アンジェラ・サラス・ララサーバル(Angela Salas Lararzabar[1])とは、「ワールドウィッチーズ」の登場人物である。通称「アンジー」。
CVなし。
プロフィール
モデル
モデルはスペイン人エース・パイロット、アンヘル・サラス・ララサーバル。
スペイン内戦時では国粋派に参加し、爆撃機の迎撃などで戦果を挙げた。第二次世界大戦中はドイツに派遣されたスペイン人義勇戦闘機隊「青中隊」の指揮官として東部戦線でソ連空軍と空戦を繰り返し、内戦とあわせて24機を撃墜。戦後もスペイン空軍で閲歴を重ね、フランコ政権末期には王国評議会において軍部を代表した。最終階級は名誉的な(Ad honorem)空軍元帥(Capitán general、本来は国家元首のみが叙される)。1994年死去。
ファーストネーム「Angel」を「アンヘル」と表記することからわかるようにスペイン語では「Angela」は「アンヘラ」と発音するが、アンジーはスペイン人ではなくヒスパニア人なので何の問題もなかった。
容姿・人柄
髪型は茶色のポニーテールで、鳶色の瞳を持つ釣り目がクール。紺色の軍服の下に水色のシャツを着こんでおり、胸の前で同じく水色のリボンを結んでいる。
ヒスパニア人のステレオタイプと異なり厳格・生真面目で責任感が強いというカールスラント軍人のような性格で、寡黙なため友人が少なく、義勇軍で戦い続けた経験もあって重荷を内側に溜め込みがち。「カワイイとかキレイとか、褒められるのが苦手」らしい。ただし食へのこだわりだけはヒスパニア人らしい一面を見せ、時に口論にまで及ぶことがある。
攻勢志向の理論派なヒスパニア戦役以来のベテランウィッチで、第二次ネウロイ大戦勃発後も各国から高い評価を受け、カールスラントから一級鉄十字章、ロマーニャからは極めて珍しい名誉赤ズボン隊隊員の処遇を受けている。
固有魔法の魔法炸裂弾は、弾丸の中に魔力を込め、着弾時に炸裂させて強大な破壊力を持たせるもの。主兵装としてボーイズなどのライフルを愛用しているのは、そのための魔力や攻撃力のバランスがちょうど良いからである。
戦歴
ヒスパニアの厳格な役人の家に生まれ、幼いころに魔法力を発現。航空ウィッチを目指したが、ヒスパニアでは航空ウィッチの育成が遅れており、その道程は独学で進まねばならないものだった。そのさなか、ヒスパニアで大規模な怪異が発生すると、彼女は故郷近くに派遣されたロマーニャ空軍の義勇部隊に志願。このヒスパニア戦役を通して一人前の航空ウィッチへと成長した。
戦役終結後、ヒスパニア戦役を戦ったヒスパニア人ウィッチを集めた空戦エース部隊「青中隊」の一員となり、第二次ネウロイ大戦勃発とともに義勇兵としてオストマルクへ。多くの戦果を挙げつつ、南部カールスラントを経てアルプスを越え、ロマーニャへと撤退戦を援護した。このころ「青中隊」指揮官となり、またカールスラントから一級鉄十字章を授与される。
ロマーニャ撤退後は地中海方面で中隊を率い、ロマーニャ軍を支援。その活躍からロマーニャ軍名誉赤ズボン隊隊員への推薦を受ける。その後、1943年頃初頭には北アフリカ戦線トブルク近辺を活躍の場とし、カールスラントウィッチのヴェンデリーン・シュレーアとコンビを組んでアフリカに多い大型航空ネウロイを多く撃破した。
1944年、501JFWによってガリアが解放されると「青中隊」はヒスパニアへと帰還したが、アンジーはロマーニャに新設される第504統合戦闘航空団<アルダーウィッチーズ>に招聘される。そこで正式に名誉赤ズボン隊隊員となり、1945年春の“トラヤヌス作戦”に臨むこととなる。だが“トラヤヌス作戦”は失敗。撤退時に殿を務めて重傷を負い、長期療養を余儀なくされた。復帰後、同年7月に実施された“オペレーション・マルス”では主軍援護を担っている。
交友関係
性格上、他人との親しい付き合いが少なく、地元にもまったく友人がいなかったという。しかしカールスラント人にはその寡黙で真面目な性格がかえって好評で、北アフリカでコンビを組んだヴェンデリーン・シュレーアとは相性が良かった。ただしそのヴェンデリーンも同じく寡黙な質だったため会話が弾むわけもなく、事務的で一言二言の短い会話を交わす程度。それでも「あれほど他人と仲良くしているのは見たことがない」と言われるほどだった。一度だけ激しい口論になったことがあるが、それはヴェンデリーンとアンジーの食への思想の違いから補給と献立に関し深刻な対立が生じたため。その口論はネウロイが襲来するまで続いた。
名誉隊員として赤ズボン隊に迎えられたことに誇りを持っているらしく、その加入式では思わず涙を見せてしまったほど(本人は「顔を赤くして」否定している)。また、“トラヤヌス作戦”に際しては敬意を表して「赤ズボン」の制服着用で出撃している。
504JFWに入ってからは、隊長からして自由奔放で適当な傾向のある部隊の中で次第に影響を受け、重荷を貯めこんでしまう性質を改善しつつある。時にドミニカ・S・ジェンタイルとジェーン・T・ゴッドフリーの関係に呆れ、時には扶桑のウィッチとはコメの調理法を議論するなど、明るい一面も見せるようになった。パトリシア・シェイドには好意を持たれているようだが、本人はまったく気づいていない。
登場
初登場は原作者・島田フミカネサイト内の「next world witches」にて。
書籍媒体では「ワールドウィッチーズ」に紹介され、ヴェンデリーン・シュレーアと並んだ絵(ヴェンデリーンのビジュアルはこれが初公開)が出ているほか、コミック『紅の魔女たち』でも504JFWの一員として登場。パティとの交友、そしてパエリアの国の出身者としてうな重における米の使い方に真剣に感心していた姿がかいま見える。
アニメでは『ストライクウィッチーズ2』冒頭、“トラヤヌス作戦”で赤ズボン隊の後ろを飛んでいるのがアンジー。
関連動画
関連項目
脚注
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- ストライクウィッチーズ
- ストライクウィッチーズ2
- スターライトストリーム
- 扶桑皇国
- ブリタニア連邦
- 501st JFW.OA
- ストライクウィッチーズ劇場版
- ストライクウィッチーズ零
- スオムスいらん子中隊
- 帝政カールスラント
- ストライクウィッチーズ アフリカの魔女
- ストライクウィッチーズO.V.A.
- ブレイブウィッチーズ
- ストライクウィッチーズ 501部隊発進しますっ!
- ストライクウィッチーズ 紅の魔女たち
- ノーブルウィッチーズ
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- ストライクウィッチーズ オーロラの魔女
- ワールドウィッチーズチャンネル
- ワールドウィッチーズ 魔女たちの航跡雲 Contrail of Witches
- ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN
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