アルシオーネとは、
- 星座のすばる(六連星・昴)ことプレアデス星団の六つの明るい星、アルキオネ、アトラス、エレクトラ、メローペ、タイゲタ、プレイオネの内で最も明るい星、アルキオネの英語読みの名前のこと
- 1.に由来する名前のスバル(富士重工)製のスペシャリティーカーのこと
- 2.に由来する名前の漫画・アニメ作品「魔法騎士レイアース」の登場人物、露出度の高いビザールファッションに身を包んだ、むっちりナイスバディの黒髪長髪女性魔導師のこと
である。ここでは2について記述する。
概要
- スバル・アルシオーネ (1985~1991年)
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スバル初のスペシャリティーカー。リトラクタブルヘッドライトを装備したスバル車はこの初代アルシオーネが初。現時点で、恐らくはこれからも唯一になるだろうけど。
エンジンはレオーネの4気筒ターボエンジンEA82型とこれをベースに6気筒化したER27型。ベースとなった無骨なレオーネとは似ても似つかぬブっ飛んだデザインは空力的にも優れ(国産車で初めてCD(空気抵抗係数)値=0.30を切る0.29を達成)、自動車評論家からは好評を博したが、販売面ではお察し下さい……。
スペシャリティーカーでありながら腰高[1](最低地上高が高い)、かつフロントのオーバーハングがかなり長いデザインは当時の若者受けがよくなかったようだ。だって当時のレオーネ(まだレガシィがなかったころの話)のシャーシにクーペのボディ乗っけただけだったんだもん……。 - スバル・アルシオーネSVX (1991~1996年)
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スポーティ・グランドツアラー[2]を標榜するスバル2代目スペシャリティーカー。先代の高い空力性能を引き継ぎつつ、全天候下における安全性も兼ね備えることを目標に開発された。海外では"SUBARU SVX"。ジョルジェット・ジウジアーロ[3]がデザインした。「クーポラ」と言う半球型の屋根のイタリア建築様式をモティーフにした、天井が全面透明ガラス製のSF戦闘機風グラスコックピット[4]を持つ。
エンジンはレガシィに搭載されたEJ20型4気筒DOHCをベースにボアアップと6気筒化をしたEG33である。各デバイスの電子制御や4WD制御システム・駆動力配分システム等の技術はこの車で得られ、今日のスバルAWDの方向性を決定付けた。
なお、ジウジアーロは完成した車両を見て「デザインスケッチから幾分変更することになると思ってたら、そのまんまやりやがった」とビビッたという。一方製造工場ではこの車の組み立てにくさにビビッたという。[5]また販売店も80万円引き、100万円引きしないと売れない状況にビビッたという。そして購入したユーザーはグラスコクピットの使いにくさ(料金所での金のやり取りがし難い、雨天時に換気しようと窓を小開けにすると肘に窓を伝った雨粒が降り注ぐ、グラスエリアの広さゆえ直射日光が強烈)、故障時の代替部品の出なさ(使用されたパーツの殆どがSVX専用設計)、そしてスバル車のお約束でもある燃費の悪さにビビッたという。
「これ(SVX)とマツダのコスモ(3ローター・ロータリーエンジン搭載モデル)はアニメ絵なしでも十分痛車ですよね」とはあるディーラー営業マンの弁。濃いと言われるスバル乗りの中で、更に濃いこの車の所有者は、アニメ「装甲騎兵ボトムズ」で言えば「レッドショルダー」級のAT乗りに準えられよう。というかマゾ。
関連動画
関連項目
脚注
- *当時はサスペンションを社外品にしただけで、車両構造変更の申請が要った。チューニングカーへの敷居が高かった。
- *SVXとは
http://isuzupiazza.fc2web.com/whatsvx.htm - *Giorgetto Giugiaro。イタリアデザイン工房「イタルデザイン」創始者のデザイナー。
- *国産量販車でグラスコックピットを採用したのは他にはトヨタセラがある。
- *SVXのワゴンバージョンであるアマデウスというモデルも企画されてたが、製造工場側から『こんな作りにくい車をもう1車種増やす気か!』とキレられてお蔵入りになったという噂が存在する。
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