アルテミス計画とは、アメリカ合衆国が出資する月面有人着陸計画である。
概要
アルテミス計画とは、アポロ計画終了から50年を経過し、もう一度月面に人類を到達させようという計画。大規模な月面探査プログラムであり、それらをまとめてアルテミス計画と称している。最終的に月を周回する宇宙ステーションを建設し、月面に物資を運び、月面に探査拠点を建設し、月面での人類の持続的活動を目指している。
2022年現在、宇宙船「オリオン」が試験中であり、これを運ぶ大型ロケット「スペース・ローンチ・システム」が運用中。
第一歩となるアルテミス1号が2022年11月16日に米国フロリダ州ケープカナベラルのケネディ宇宙センターから打ち上げられた。3体のダミー人形を乗せたオリオン宇宙船は月周回軌道を回った後、12月12日未明(日本時間)に地球に帰還し、メキシコ沖の太平洋に着水した。
NASAは2024年に予定されているアルテミス2号の打ち上げで4人の宇宙飛行士を月周回軌道に送り、さらには早ければ2025年のアルテミス3号で人類を月面に送り込みたいとしている。
アルテミス4号では月周回軌道上の月軌道プラットフォームゲートウェイに向かう有人ミッションが予定されている。月軌道プラットフォームゲートウェイとは、月を周回する軌道に置かれる小型の宇宙ステーション。
計画名の「アルテミス」はギリシャ神話に登場する月の女神。アポロ計画の名前のもとになった太陽神アポロンとは双子の神。
アルテミス計画にはNASAだけでなく、日本のJAXAも参加している。カナダ宇宙局や欧州宇宙機構・オーストラリア宇宙庁などが参加した国際的な計画となっている。また、NASAと契約した民間企業も参加している。アルテミス計画に合意した国は21か国に上る。
関連動画
関連リンク
- NASA Artemis(アルテミス計画概要・英語注意)
- Moon to Mars | NASA(アルテミス計画公式・英語注意)
- NASA Artemis Accords(アルテミス合意公式・英語注意)
- Artemis-Accords-signed-13Oct2020.pdf(アルテミス計画合意書本文・NASA公式・英語・PDF注意)
- 国際宇宙探査の取り組み|JAXA 有人宇宙技術部門
関連項目
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