アルテミー・マグーン(1974~)とは、20世紀末から21世紀にかけて活動している政治学者・哲学者である。
概要
レニングラードで社会学者の家に出生。ミシガン大学とストラスブール大学で博士号を取得し、2018年12月現在はサンクトペテルブルクのヨーロッパ大学政治学・社会学部部長。また雑誌『Stasis』の編集も務める。ソ連崩壊後のロシアのコミュニズムのうちペテルブルク・レフトの流れに属する人物である。
2008年に発表した『否定的革命』でペレストロイカからプーチン政権確立までの過程をひとつの「革命」とみなし、フランス革命史と比較しつつも、その契機として「否定性」の異議を唱える。アリストテレス、ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル、ジャック・ラカンといった人々を参照して否定性の理論的基盤を示し、同時にイマヌエル・カント、カール・マルクス、ハンナ・アーレント、アラン・バディウらの革命論から革命概念をアップデートをはかる。
こうした流れの中に「コミュニズム」の再考も含まれている。
また、ペテルブルクのアクティヴィスト集団『なにをなすべきか?』のメンバーでもある。
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