この物語は この二人が 最高の死を見つけるお話
概要
アンデッドアンラック | |
漫画 | |
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作者 | 戸塚慶文 |
出版社 | 集英社 |
レーベル | ジャンプ コミックス |
掲載 | 週刊少年ジャンプ |
掲載期間 | 2020年1月- 2025年1月 |
巻数 | 全27巻 |
アニメ | |
監督 | 八瀬祐樹 |
制作 | david production |
放送期間 | 2023年10月 - |
話数 | 2クール |
漫画・アニメテンプレート |
アンデッドアンラックとは、戸塚慶文による少年漫画である。 略称は「アンデラ」。
週刊少年ジャンプ2019年9号に『アンデッド+アンラック』のタイトルで読み切りが掲載され、そこから約一年後の2020年8号より連載が開始され2025年9号まで連載されていた。なお戸塚氏は本作が初連載である。
基本は「否定者」と呼ばれる異能力者達によるバトル要素と、ヒーローとヒロインによる恋愛要素を含む王道漫画。古臭い絵柄がネタにされるが、爽快に進むストーリーの中で散りばめられた数々の伏線と圧倒的な情報量そして常時全裸の主人公が話題を集め、主に設定考察好きな読者から高い支持を得ている。
2020年に「次にくるマンガ大賞2020」にてコミックス部門1位を受賞。
あらすじ
死を覚悟した不運【アンラック】な少女の前に、現れたのは死を求める不死【アンデッド】...!?
悪辣!暴虐!真っ裸!前代未聞のピカレスク・ヒーロー、ジャンプに登場!(ジャンプ公式サイト
より)
【注】以下、アニメ視聴者(コミック未読)の方にはネタバレとなる内容を含みます。
登場人物
主人公
- アンディ
不死【アンデッド】 CV.中村悠一
- 何度殺されても死ぬ事のない不死の肉体を持つ男。
風子の能力に自分が死ねる可能性を見出し、口説き落として最大の不運を味わうべく行動を共にする。
戦闘時には組織の追っ手から奪った不壊の刀を得物として使用するほか、自身の肉体を切断などで傷つけ、高速で再生させた際の勢いを利用して戦う。
肉体を再生しても服は再生しないので激しい戦闘になるとすぐ全裸となり、股間にモザイクが常備されていた。組織に入ってからは自在に形を変える服のUMA・クローゼスを身に着けている…が、実はノルマと言わんばかりに毎週必ず最低1コマはモザイクされており、しかも公式Twitterで作者書下ろしの1ページ漫画でヒゲ眼鏡を付けた風子が「答え合わせ」している。クローゼス曰く、アンディに羞恥心が無いために股間付近の再生優先度が低いらしい。 - ヴィクトル
アンディが頭のカードを抜くことで出てくる別人格(本来の主人格)。戦神[ヴィクトール]とも呼ばれる。
物語序盤のアンディとは比べ物にならないほど再生能力の扱いに長けており、指からでも体を再生したり、それを利用して一時的に分裂したりできる。
世界のループ時においても死ぬことができず、ループを幾度も経験している。かつてはジュイスと共に神殺しを目指しており、彼女とは恋人関係にあった。
しかしループを繰り返すうちに彼は諦めてしまい、それでも諦めず何度もループを繰り返すジュイスを殺して、彼女を楽にしようとしていた。
だが、風子の不運が神に届きうる能力だと確信し、その考えを改めた。 - 出雲風子 不運【アンラック】 CV.佳原萌枝
- 肌が触れた相手に、死へ直結する程の不運を与えてしまう少女。18歳。
触れた時間が長く面積が大きいほど、そして触れた相手への好意が強いほど強い不運が起こり、この能力で10年前に両親を死なせてしまった過去がある。
能力を儚んで自殺しようとした時にアンディと出会い、以降行動を共にする。
当初は状況に流されていただけだったが、ジーナとの戦いを経て組織(ユニオン)を内側から変えると言う目標を持つ事になる。とはいえすぐに組織の目的を知り、そこからは全面的に協力しているが。
彼女の能力は基本的に不運により肉体的ダメージを与えるものだが、成長により相手に合わせた不運を起こすことができるようになってきている。
直接的な攻撃が全く効かない神に対し、その神にとっての不運を起こすことができる彼女の能力は最強の攻撃になり得る。
仲間たちの身に起きた全ての悲劇を防ぎ、神の介入しない世界で生きるため、彼女はアークを使ってループすることを決意する。 -
ループ後
1800年に戻った彼女だが、作中で描写されたのは1972年から。その間黙示録は開いておらず、クエストは開始していない。
この172年間何をしていたかの詳細は語られていないが、天然資源が出る土地を買い叩いて大金を所持していたり、体をかなり鍛えていてファンと数度戦りあってそのたびに退けていたり、科学知識もある程度勉強してラボを作っていたり、ライラを助けるために外科手術ができるようになったりと体制を整えていた模様。
また、ある程度古代遺物も集めており、古代遺物の記憶から過去のループの情報を仕入れている。便利な移動手段となるムーブや金斗雲も確保済み。この間に能力の解釈を拡大しており、愛着のある道具に不運を付与できるようになっている。この場合その道具に不運が起きるタイミングは、風子の肌に触れていない状態で生き物に触ったときになっている。
仲間集めのロードマップを作っており、前の周では敵だった人物も含めて知り合った全ての否定者に起きる悲劇を防ぎつつ仲間にしようとしている。ちなみにロードマップの見開きページがあるが、線の繋がり方が後の展開と全然嚙み合ってなかったりする。
組織(ユニオン)
- シェン=シアン 不真実【アントゥルース】 CV.花江夏樹
- 円卓のメンバーである中華風の青年。円卓の序列はⅡ。
視界に入れた相手にとろうとした行動と真逆の行動をとらせる不真実の能力を持つが、発動条件として対象を好きになる必要がある。また、強制発動型であり制御ができない。それにより、能力発現時に妹のメイを殺してしまっている。
一度はアンディ達を捕縛するが、二人を気に入った事でメンバーを殺して組織に入るよう囃して去っていった。
戦闘狂の気があり、ヴィクトールと戦うためにアンディを煽ったりもしている。
ファンとの戦闘で瀕死の状態になり、死亡遊戯を持ったムイに殺されたことでキョンシーとして復活。自我はそのままだが、死んだことで不真実の能力は消失した。 -
ループ後
律儀に風子との約束を守ったファンの手によって妹と共に健やかに育っており、蓋を開けてみれば結構いい家族関係を築いている。
まだ不真実を発現していなかった彼に対して、風子はわざと不運を付与して悲劇を引き寄せるという強硬手段を取っている。悲劇に対応するためという理由もあるとはいえ、前周での戦闘狂っぷりを知っているためか容赦が無い。
ムイとの試合中に不真実を発現し、奇しくも前周の悲劇と同じようにムイが崖下に落ちてしまう。助けるために彼も飛び降りるもそのまま地面まで真っ逆さまになりかけたが、風子たち組織の皆とファンに助けられて事なきを得る。
その後はファンと戦い、試合のルール下であるとはいえ、不真実の力を使って見事師匠に勝利した。 - ジーナ=チェンバー 不変【アンチェンジ】 CV.悠木碧
- 円卓のメンバーであり、50年前にアンディを捕らえた女性、66歳永遠の16歳。
その時の交流からアンディにベタ惚れしており、戦闘中でもそれを隠す気はなかった。
物体の形を固定する不変の能力を攻撃、防御、捕縛と万能に利用する強敵だったが二人に敗れ、最期はアンディの腕の中で事切れた。 -
ループ後
最初期の否定者の仲間として登場。以前の周で引き起こした悲劇は「UMAヒートを前にして無意識のうちに否定能力を使用し、周囲4万人を窒息死させた」というもので、被害者の数は他の否定者と比べてもダントツ。風子やニコたちにより悲劇は防がれ、組織に加入した。
否定能力に目覚めたばかりなので最初はうまく扱えていなかったが、前周で風子がやったのと同じように、オータム戦であえて本にされた風子に魂を入れて前周のジーナ戦を追体験。前周の自身から助言をもらい覚醒する。
空気を剣の形に固定してぶった斬る不変剣の威力はヤバいの一言で、硬い装甲を持つオータムを空と大地ごと文字通り一刀両断した。あらゆるものを切断できる硬度無限の剣、といったところだろうか。
ループ前とは違って正真正銘の少女なので可愛らしさが比較的強調されているが、追体験で覚悟を決めたためか既に若干の女傑感が出てきている。下駄箱のラブレターに対して「直で来い」とバッサリ切り捨てる彼女の姿には、もはや加入直後の芋っぽい田舎娘感は全く残っていないのであった。
- ボイド=ボルクス 不可避【アンボイダブル】 CV.乃村健次
- 円卓のメンバーであり、シェンと共にアンディ達に襲い掛かった。
相手の回避を封じる不可避の能力を持っていたが能力の穴を突かれて死亡。 -
ループ後
(攻略することを決めた)最初のクエストで不可避の捕獲が発生したため、クエスト攻略と戦力補強を兼ねて序盤に仲間にすることになる。
ただしクエスト発生時点ではまだ彼に能力が移っていなかったため、前任者のおじいちゃんが老衰で亡くなるまで待つことに(ちなみにそのおじいちゃんは「福引で一等の玉に避けるなと念じて当てる」という極めて平和な方法で使っており、98歳まで元気に生きている)。以前の周での悲劇は「ボクシングの防衛戦中に能力が発現し、対戦相手を殺してしまう」というもの。そのため風子が対戦相手と入れ替わり、彼にボクサーとして最後で最高の試合を届けることとなる。
ボクシングのヘビー級王者だけあって、否定能力抜きでも戦闘力は一流。前周ではあっけなく退場してしまったが、それまでのループでは前衛アタッカーとして活躍し続けていた。
- ジュイス 不正義【アンジャスティス】 CV.伊瀬茉莉也
- ヘルメットを着けている女性。円卓のボスであり、序列は当然Ⅰ。
不正義の能力により相手の正義とは逆の行動を取らせることができ、自殺や同士討ちなどを促すことができる。
相手に意に沿っていない行動を強制させるという点ではシェンの不真実とも似ているが、行動自体を否定するシェンに対し、目的を否定することで結果的に行動が変化するという点で異なる。
アークにより世界を幾度もループしている。 -
ループ後
未登場
- フィル 不感【アンフィール】
- 両手足が義手・義足の少年。基本的にボーっとしており、親指を咥えている。序列はⅣ。
その義手などは全て古代遺物であり、レーザーで攻撃したりできる。本来は多数の古代遺物を同時に使うと脳が壊れかねないが、不感の能力でそれを防いでいるものと思われる。 -
ループ後
彼の産まれは宇宙。とある国の人体実験の一環で、宇宙ステーション内で産まれてそこで6年間過ごしている。そこで宇宙ステーションがエイリアンの襲撃に遭い、感情と感覚を否定する不感を発現する。
今周ではUMAギャラクシーがすでに追加されていたことにより彼を取り巻く環境がかなり異なっており、なんと今周の彼は脳を機械の体に移したサイボーグと化している(前周とどこまで差があるのかは不明だが、少なくとも風子は驚いているため古代遺物の記憶には存在していなかった模様)。
不感発現後、宇宙ステーションで研究されていた古代遺物「託す者」に触れて前周の出来事を知り、託す者と同化した。これによってフィルの肉体は機械から託す者に変化しており、食事も可能になったどころか食事するだけでケガが回復している。
前周ではヴィクトルが「全身に古代遺物…何故気をやらずにいられる…リスク回避の能力か…」と言っていたが、実際は全身が単一の古代遺物だったわけである(能力でリスクを回避しているというのは正しいが)。 - タチアナ 不可触【アンタッチャブル】 CV.釘宮理恵
- 大きな丸い機械…に入っているロシア人の美少女。序列はⅤ。
ビリーをはじめとして組織の人物をおじさまやおばさまと呼んで懐いており、ジーナを殺したアンディのことは当初かなり嫌っていた。一方で風子とは初めての女の子の友達となった。
装甲自体も高い防御力と攻撃性能を備えているが、あくまでも能力を抑えるための拘束具である。
彼女の能力は自身を中心とした球状に外側への圧力を加え、あらゆる物体を弾き飛ばす不可触。強制発動であり5歳の誕生日に突如彼女へと能力が移った結果、彼女はその能力で両親を殺してしまうこととなる。
基本的に拘束具で能力を抑えているが、任意で拘束具を外して能力の影響範囲(UTエリア:アンタッチャブルエリア)を広げられる。普段拘束している反動もあり、解放すると町一つを消し飛ばしてしまうほど広げることも可能。ちなみにUTエリアは他人に空中足場のように使わせることもできる。
また、訓練によってUTエリアを一部分だけ解放することもできるようになってきている。
口を開けるとその正面部にだけ圧力がかからないため、工夫は必要だが食事などもちゃんとできる。トイレはどうしているんだろう…
なお、その能力上服も着れないので装甲の中は全裸。 -
ループ後
未登場
- トップ=ブル=スパークス 不停止【アンストッパブル】 CV.岡本信彦
- 褐色の肌で顔に絆創膏を付けた15歳の少年。序列はⅥ。
一定の速度を出した状態で止まろうとすると、それを否定して倍以上の力で押し出される不停止の能力を持つ。それにより高速移動が可能だが、体が壊れないと止まれない。トップの場合は「体が壊れる」のイメージが骨折であるため、止まるときには意図的に骨を折っている。
能力の発現時に友人を2人殺してしまっている。 -
ループ後
未登場
- 一心 不壊【アンブレイカブル】
- 鎧武者のような姿の人物。序列はⅦ。
自身が作ったものに対して絶対に壊れない特性を付与する不壊の能力を持つ。ただし、少しでも自信や覚悟が足りない場合は能力が完全に付与されず、結果として父親を守り切れずに亡くしてしまっている。
カラーページでの顔色が悪いが、顔に見える部分まで実は鎧。自身の能力を付与した鎧で全身を覆っている。
その中身は筋肉が凄い女性。23歳。身長もアンディ以上。ただしその見た目に反して臆病な性格であり、クエストにもほとんど参加していない。
トップに対して明らかに恋心を抱いているが、本人がシャイすぎるためか組織にトップが加入して以降は性別すら隠している。無口なのも声でバレるからであり、そのためトップは彼女が女性であることすら知らなかった。
なお、不壊の能力と一心の名は江戸時代から代々彼女の家系に受け継がれている。一心は鍛冶屋としての名であり、彼女の本名は山岡春歌。 - ニコ=フォーゲイル 不忘【アンフォーゲッタブル】 CV.遊佐浩二
- 人相と口の悪い男。序列はⅧ。
技術者であり、翻訳ネクタイやタチアナの拘束具などの様々なアイテムを作り出している。50年前から10年間、捕らえたアンディの体を弄りまわしていたのも彼。
元々は否定者ではなく組織の技術者の一人だったが、娘のミコが産まれたのと同時期に不忘の能力を得た。
発現した時点からあらゆる物事を忘れられなくなった彼だが、それは妻の死の直前でもあり、彼の妻との思い出はそれ以降の膨大な記憶に押し潰されていくこととなる。長期間組織にいる割に序列が実質最下位なのは、妻との記憶を可能な限り覚えていたい彼の身を案じてジュイスがあまり彼にクエストを回さなかったため。
脳波で動く黒い浮遊体「サイコポッド」を作っており、それを最大11基同時に操ることができる。
上に乗って移動したり、サイコポッド間にレーザーを張って攻撃に使ったり障壁を張って防御に使ったり、他人の記憶を保存してニコがそれを見たり、色々できる万能アイテム。 - 重野力 不動【アンムーブ】 CV.村瀬歩
- 世界の言語が英語に統一された影響で捕まり、闇オークションに出されていた日本人の少年。風子とアンディに助けられて力を貸し、その後組織へと加入する。序列はⅪ。
自身が四肢を動かさない限り、視界中の全ての生物・物体の動きを止める不動の能力を持つ。能力が初めて発動したときに横断歩道上の両親に対して発動してしまい、それで両親を失っている。
元は普通の少年なので、ビビッて震えてしまい能力がうまく発動しないこともあったが、組織に入ってからは克服している。
また、ニコが開発したゴーグルで視界を制限することで任意のものだけを止めることが可能となったり、サイコポッドを使うことで能力を発動させたまま移動することも可能となっている。
タチアナに対して恋心を抱いている。 -
ループ後
最初はまだ不動が発現していないただの学生として登場。ちなみに高3。
発現タイミングが読めない彼に対して風子の取った策は組織メンバー10人による学校のジャックという大規模なもの。記憶操作も利用して生徒・教諭・果ては校長として潜入し、いつどこで発現して悲劇が起こってもいいように備えていた。
新学期開始直後から潜入開始し、結果として9月に発現、そしてその後も卒業式までサポートしたため、チカラ編だけで丸一年である。選択肢のなかった前周とは違って、本気でカメラの道に進みたいと思い、否定能力を持ったまま学生生活を続けられたチカラ。そんな彼を風子は組織での戦いの道に勧誘するつもりはなかったが、チカラ自身が望んだことで組織に加入することとなる。
- ムイ CV.石川由依
- シェン唯一の直属の部下である女性。否定者ではないが高い身体能力を持つ。
UMAに親と弟を殺されたが(弟は病死の可能性もある)、シェンに助けられてそれ以降一緒にいる。
シェンが一度死亡したことで失われた不真実の能力は、彼女に移動することとなる。 - ミコ=フォーゲイル
- ニコの娘で組織の技術者のNo2。否定者ではない。
風子がタチアナと仲良くなったことをきっかけに、風子・タチアナ・ムイ・ミコの女子4人で仲良くなった模様。
なお、彼女が産まれたのはニコの否定能力の発現と同時期だが、序盤のアンディの話から50年前の時点でニコがすでに否定者だったことが示唆されている。母であるイチコも否定能力の都合上あまり長生きはできないと思われるため、ニコ共々比較的若いうちにミコを産んだと思われる。
つまりミコの実年齢は意外とかなり・・・おっと誰か来たようだ - イチコ=ネムリ 不眠【アンスリープ】
- ニコの妻、ミコの母。故人。
現在のニコと同様、円卓メンバー兼ラボメンバーとして組織に加入する。
不眠の否定者であるため眠れず、それにより目の下に特大の隈ができており、それを隠すために髪を伸ばしてメカクレとなっていた。
しかしニコの発明により隈が消え、それを機に交際を開始したと思われる。
アンダー
- ビリー 不公平【アンフェア】 CV.小山力也
- ハードボイルドでややコメディチックなおじさま。番号はⅢ。
- 得物は銃であり、タチアナとの連携で跳弾を駆使して戦う。目が見えない模様。
- …というのは仮の姿であり、その実態はアンダーのボス。
- 他人の否定能力をコピーするという強力な能力を持っている。
- 組織に対しては跳弾の必中能力、不可信【アンビリーバブル】であると説明していたが、実はこれは純粋な技術でありコピーした否定能力ですらない。
- なお、目が見えないのは事実だが、彼は音で視ているため不動の発動も可能。
- 目的は神殺し。組織を裏切った理由は、そのコピー能力の発動条件が対象から敵視されることであるため。仲間を殺されないために全員の能力を自分一人で得て、一人で闘おうとしていた。
-
ループ後
とある戦争に参戦している傭兵部隊、水平の秤隊(ホライゾンバランス)の隊長として登場。世界を公平にするために戦っている。
この戦争の目的は古代遺物であるディスク。ビリーは片方の陣営の傭兵として参加していたが、契約内容の不備を利用してディスクを手中に収め、自身が世界の敵となることで戦争を減らそうとしていた。
そしてこの戦争の最中、同隊の通信兵であるテラー、敵兵であるクリードと共に否定能力を発現し、前周ではこの3人でアンダーを設立することとなる。
なお、肝心のディスクは前周では結局組織が使っている(ジーナ戦で使われたUFOみたいなアレ)。今周では戦争に介入してきた風子たちに興味を持ち、ディスクを手に入れた風子に接触。組織への加入を賭けた早撃ち勝負時に不公平を発現し、不抜をコピーしたことで銃が抜けずに敗北する。
しかしながら、発現した不公平には前周とは決定的に異なる点があった。それは発動条件である。前周の発動条件は「たとえ嫌われたとしても、自分一人だけが強くなって戦えばいい」と考えていたが故のものであったが、風子の話を聞いて他人を共に戦う仲間だと認めたことで、「強さを認めた相手の能力をコピーする」能力に変化したのである。
- リップ=トリスタン 不治【アンリペア】 CV.梶裕貴
- 右目に眼帯をしている男。
- 自身が与えた傷に対する、治療の意思を持ったあらゆる行為を否定する不治の能力を持つ。
- この能力は彼が死ぬと解除されるが、彼自身の意思で解除することも可能。
- この能力最大の強みは、不治の能力をあえて相手に教えることで、彼を殺そうとすること=治療の意思を持った行為、になること。一度彼から攻撃を受けてしまえば、少しでも自身の命を顧みている限り彼に攻撃することはできなくなる。
- 目的はラトラと共にアークを使用して記憶を維持したままループし、否定能力により殺してしまった恋人ライラ(ラトラの妹)と再会すること。
-
ループ後
ライラを助けるために医者になったのは同様。腕も性格も最高の医者になっており、「患者達の王子様」の二つ名を持つ。
シックを倒すために彼の不治の力が必要だと考えた風子は、攻撃手段となる走刃脚の装着のため、彼に足の切断を提案する(もうちょっと他にやり方は無かったのかと思わないでもないが、不運や不信による必中効果付与を活かせる遠距離攻撃で、かつ不治による治療不能を活かせる形で大ダメージを出せる古代遺物、となると走刃脚以外にないのだろう)。
不治の発現後にラトラと共に走刃脚を装着し、シックに大ダメージを与える。シック撤退後は病気の治療も終わったライラとの結婚式を挙げるが、彼はラトラのことも大切に想っていた。そしてラトラの気持ちにも気づいていた彼は、彼女ら姉妹の両方と結婚するという選択肢を取るのであった。
- ラトラ=ミラー 不信【アントラスト】 CV.長谷川育美
- 黒髪の女性。相手からの攻撃を否定して逸らせる能力を持ち、彼女や彼女に守られている人物に対しては不意打ちでしかダメージを与えられない。
- かつては百発百中ともいえる的中率を誇る占い師であった模様。どうやら占いの結果が必ず外れる、といった類の能力のようだ。
- 目的はリップと同じ。リップに対して恋心を抱いているが、妹ライラの為にそれを抑えている節がある。
-
ループ後
実はボイドを仲間にした直後、風子は当時5歳の彼女に会いに行っており、占い歴0の彼女に占いを無茶振りして他の否定者を仲間にするタイミングの参考にしていた。
実際それを信じて第二次タイムワープまで行っている辺り信憑性は十分だったようで、彼女の占いの才脳の高さがうかがえる。もはや予知レベル。風子から自分達3人に降りかかる悲劇の話を聞き、発生を防ぐために協力する。
リップが走刃脚装着のために脚を切断することになった時は、一緒に戦うために彼女も走刃脚を装着することを決意。発現した不信の力でサポートしながら、リップと共にシックに特大の攻撃を食らわせた。ライラのために自身の想いを抑えて一歩引いた立ち位置にいたのはループ前と同じだが、リップにはその気持ちを見抜かれており、彼女も花嫁衣装を着せられてライラと共にリップの妻となるのであった。
- クリード 不減【アンデクリース】 CV.安元洋貴
- 厳つい軍人風の男。自分のものと認識した武装の弾やエネルギーなどが消耗しても復活するようになり、無限に使えるようになる不減の能力を持つ。
- ただし最後の一発まで消費しきらないと能力が発動しない。目的は国盗り。
- ファン=クーロン 不老【アンフェイド】 CV.森川智之
- 顔を隠した武闘家風の男。中国語しか話せない。目的は若返りの古代遺物集め。
- その正体はシェンの師匠であり復讐相手。元々は170歳程のジジイであり、不老の能力で生き続けていた。ただし発現したのは肉体に限界を感じ始めた70歳頃であり、それ故に若返る方法を探していた。彼にとっての悲劇はその発現年齢だったと言える。そして、ライフイズストレンジでリップを15年若返らせた際に自身も150年若返ったことでその目的を果たす。
- 強者を育てて強者を殺し最強を目指す生粋の戦闘狂であり、そのためなら兄妹同士を殺し合わせることも辞さない。
- 150年を超える歳月で培った純粋な戦闘技術が最大の武器。若返る前ですら掌打でタチアナの装甲にヒビを入れるほど。
-
ループ後
1972年時点で数度風子と戦りあっている模様。前周だとこの時点で不老発現済みの老人のはずだが、今周だと既に若い姿となっている。
ジーナ救出作戦時に登場し、風子に敗れたことで「シェンを育てる」と約束して去っていった。その後風子はパスペナルティを利用してタイムワープしたので、ファン目線では26年ぶりに再会。風子との約束を律儀に守り続けており、しっかりシェンを拾って育ててツンデレお父さんとして頑張っており、シェンの妹も把握していなかったムイとの関係もちゃっかり把握していたりする。なお、この時点で随心鉄桿と如意金箍を所持している。
最初から若かった理由は不老の発現タイミングが違ったため。前周で老体のままでもしっかり戦いを楽しむどころか古代遺物で結局若返ったためか、神が悲劇の内容を変えてきたのである。
元々負け知らずの強さだった彼は全盛期の肉体のまま技を磨き続けたことで最強の個とも言える強さになっていたが、対等に戦える相手がいないまま個の強さに執着することに虚しさも覚えていたのだ。周囲の武闘家は老いていき、自分の強さを継承して超えていく弟子をとったが、老いない彼は弟子をとる必要が無かった。
だが、彼は風子に言われてシェンを弟子とした。そして試合のルール下ではあるが、見事愛弟子に負けたのである。その後は仲間に加わるつもりはなかったが、風子の頼みを受けて「長期の高難易度任務」に参加することになる。そして実際に待っていたのは・・・1年にも及ぶ学校の体育教諭としての生活であった。速攻ギャグ堕ちである。
完全に風子に騙された形ではあるが、Twitterのおまけ漫画では悪態をつきながらもしっかり先生している。風子との約束を律儀に守って子育てまでしていたことといい、根はかなり真面目なのが伺える。
また、生徒の姿に変身したUMAについ拳を止めたりもしており、この1年間で絆されつつある模様。第二次タイムワープには参加している様子はなかったので(不老だし正式に仲間になったわけでもないしで参加する理由もない)、その15年間はまた個人行動をしていると思われる。
- ショーン=ダッツ 不可視【アンシーン】
- 以前に課題で捕獲対象になっていたが、リップが先に接触したことで強制的にアンダーに入らされた男。それ以前は能力を悪用して強盗殺人を働いていた。
- 両瞼を閉じている間、自身が自分のものと認識しているものを、他者から視認できない状態へと変化させる不可視の能力を持つ。
- アンダー加入後は第三の目を移植され、発動中にも周りが見える状態になっていた。だが、この「否定能力のデメリットを本人の解釈以外で無理矢理パスする」行為は結果的に自分の首を絞めることになるらしい。
- 本来の歴史では風子を殺害し、それが原因で最終的に神殺しが失敗に終わることになる。しかし安野の介入により彼の方が殺され、歴史が変わることとなる。
- そういう意味では重要人物なのだが、初登場時は不可視状態でリップにいたぶられており、再登場時にはあっけなく殺されるという不遇な人。
-
ループ後
前周では風子を殺しかけた彼も、風子のロードマップに入っている。
脇役ばかりの役者であった父親を見て育った彼は主役になりたいという思いが強かったが、オーディション中に能力が発現して役者の夢を断念。ブラジルでギャングに入って能力を使っていたが、風子たちに捕まる。
いきなりガチの戦場に放り込まれて震えていたが、風子の言葉で幼少期の父親との記憶を思い出して主役であることにこだわりすぎなくなったことで能力の解釈を拡張し、味方を不可視にすることが可能となった。
更にその後、ジーナの助言で解釈を広げ、肉眼的な可視性のみならず間接的に観測されることも否定することが可能となった(例えば体重計に乗っても数値が一切動かない)。 - バックス 不出【アンバック】
- 舌足らずな喋り方をする、ウサギの着ぐるみのようなものを着た女の子。通称バニー。バックスと呼ばれると嫌がる。
- 物を何かで包むと外に出せなくなる不出の能力を持ち、捕獲に適している。自分自身も着ぐるみを脱げなくなってしまっている。
- UMAオータム捕獲時に共闘したため、風子とは結構仲良くなった。
- 目的は不明・・・というよりは本人もまだ子供であり、単にリップやラトラたちに懐いて一緒にいるだけだと思われる。
-
ループ後
未登場
- テラー 不通【アンテル】
- ビリーの傭兵時代からの仲間。元通信兵。
- 何も聞かずビリーについてきた一人目のアンダー。頭に付けたスピーカーを通して喋る。
- 来栖貞子 不貞【アンチェイスト】
- きゃぴきゃぴした感じの女の子。通称くるる。
- 特定のポーズや仕草をすることで、それを見た者を自身の虜にする不貞の能力を持つ。ただし虜になった者は自分に襲いかかってくる。元々はアイドルだったが、この能力が発現したことでその道を諦めた。
- ただし、恋を知らない相手や、心の底から愛する人がいる相手には効かない。アンダー内部ではテラーとショーン以外には効かない。
-
ループ後
未登場
- 友才 不抜【アンドロウ】
- 剣術使いのおばあちゃん。
- 初出は安野雲の回想で、昔アンディが日本に来た時に居合を教えた。その際にアンディに恋をするも寿命の差からフられる。
- 不抜は他対象の能力であり、相手の何かを抜く行為を否定している。あるいは、刺さっているものに対して抜かれるという行為を否定しているのかもしれない。
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ループ後
ボイド加入後に登場。トゲトゲのUMAに対して能力を使用して一週間の間飲まず食わずで足止めしており、死の間際で風子に助けられる。
今周ではアンディと出会っていないので、前周とは状況がかなり異なっていると思われる。
前周の回想での登場時には恋する乙女感が強かったが、今周ではそれなりの年齢の女侍といった印象が強い。少女という言葉は使えなさそうな程度の年齢には見えるが、前周と誕生年が大幅にズレている否定者も多いためそれ以上の推定は困難。
前周ではアンディが友才の能力を把握していた=回想時点で能力を発現していた可能性が高いのに対し、今周では否定者についてよくわかってない(一心のことも知っているのに)ため、能力発現が比較的最近の可能性もある。今周では現在不抜のせいで刀を抜けていないが、前周では抜いていたため今後の解釈次第だと思われる。居合使いとしては刀を抜けないのはかなりの痛手…のはずだが、鞘に入ったままでも高い戦闘力を誇る。
- 円陣 不燃【アンバーン】
- 燃えるような髪が特徴的な男性。燃焼を否定する不熱の能力を持つ。ただし燃焼を伴わない高熱は否定できない。
- 出番は少ないが、ストーリー内最初のクエスト報酬で所在が開示されていたりはする。
- また、太陽の化身である神サンに対しては彼の能力が無いと近づくことすらできない。
-
ループ後
未登場
その他
- 安野雲 九能明 不明【アンノウン】
- 風子の人生のバイブル、『君に伝われ』の作者。全101巻のSF長編少女漫画という中々凄まじい漫画だが、その実態は組織に関することを描いた予言書。原稿は古代遺物のGペン、Gライナーで書かれている。
予言の能力はGライナーのもの。数十年前の課題の報酬により過去未来の情報が付与されたものであり、本来の能力としては、空中に物体を描くことでその物体の性質を持ったまま具現化させることができる。
彼の本名は九能明。Gライナーを入手すると同時に、自己対象強制発動型の否定能力、不明を付与された。この能力により、彼の存在や言動行動はあらゆる他人に認識されなくなってしまう。
しかし、Gライナーによってアンディや風子をはじめとした否定者たちが、否定能力から逃げずに闘ったことを知る彼も奮起。
結果として、九能明という人間に繋がる形でなければ、不明の影響を受けずに他人に伝えられることを知る。
更に、安野雲という人間をGライナーで具現化することで、直接的な干渉も可能となった。
だが、安野雲の肉体が死に、未来を変えた代償かGライナーも粉々になってしまったため、彼は二度と他人と「会う」ことができなくなった。・・・アンディと風子たちが神を殺して、否定能力が消失するまでは。
- ルイン 不滅【アンルイン】
- スプリング討伐後に登場し、風子に致命傷を負わせた不滅の否定者。
アンディと同様の再生能力を持ち、UMAブラッドとシャドウの力で血液操作や影を利用してワープすることも可能。
神の信者であり、神に調整者としての力を授かっているが、その神である太陽の光を浴びると肌が焼かれる。吸血鬼のようなものなのだろう。
同じく死なない否定者であるアンディに執着しているが、これまでのループで一度も神との戦いに関わったことがなく、彼自身はループを越えられないと推測されている。
描写されている能力としては不死のほぼ下位互換に近いが、死に繋がらない怪我でも再生できるため、彼の能力をコピーしたビリーは目が回復している描写がある。 - ルーシー 不健康【アンヘルシー】
- アンディがルインの居城の近くで助けた10歳の子供。
自分のあらゆる健康を否定する不健康の能力を持つ。もはやただの虚弱体質だが、それ故に膨らんだ想像力のおかげで、ゴースト追加直後に幽体離脱が可能となった。
UMA
- ムーブ
- 組織に協力しており、空間を超えた移動が可能。ただし割と気まぐれで、ジュイス以外の言うことはあまり聞かない模様。
対応する否定能力者と両方とも味方側のレギュラーキャラだったりする。
ただしあくまでもUMAであるため純粋な味方ではない。否定者たちの命がけの戦いをコーラとポップコーンを貪りながら観るのが彼の趣味であり、そのために手を貸しているにすぎない。そのため死なないアンディの戦いは彼の趣味に合わず、クエストの邪魔をすることすらある。 - クローゼス CV.福島潤
- 服のUMA。人の身体にとりつき、その人間が最も欲している服に変化するが、その服に魅了された人間は身体の自由を奪われる。ちなみにとりつく人間は女性を優先する。女好きなのか。
組織に捕獲されていたが脱走し、最終的にアンディにとりつく。しかし理想的な服への注文が多いアンディを魅了することはできず、そのままアンディの服として馴染んだ。
その後は風子とも普通に仲良くなっている。好物は毛糸玉。 - スポイル
- アメリカ西部のロンギングという町で住民をゾンビにしていたUMA。あらゆる物質を腐らせる能力を持ち、彼が生まれたことで物が朽ちるようになった。
周囲のものを腐らせることができるほか、フェーズ2になると全てを分解する光線を放つことが可能。
組織に捕獲された後は、ジュイスに脅されて手を貸している。 - バーン
- クエストにより組織に捕獲されたが、ビリーの手引きで脱走し、円卓の略奪に手を貸した。その後もアンダーに協力しており、神に一目会ってみたいと思っている。ビリーに焚火扱いされたりしているが、お前はそれでいいのか。
- カインドネス(カイン)
- デカいシャチのUMA。アンダーに協力しており、メンバーやアジトを丸呑みして運ぶ。UMAだからといって特別知能が高いわけではないようで、潜水艦を仲間だと思っていたりする。
- オータム
- 秋のUMA。蜘蛛のような姿をしており、爪で人を本にする能力を持つ。その本を読んで人の人生を喰らう。ついでに肉体も喰ってる。
フェーズ2になると女性体となり、爪で削った地面から本を生やして敵を挟み込んだり、爪での連続攻撃を行う。
アンディ・風子たちとリップ・ラトラたちとの共同戦線により捕獲され、核は組織へと渡った。 - サマー
- 夏のUMA。複数体存在するが、核を持つ本体は1体のみ。火薬などを喰らうことで成長する。
ある程度成長すると、導火線の髭を持った黒い龍といった見た目になり、爆弾を吐いて攻撃できる。
フェーズ2になると黒い殻が割れ、巨大な白龍に変化。腹のウロコ全てが核となっており、全てを同時に破壊しないと再生し続ける。
これまでのループで一度も倒せなかった強敵だが、本編ではファン戦の足場として使用された挙句、フェーズ2になってから一話で倒された。
ただし倒したら倒したで季節の均衡が崩れ、すぐにウィンターを倒さないと地球が一瞬で寒冷化する罠でもある。 - ウィンター
- 冬のUMA。中に黒い核を携えた巨大な氷の結晶といった感じの姿をしている。
アンダーによって交渉の材料として放置されていた挙句、バーンに1コマで殺された。不憫すぎる。 - スプリング
- 春のUMA。最初からフェーズ2で登場しており、巨大な鬼のような姿をしている。
舞っている桜の花びらに触れるか、彼のエリア内で30分経過した人を桜の木にすることができる。
人に害をなそうとする意志はなく、江戸時代から人に興味があり仲良くなりたいとまで思っていた。しかしそれが神にバレて洗脳される。
日本の昔遊び系の古代遺物を大量に所有しており、それを使った3本勝負で風子と対決した。 - ゴースト
- オータムの捕獲報酬で追加された霊のUMA。この追加により人の肉体が死んでも霊が残るようになり、幽体離脱をすることも可能となった。ただしゴーストにとってはその人の霊が食料でもある。
魂はゴースト追加以前にも何度か描写されていたが、ゴーストが追加されたことで一まとめの霊魂となってより知覚しやすくなっている。
自我が崩壊した人に取り憑くことでフェーズ2になり、実体と霊体のどちらにもなれる。また、手に持った鎌で相手の霊魂を狩り取ることができる。 - ブラッド、シャドウ
- ルインと共にいる血のUMAと影のUMA。
戦闘に参加しているほか、クローゼスのようにルインの服などを形作っている。 - シール
- UMAを大量に殺して理を消したアンディを処理するため、神に遣わされた封印のUMA。
他のUMAや否定者を封じて取り込むことで、その能力を行使することも可能。 - 絶対理(マスタールール)
- ループが行われる毎に1体追加される、消えることのない理とそれに対応するUMA。最後のループではギャラクシーが選ばれたため、最初から宇宙が存在していた。
その中でも特に最初の10回で追加されたものは上位十理と言われ、UMAの中でも最上位の力を持つ。また、全員人型に近い見た目となっている。
上位十理は太陽の中にあるマスタールーム(黒い円卓)にいるが、アンディが魂で抑えているためそこから動けず、クエストにも出現しなかった。
シック
病気を司る絶対理の十位。周囲の人間の病状を悪化させ、フェーズ2では健常人にも影響を与える。そして、その病を自分の力に変えてしまう。
彼の力の一端を持つジュニアが攻撃を受けると分裂する能力があったため、彼本体にも増殖機能があると風子は予想しており、それに対処するためにリップの不治が必要であった。
不治の力が乗った攻撃で真っ二つにされたが核は破壊されておらず、その状態でも高い戦闘力を誇る。倒す前にムーブの介入があったことで、戦闘は仕切り直しとなる。
古代遺物
- 黙示録(アポカリプス) CV.杉田智和
- 組織の行動指針を示す古代遺物。口が悪い。
4ヶ月に一度、UMAや否定者の捕獲・討伐を課題(クエスト)として提示してくる(クエスト受注から1ヶ月が達成期限、3ヶ月が休憩期間)。達成すれば様々な報酬が与えられるが、期限までに達成できなければペナルティとしてUMAとそれに伴う世界の理(ルール)が追加される。(死、性別、人種、病気なども世界に追加されたルールとの事)。最低条件としてクエスト発生時には円卓の席が全て埋まっている必要があり、空席があると強制的にペナルティが課されてしまう。
この際、追加されたルール(あるいは報酬やUMA討伐で消去されたルール)は「元々そうであったもの」として現実改変が行われるが、否定者はこの改変による記憶改変を受けない。また、古代遺物に関係するものも改変を受けない場合がある。
課題をこなす事で世界の変化を防ぎつつ、力を蓄えて黙示録の背後にいる神を殺す事が組織の最終目的となる。
また、101個目のペナルティが最期であり、その名は「ラグナロク」。現在のペナルティは合計99個であり、あと1回分しか猶予がない。 - 如意金箍
- シェンが持つ古代遺物。中国から出土した伸縮自在の棒。曲げたり太くしたりもできる。要するに如意棒。
柄に不壊の文字があるが、これは一心が柄を作っただけであり、古代遺物である如意金箍そのものに不壊効果があるわけではない。まあ古代遺物なのでそうそう壊れるものでもないだろうが。
その力は真の強者にしかもたらされないとされ、「真の強者」ではない人物には反応せず扱えない。 - 走刃脚(ブレードランナー)
- リップが持つ古代遺物。脚に装備しており、斬撃を具現化して飛ばせる。リップのメイン攻撃手段。
義足でもあるが、そのため使うには脚を切断する必要がある。 - Gライナー
- 安野が持つ古代遺物。あらゆる物体の具現化が可能。
- 魂の口径(ソウルキャリバー)
- 安野が未来を変えるために探し出した古代遺物。後にリップに回収された。
人から魂を抜き取ることができ、物に封じ込めることもできる。 - ライフイズストレンジ
- 時間操作の古代遺物。
他人の身体時間を1年単位で老けさせるか若返らせることができるが、その代わり自身はその10倍の変化を受ける。
リップが黒競売で盗んだ古代遺物の一つで、アンディに倒されたリップをファンが15年若返らせることで蘇生させた。その対価としてその後はファンが貰っている。
更に安野が彼を大人に戻すために、Gライナーで具現化して15年老いさせるために使用した。
老いすぎたり若返りすぎたりして寿命や生存年数を超過すると消えてなくなるが、気をつけて使えば大したデメリットもなく不老長寿できそうな代物。ただし戻した年数に応じたクールタイムがあると考えられている。 - 死亡遊戯
- ファンが持つ数珠状の古代遺物。
殺した相手の魂を数珠に封じ込め、キョンシーとして使役できる。殺された側がその相手に殺されたと認識することが条件。
キョンシーは生前の自我を持った状態で使役することも可能だが、主人が危機なら自動で守り、またそれ以外は主人の命令が無いと自由に動けない。 - 金斗雲、黒斗雲
- 金斗雲はシェンが、黒斗雲はファンが使用している古代遺物。乗れば意のままに高速移動ができる。
金斗雲は心が清い人なら乗れるが、何を持って心が清いとするのかは不明瞭。しかし円卓メンバーは全員乗れるらしい。
- 随心鉄桿
- リップが黒競売で盗んだ古代遺物の一つで、ファンが使用している。棍、双節棍(ヌンチャク)、三節棍と変形が可能な武器で、それぞれの形に奥義が存在する。4つ目の形もあるらしい。
- 託す者(エントラスター)
- フィルが使用しているパペット型の古代遺物。これまで使用した者の感情を力に変えて様々なことができる万能な古代遺物だが、使うには自身の体を捧げて託す者と同化する必要があり、更に使うと一度で感情を吸い取られ廃人と化す。
超ハイリスクすぎて普通の人だと使えたもんじゃなく、実質廃人化のリスクを踏み倒せる不感の否定者の専用装備。 - アーク
- ジュイスが持つ古代遺物。世界のループ時に記憶を残したまま次の世界へと行ける。一人乗り。
エネルギーが切れかかっていてあと一度使えるかどうかという状態になっている。
その正体は円卓そのもの。クエストによって稼いだポイントを使用して発動する。また、ループするためには席の数×1分の間、神の攻撃からアークが破壊されないように耐える必要がある。
ループした人は老いなくなる。また、ループの開始点はどんどん後ろへとずれ込んでおり、最初のループでは恐竜のいる時代からループが開始していたが、最後のループでは1800年からのスタートとなる。 - リメンバー
- 記憶を司るアーティファクト。表で使えば記憶を取り戻して仲間を増やし、裏で使えば記憶を封じて仲間を失う。
表裏の選択は一ループにつき一度であり、今回のループでは裏の効果でヴィクトルに刺した結果、アンディが生まれることとなった。
つまりアンディの頭に刺さっているカードこそがこれである。
表の効果を選択した場合、皆の魂に眠るかつての全ループの情報を呼び覚ますことができる。 - 三種の心器
- 神殺しに特化した3つの最上位アーティファクト。いずれも各ループ終盤のクエストクリア報酬でしか所在が分からず、次ループまでの神の攻撃を耐えるためにも重要なアイテム。同時に2つ使われたのは今ループが初らしい。
イージス
神の攻撃すらも凌げる無敵の盾。ただし何度も何度も防げるほどではない。
リベリオン
神への復讐心を糧として力を得る最強の矛で、装備に憑りついて使われる。ただし対価として命が必要。
アポカリプスと同様、古代遺物ではあるが自我を持っている。
ジハート
これまでのループでも一度も発見されたことのない古代遺物。最後のループでしか出現しないようになっている模様。
用語一覧
- 否定者(ひていしゃ)
- 自身か他者の理(ルール)を否定する存在(自身の「死」を否定する不死、他者の「回避行動」を否定する不可避など)。
能力は自己対象か他対象かのどちらかであり、両方に影響を及ぼす否定能力はない。発動はコントロールできるものもあればできないものもある。
否定者が死ぬと、その瞬間世界中のランダムな人間にその否定能力が移る。ただし移動タイミングが最悪であり、必ずと言っていいほど何らかの悲劇が起こる。
その能力の性質は能力者の認識や解釈によって左右され、自由に解釈するほど能力の幅が広がっていく。また、能力は魂に宿っており、魂が肉体から離れるとその肉体から能力は失われる。
能力名は不◯◯【アン◯◯】で統一されている。 - 組織(ユニオン)
- 世を乱す否定者やUMAを捕獲、管理する組織。
否定者で構成される円卓が組織の中心であり、円卓に所属する事が唯一組織の追跡から逃れる方法となる。
最終的な目標は神を殺し、世界のループを止めること。 - アンダー
- ユニオンと敵対する組織。不公平(アンフェア)を嫌う。
ユニオンとは異なり全員の目的が同じわけではなく、利害の一致で行動している。 - UMA
- 世界の理に対応して存在する異形の存在。体内には本体である核(コア)が存在している。
否定能力には対応するUMAが存在すると思われ、UMAが否定者のことを「我等(ルール)の器」と呼ぶ場面もある。
UMAは理そのものであるため、否定者と異なり能力に発動条件というものはほぼない。基本的に縄張りに入った者に対して問答無用でルールを課す。
また、段階が進むと姿が変わり、フェーズ2となる。フェーズ2となるとルールの力が更に強くなる。
UMA達自身が行うUMAの分類として、「現象(フェノメノン)系」と「概念(コンセプト)系」が存在する。後者は春夏秋冬のUMAなどが該当し、神のお気に入りで現象系を下に見ているらしい。ただし必ずしも概念系の方が強いわけではなく、能力の相性が良ければ現象系が概念系を瞬殺できる場合もある。
なお、UMAの能力によって生じたもの(スポイルの力で生じたゾンビなど)もUMAであり、組織はジュニアと呼んでいる。
捕獲したUMAは手駒として使われる場合もある。ニコが開発したキューブと呼ばれるものをコアに食べさせることで一気に段階を進めさせることが可能。 - 古代遺物(アーティファクト)
- その名の通り古代に作られたオーパーツ的なアイテム群を指すと思われる言葉。
アポカリプスのような例もあるが攻撃用アイテムとして使われる場合が多く、中国から出土した伸縮自在の棒(つまり如意棒)や、飛ぶ斬撃を放てる「走刃脚(ブレードランナー)」などがある。
触れていると以前のループの「世界の記憶」が流れ込んでくる。また、複数種類を使いすぎると心が壊れてしまう。
ジュイスによれば、神が神を倒すために作った武器だとのこと。 - 世界のループ
- 作中世界は神の手によって星が終わり、作り直されることでループを繰り返している。かなり物理的なループなので、旧世界の地球の残骸が宇宙に漂っていたりもする。
アークを使用したジュイスはループ前の記憶を保持したままである他、不死の能力者であるヴィクトールも死ぬことができずにループを無視して生き続けている。アンディは現ループの1865年に生じた人格であるため、ループについて知らない。 - 神
- 世界を創り出した存在。サンとルナの2体いる。
サンはUMAを生み出して理を定め、ルナは人に賭けて古代遺物を創った。基本的に神と言ったらサンのことを指すことが多い。
ただしルナも完全な味方とは言い難く、彼ら二人が行っているのは自分たちが創り出した世界の命が神に届きうるかというゲームでしかない。ルナもまた殺すべき神の一体であると言えるだろう。
ループ後年表
ネタバレ全開なので折り畳み
テレビアニメ
2023年10月放送開始。アニメーション制作は『ジョジョの奇妙な冒険』アニメシリーズ全作を手掛けるdavid productionが担当。企画プロデュースにはトムスエンタテインメントのプロデュース部門であるUNLIMITED PRODUCEが関わっているため、事実上のdavid×トムスによる共同制作体制となる。
2025年冬にはオータム編の続編となる1時間スペシャルの放送が決定している。
スタッフ
- 原作:戸塚慶文「アンデッドアンラック」(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
- 監督:八瀬祐樹
- キャラクターデザイン:守岡英行
- 音楽:末廣健一郎
- アニメーション制作:david production
- 企画プロデュース:UNLIMITED PRODUCE by TMS
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