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アルベオ・ピピニーデンとは、アニメ「機動戦士Vガンダム」の登場人物である。声優は北島淳司。通称はピピ、椅子を尻で磨くだけの男など。
概要
ザンスカール帝国の軍人で、ピピニーデン隊を率いる隊長。階級は大尉。
クロノクル・アシャーの士官学校時代の先輩。配下には腹心のルペ・シノとその直属部隊を筆頭とする精鋭のモビルスーツパイロットが揃っており、整然としたフォーメーション攻撃を全隊規模で難なくこなしてしまう練度の高さから、「ピピニーデン・サーカス」の通称で通っている。気取った言動や振る舞い、手柄のためには手段を選ばない残忍さが目立つが、指揮官・パイロットとして確かな腕前を有する。
クロノクルからは士官学校卒業後も「先輩」と呼ばれて慕われ、良好な関係を築いており、それは階級の上下が逆転してからも変わることはなかった。しかし、地球クリーン作戦でクロノクルの副官となった際、宿敵のウッソとガンダムを確実に仕留めるための策を彼に提案したのだが、その内容が「部下ゴズ・バールを唆してウッソの母ミューラ・ミゲルを人質に取らせる」という手段であった上、実行まで詳細を知らせていなかったこともあり、その余りの卑劣さに激怒して呆れ果てたクロノクルに見限られてしまう。
クロノクル「見下げ果てた先輩だ！胸くその悪い。もうあの男を先輩だなどとは思わん」
一応フォローしておくと、母国の元首を姉に持つが故に「コネで成り上がったお坊ちゃん」と侮られがちなことに苦悩していたクロノクルのために、自身が身代わりで汚名を被ってでも手柄を立てさせてやりたいというピピニーデンなりの気遣いではあった。しかし、甘ちゃんで軍人らしくない清廉さを持つクロノクルに理解されることはなかった。元々出世欲の強い野心的な性格の持ち主ではあったが、クロノクルとの決別以降は出世コースから叩き出されてしまい、精神的に追い詰められてこれらが更に先鋭化していき、ついには最も信頼していたルペ・シノにまで「つまらない男」と内心で唾棄されてしまうこととなる。
エンジェル・ハイロゥ攻防戦ではラステオ艦隊を指揮。落ち目の艦隊司令で終わるつもりなど毛頭なかった彼は危険な最前衛に回されたことを逆に好機と捉え、一発逆転を狙い自身専用に用意させた巨大モビルアーマー「ビルケナウ」で出撃しようとした。しかし、ウッソに敗れたルペ・シノが執着するウッソへの最後の手向けとしてピピニーデンを道連れにしようと、搭乗モビルスーツ「ブルッケング」で突っ込んできたのである。そして、そのままブルッケングの爆発に巻き込まれるという呆気ない最期を遂げた。
ここでの艦橋から「椅子を尻で磨くだけの男で終わるものかよ！」→ビルケナウへ乗り込む→「モビルアーマー・ビルケナウ、出るぞ！」→爆死 の流れは、活躍の場が描かれなかったビルケナウとともにネタにされやすい。
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