。撃ち切りのエネルギーCAP方式か弾倉式のEパック方式かは不明だが、装弾数は約15発。ペーネロペーのものと違い弾種によって銃身が分かれている。
バックパックはフィン・ファンネル装備型と同じだが、フライトユニット接続の都合、ファンネルやインコム、シールドは搭載していない。
劇中ではフライトユニットが中途半端に投棄された結果、左背中のシェルフ・ノズル3機と、右前腰の追加装甲がくっ付いたままになったうえに、左側の大型サーベルがどこかに吹っ飛んでいる、中々に情けない状態になってしまった。この状態はプラモデルで「アリュゼウス 半壊状態」と酷い命名呼称されている。
余談
- 本体の脚部の下に脚部ユニットを装着する、という構造は『ガンダムビルドライバーズRe:RISE』の主役機であるコアガンダムのプラネッツシステムを彷彿とさせる。
- 『キルケーの魔女』公開から3日後の2026年2月2日、HGUCにてガンプラ化が発表され翌日に早くも予約がスタート。Youtube特別動画が制作される気合の入ったプロモーションが行われた。折からの物価上昇に加え、実質的に量産型νガンダムとのコンパチ仕様という大ボリュームキットということもあり、ペーネロペーを遥かに超える税込13200円の高額ガンプラとなっている。
関連項目
脚注
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 3
- 0pt

