アンチモン(Sb)とは、51番目の元素である。単体は常温で銀白色の硬くて脆い半金属である。
概要
有史以前より化合物が顔料として使われていた。古代にはアイシャドーなどにも用いられたが、毒性があるため、現在は化粧品などの用途には使われなくなっている。この他、金属として青銅器の装飾に使われた例もある。
活字出版が盛んだった頃は、活字合金の材料として使われた。これは、アンチモンが溶融時に体積が減少する性質を利用し、鉛合金の寸法安定性強化による活字品質向上を図ったものである。
現在は、顔料の添加物の他、ハンダやアルミニウム合金、半導体などの添加物、ポリエステル合成用触媒、各種プラスチックの難燃助剤等に用いられる。
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