アロエとは…
概要
【分類】(クロンキスト)ユリ目アロエ科アロエ属/(APG)クサスギカズラ目ツルボラン科アロエ属
アロエベラ
【学名】Aloe vera (学名の由来)Aloe→語源には諸説あるが、アラビア語で「苦い」が有力/vera→真の
※日本では、A. barbadensisが有効な学名でA. veraはシノニムだという説が広まっているが、実際は逆である。
※正式には、属名のeには発音記号のトレマがつく(oとeをつなげて読まず、「アロエ」と読めという意味)。
【和名】ホンアロエ・バルバドスアロエ・キュラソーアロエ
キダチアロエ
【学名】Aloe arborescens (学名の由来)arborescens→樹木に+なる
アフリカとその周辺地域の熱帯~亜熱帯地域に分布し、赤や黄色の鮮やかな花を咲かせる種類が多い。葉は多肉質で、縁にはトゲや突起が並んでいる。見た目の似ているリュウゼツランと割と近縁。鉢物などの観賞用として、園芸分野で重要な種も多い。
葉に数百種類の化学物質を含むが、特に苦い皮の部分に含まれる苦味成分アロインなどに薬効がある。傷を治す効果があることから、「医者いらず」の別名を持ち、民間薬として用いられてきた。しかし、薬効成分を含むアロエの種類はそんなに多くない。また、「万能薬」といわれるほどの効果はない。白色の葉肉にはアロエマンナンやムチンが含まれるため弾力があり、食べると便秘にかなり効くという。健康によいというイメージが強いので、特にアロエベラの葉肉がヨーグルトや清涼飲料水にしばしば加えられる。
インド洋に浮かぶソコトラ島(イエメン領)は「アフリカのガラパゴス島」や「地球上でもっとも地球に見えない島」などといわれ、独特の生物が見られることで有名だが、ここはアロエの一大自生地である。アレキサンダー大王がアリストテレスの勧めに従い、アロエを目当てにこの島を占領したという逸話が残っている。
伊豆白浜(静岡県下田市)にはキダチアロエが多く、商用キダチアロエの生産量は静岡県が日本一である。
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