アルカディア号とは、松本零士作品に登場する架空の乗り物である。
宇宙戦艦(海賊戦艦アルカディア号)
おそらくもっとも有名なアルカディア号。宇宙海賊キャプテンハーロックや、銀河鉄道999などに登場する。
ハーロックの親友である大山トチローによって建造された、全長400メートル級・大気圏内外航行型の宇宙戦艦。サイズや形状については登場する作品で細かい差異があるが、船体の各所にドクロのマークがついている点、無重力でもはためかせることのできる海賊旗や木造船によく似た船尾キャビンがある点、推進用メインエンジンが2発である点、大口径の3連装主砲「パルサーカノン」を上部前甲板に2基、下部前甲板に1基装備している点は共通である。
軍隊の所属として運用する前提がなく、1隻で広い宇宙を長期行動するための設計になっており、乗員数は40名程度に抑えられている。太陽のプロミネンスを直撃で受けても損傷しないほどの防御力を持ち、戦艦への体当たり、あるいは戦艦へ乗員を乗り込ませての戦闘もできる。砲撃戦のみで大艦隊を向こうに回して戦うことも十分可能である。
中央には大コンピューター室があり、作品によっては死期の迫ったトチローが自らの意識を移した結果、「意志を持つ船」となっていることもある。
複葉機(わが青春のアルカディア)
キャプテンハーロックの遠い祖先にあたる「ファントム・F・ハーロック(CV:石原裕次郎)」が航空探検家として使用した愛機。赤く塗られた複葉機にARCADIAのロゴとドクロのマークをあしらっている。ファントム・F・ハーロックはこの飛行機でポートモレスビーからラバウルまでの探検をおこなう過程でオーウェンスタンレー山脈を越え、その模様を自伝「わが青春のアルカディア」として出版した。
戦闘機(わが青春のアルカディア)
ナチスドイツ時代のドイツ空軍に所属した、ファントム・F・ハーロック二世(CV:井上真樹夫)の使用した戦闘機。Bf109に自分の愛用する照準器「レビC12-D」を取り付け、ARCADIAのロゴとドクロのマークを塗装であしらったものだが、何度か機体が破損してそのたび乗り替わっている。
バトル・オブ・ブリテン、アフリカ戦線、ノルマンディー上陸作戦以後の西部戦線と、複数の戦域を転戦したようである。
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