アンデッド(仮面ライダー剣)とは、特撮ドラマ『仮面ライダー剣』に登場する怪人の種族である。
概要
地球上のあらゆる生物の始祖とされる生命体。ジョーカーを除き全部で52体存在する。また、人間の手により生み出された人造アンデッドも存在する。
他作品の怪人と異なる特徴として、全てのアンデッドが不死の生命体という点がある。そのため、アンデットの活動を止めるにはラウズカードで封印するしか方法がない。それぞれのアンデッドには特殊能力があり、封印したラウズカードとラウザーを使って仮面ライダーがその力を使う事ができる。
アンデッドにはトランプのようなスートとカテゴリーが存在し、特にカテゴリーJ以上のアンデッドは人間に擬態する事ができ、高い知能を持った「上級アンデッド」と呼ばれる。
また、カテゴリーAと呼ばれるアンデッドは強力なアンデッドとされ、仮面ライダーが変身するために必要な存在でもある。
ジョーカー
アンデッドの中でもいずれの生物の始祖でなく、どのスートにも該当しないイレギュラーなアンデッド。アンデッドを封印したラウズカードの力を使う事ができる。作中に登場するライダーシステムはこのジョーカーの力を研究して開発された。
後述のバトルファイトをジョーカーが勝ち残った場合、地球上の生物は全滅するとされている。
事実、物語最終盤においてダークローチという怪人が世界中に無尽蔵に出現、あらゆる生命体の抹消のために活動を開始した。
相川始の記事も参照。
また、劇場版には亜種として「アルビノジョーカー」が登場、配下としてアルビローチが登場している。
バトルファイト
アンデッドは「統制者」の意思により「バトルファイト」を行う運命にある。バトルファイトに勝ち残ったアンデッドは地球の生命を思いのままにできるが、敗れたアンデッドはカードに封印される。
物語開始の一万年前に行われたバトルファイトではハートのカテゴリー2にあたるヒューマンアンデッドがバトルファイトを勝ち残り、その後の地球は人間が繁栄する星となった。
登場したアンデッド
劇中に登場したアンデッドのみを記述。なお、劇中に登場しなかったものは以下のとおりで、スペードスートのみ全て登場している。
ダイヤ
スタッグビートルアンデッド(A):オオクワガタ
アルマジロアンデッド(2) :アルマジロ
フロッグアンデッド(3):カエル
ホエールアンデッド(5):クジラ
ファイアフライアンデッド(6):ホタル
ハート
ハンマーヘッドアンデッド(3):シュモクザメ
ホークアンデッド(6):タカ
キャメルアンデッド(9):ラクダ
パラドキサアンデッド(K) :パラドキサカマキリ
クラブ
ビーアンデッド(2):ハチ
ライノスアンデッド(4) :サイ
コブラアンデッド(5):コブラ
ポーラーベアーアンデッド(6):ホッキョクグマ
テイピアアンデッド(10):バク
また、一部のアンデッドはデザインモチーフになった昭和ライダー・怪人を記述する。
下級アンデッド
スペード
リザードアンデッド
カテゴリー2に属する、トカゲの始祖であるアンデッド。全身の刃を武器とする。本編開始時点では既に封印された状態になっており、一万年前のバトルファイトではタイガーアンデッドに破れ封印された。
劇場版では解放されたアンデッドに含まれており、仮面ライダーブレイドと交戦するも「ライトニングソニック」を受け封印される。スーツは下記のライオンアンデッドの改造。
ライオンアンデッド
カテゴリー3に属する、ライオンの始祖であるアンデッド。右腕の大きなツメが主武装。
伊坂ことピーコックアンデッドの配下であり、新ライダーシステム=レンゲルの適合者を捕獲するのが目的。その任務で、後に適合者となる上城睦月を襲撃。そこに駆けつけた仮面ライダーブレイドに妨害され撤退する。
その後、人間を襲撃しているところで再度ブレイドと交戦。「ライトニングソニック」を喰らい封印された。
結局、彼が集めた人間は皆不適合であり、伊坂の役には立たなかった。
ボアアンデッド
カテゴリー4 に属する、イノシシの始祖であるアンデッド。全身の角と真っ赤な毛が特徴。
物語開始当初は既に封印された状態であり、初めてアンデッドとして登場したのは17話である。レンゲルの「テイピアリモート」により解放されたアンデッドのうちの一体で、桐生が変身したレンゲルの命令で、橘を誘い出す目的で人々を襲った。
その後、新たに睦月が変身したレンゲルの命令で桐生を襲撃、彼に致命傷を負わせる。その後、ブレイドとギャレンの攻撃で追い詰められ、最後は「ライトニングソニック」を受けて封印された。
ローカストアンデッド
カテゴリー5に属する、イナゴの始祖であるアンデッド。脚部を変形することで高い跳躍力を誇る。
BOARD内に大量に保管されていた謎の卵から孵化したイナゴが合体して出現、たった1体でBOARD施設を壊滅させる。その後、仮面ライダーブレイドと交戦。その跳躍力で翻弄するも、最後は組み合いに持ち込まれ、「リザードスラッシュ」で貫かれ封印された。
デザインモチーフは初代仮面ライダー。バッタとイナゴは同じ仲間である。
ディアーアンデッド
カテゴリー6に属する、ヘラジカの祖であるアンデッド。劇中唯一登場したカテゴリー6でもある。電撃と七肢刀を武器とする。
悪天候極まりない雪山に出現し、作業員を襲撃する。駆けつけた仮面ライダーギャレンを電撃で圧倒するも、加勢したブレイドの「ローカストキック」で封印された。
このアンデッド封印により、ブレイドはコンボ技が使用可能になった。
トリロバイトアンデッド
カテゴリー7に属する、現在は絶滅した三葉虫の始祖であるアンデッド。左肩の「トリロバイトダート」や左手の「シールスパイン」で戦う。
解放されて早々に伊坂に捕獲され、幽閉されていた。
剣崎のカテゴリーAとの融合係数を調査するための戦闘実験に投入されるも、みるみるうちに融合係数を上げ力を増していくブレイドに圧倒される。
敵わぬと悟ったのか、加勢に現れたギャレンにターゲットを変更。彼を散々ボコり恐怖の叫びをあげさせる。しかし、助けに入ったブレイドが放った「ライトニングブラスト」が直撃し、封印された。
その姿はどことなく「仮面ライダー龍騎」の仮面ライダーライアに似ている。スーツは後に「仮面ライダーカブト」でフォルミカアルビュスワーム マキシラに改造された。
バッファローアンデッド
カテゴリー8に属する、角牛の始祖であるアンデッド。二本ある角から放つ磁力でいかなるものも引き寄せることができる。また、左肩の槍も武器となるが劇中未使用。
港に出現し、作業員や警官を襲撃。駆けつけたブレイドとギャレンと交戦する。しかしギャレンがレンゲルの異変から撤退、残ったブレイドをそのパワーで圧倒し、その場は撤退する。
翌日、レンゲルと交戦するタランチュラアンデッドのもとへ走るブレイドを襲撃、ブルースペイダーをそのパワーで受け止める芸当を見せる。
しかし、ジャックフォームになったブレイドの「ライトニングスラッシュ」には耐えられず、封印された。
デザインモチーフは「仮面ライダーストロンガー」の磁石団長。また、スーツはボアアンデッドの改造。
ジャガーアンデッド
カテゴリー9に属する、ジャガーの始祖であるアンデッド。すさまじいスピードを誇る「ジャガーレッグ」で獲物を追いかけ、左腕の「スラッシュクロー」で仕留める。
大都会という密林に潜み、建物と建物の間から人間を襲撃していた。しかしカリスに発見されて戦闘となり、撤退。
次はスパイダーアンデッドと遭遇するも、戦わずに逃走してしまう。その際、偶々通りかかった深沢小夜子を襲撃するも、駆けつけたブレイドと交戦になる。
スピードを活かした戦法でブレイドを翻弄するも、プロテクターをしていない部分を「ライトニングブラスト」で狙われて封印された。
スカラベアンデッド
カテゴリー10に属する、コガネムシの始祖であるアンデッド。全身がほぼ黄金色に輝いており、時間を操る。
キングの配下として登場し、時間を操って剣崎のベルトを奪うサポートをする。
しかし、ベルトを取り戻されたブレイドとの交戦中、相川始により手足の包帯で時間停止を無効化できることを察知され利用されてしまう。
最後は「ライトニングソニック」により封印された。
ダイヤ
ペッカーアンデッド
カテゴリー4に属する、キツツキの始祖であるアンデッド。口から妙にリズミカルな音を出して獲物を誘う。
橘の見舞いに病院にやってきた山中望美を襲撃するも、駆けつけた嶋昇が変身したタランチュラアンデッドに一撃で敗れ撤退する。
その後は運河に出現して人を襲っていたが、退院した橘に発見され戦闘になる。素早い動きでギャレンの攻撃をかわし続けるものの、接近戦に持ち込まれ、最後は「バーニングディバイド」を喰らい封印された。
トータスアンデッド
カテゴリー7に属する、陸亀の始祖であるアンデッド。身体が自壊しかねないほど異常に発達した筋肉の持ち主。
川を歩いていたところをサーペントアンデッドに襲われ、配下にされる。そして共に始を襲撃するも、ブレイドとギャレンが現れたため撤退する。
カリスと交戦を始めたサーペントアンデッドの元に行こうとするも、再びブレイドとギャレンに阻まれる。さらにサーペントアンデッドに勝利したカリスから渡された「アブゾーブサーペント」をギャレンが使用、ジャックフォームに変身されてしまい、「バーニングショット」を受けて封印された。
バットアンデッド
カテゴリー8に所属する、蝙蝠の始祖であるアンデッド。劇中最初に登場したアンデッドでもある。
洞窟に潜んでいたところを仮面ライダーギャレンに発見され戦闘となる。さらに駆けつけたブレイドにブレイラウザーを投げられ、羽根を負傷して飛べなくなる。そこにギャレンの「バーニングスマッシュ」を受け封印された。
デザインモチーフは「仮面ライダーV3」の死人コウモリ。頭部が酷似している。
ゼブラアンデッド
カテゴリー9に属する、シマウマの始祖であるアンデッド。蹄鉄型ブーメランと分身能力が武器。
夜のショッピングモールに出現し人々を襲撃。駆けつけたギャレンを圧倒、彼を恐怖心から変身を解除させてしまう。その場はブレイドが現れたために撤退した。
その後、無謀にも伊坂を襲撃、返り討ちに遭い捕獲され手駒となる。恐怖心排除の実験を受けた橘の実験相手となるも、分身を利用して逃走する。この時、広瀬栞に分身と本体の弱点を察知されてしまい、港での決戦でギャレンに「フライファイア」と「フロッグアッパー」のあわせ技を喰らい封印された。
カメレオンアンデッド
カテゴリー10に属する、カメレオンの始祖であるアンデッド。詳細はティターンの項を参照。
ハート
ヒューマンアンデッド
演:森本亮治
カテゴリー2に属する、ヒトの始祖であるアンデッド。一万年前のバトルファイトの勝者。
封印から解放されたジョーカーに、ヒューマンアンデッドは何も抵抗せずに封印された。その後はジョーカーの内部から本能を抑制しようと働きかけ、やがてジョーカーはヒューマンアンデッドの姿になる事が多くなっていった。
ドラゴンフライアンデッド
カテゴリー4に属する、トンボの始祖であるアンデッド。背中の羽根で自在に空を飛ぶことができる。
下級アンデッドにも関わらず人語を解し、相川始に「来い……カリス……」と挑戦、ハカランダの二人を人質にとる。これに激昂した始が駆けつけ交戦を開始する。だがその間隙を縫って剣崎に二人を救出されてしまう。
人質がいなくなったことで撤退した後、街に出て無差別に人々を殺し始める。そこに現れたカリスにより滅多打ちにされ、飛んで逃げようとするも「スピニングアタック」を受け失敗、さんざん叩きのめされた上で封印されてしまった。
後に始がイーグルアンデッドと対決した際、奪われた「チェンジマンティス」の代わりにこのアンデッドのラウズカード「フロートドラゴンフライ」で変身、ドラゴンフライアンデッドとなって戦っている。
デザインモチーフは仮面ライダーV3。よく見るとベルトにホッパーが備わっているのが分かる。また、スーツは「仮面ライダーカブト」のフォルミカアルビュスワーム オキュルスに改造されている。
シェルアンデッド
カテゴリー5に属する、巻貝の始祖であるアンデッド。頭部と右半身に硬い殻を持ち、左半身に出水口のような部分を持つ。
普段は海底の砂に潜り、近づいた人間を襲っていた。また、現代においては執拗に始を狙っており、何度もその命を奪おうとしていた。
一之瀬仁を襲撃した際に直接対決となり、硬い右腕の武器で果敢に攻撃、カリスにダメージを負わせる。しかしこれでカリスの闘争本能を刺激してしまい、カリスアローの刃で何度も切り裂かれた上で「スピニングウェーブ」を受けて封印された。
ラウズカードのイラストはどうみてもオウムガイです、本当にありがとうございました。
プラントアンデッド
カテゴリー7に所属する、毒蔦植物(って何やねん)の始祖であるアンデッド。二体しかいない植物のアンデッドである。
バトルファイトに興味がなかったのか、他のアンデッドを捜すでもなく天文台の人々を殺害していた。
そこに駆けつけたブレイドと交戦し逃亡する。その途中で栗原天音を狙ったため始の怒りを買い、ブレイドと二度目の戦闘の最中、乱入したカリスの「ホークトルネード」を受けて封印された。
モスアンデッド
カテゴリー8に所属する、蛾の始祖であるアンデッド。猛毒の鱗粉と、それを用いたバリアで攻防一体の戦術を用いる。
カリスに目をつけ、ハカランダ内の始の部屋に鱗粉を放ち、写真立てを溶かして挑発する。ハカランダ近所の森でカリスと戦闘となる。アンデッド出現を感知し駆けつけたブレイドの攻撃をバリアで防ぎつつ戦うが、ブレイドを囮にしたカリスに弱点を見つけられ、攻撃の瞬間を「ホークトルネード」で狙われ、封印された。
センチピードアンデッド
カテゴリー10に所属する、ムカデの始祖であるアンデッド。「ピードチェーン」という鎖鎌を武器とし、また猛毒を操る。
死者の声が聞こえるという「呼子の洞窟」に棲息し、噂の真偽を確かめにくる人間を殺害した。
さらに父親の声を聞きに来た天音に襲い掛かり、彼女を猛毒に侵す。だが、自身が抗体を持っていることを知っていた始が、天音を救うためにカリスとなって交戦。右肩の抗体を奪われ、「プラントバイオ」と「ヘッドチョップ」の連続技を受け封印された。
その後、たびたびレンゲルにより解放されるも、その都度封印されるかわいそうなアンデッドであった。
クラブ
モールアンデッド
カテゴリー3に所属する、モグラの始祖であるアンデッド。顔からドリルミサイルを撃ち出す。
工場で作業員を襲っているところにレンゲルが駆けつけたため彼を地底に引きずり込む。その後は駅のショッピングモールに出現し、ギャレンと交戦。ドリルミサイルで周囲の人々をかばったギャレンを変身解除にまで追い込む。しかし、駆けつけたブレイドとレンゲルの攻撃でダメージを受け、最期は「ブリザードクラッシュ」を喰らい封印された。
ジェリーフィッシュアンデッド
カテゴリー7に所属する、クラゲの始祖であるアンデッド。電撃と全身の液状化を用いる。
非常に臆病なアンデッドで、深夜の学校で警備員を殺害したり、工場地下で水槽から現れ作業員を殺害するも、いずれもジョーカーの出現を察知して逃亡している。さらにはタイガーアンデッドに発見され対峙している際に現れたレンゲルから攻撃を受けるとすぐさま逃亡しようとした。結局「ブリザードゲイル」で背中から凍らされた後にカリスのカードを用いた「スピニングダンス」でトドメを刺され封印された。
デザインモチーフは「仮面ライダー」のクラゲダール。透明に覆われた頭部や、左右こそ違えど巨大な触手などが共通している。 なお、スーツは「仮面ライダーカブト」のフォルミカアルビュスワームに改造された。
スコーピオンアンデッド
カテゴリー8に所属する、サソリの始祖であるアンデッド。詳細はティターンの項を参照。
スキッドアンデッド
カテゴリー9に所属する、イカの始祖であるアンデッド。触腕を伸ばして敵を捕らえ、吸盤で体液をすする。
TV本編ではすでに封印されており、回想でのみ登場した。
その活躍が見られるのは劇場版で、ビートルアンデッドに率いられ出現。人々を触手で襲った。しかし、駆けつけた新世代ライダー三人の攻撃を連続でくらい、あっけなく封印された。
デザインモチーフは「仮面ライダー」のイカデビル。また、スーツはバットアンデッドの改造。
カテゴリーA
ビートルアンデッド
スペードに属する、ヘラクレスオオカブトの始祖であるアンデッド。TV本編中には登場せず、劇場版に登場した。
他のアンデッドを統率して出現、人々を襲う。幾度となく新世代・旧世代のライダーと交戦するも、最終的にはレンゲルの「ポーラーブリザード」を喰らい封印された。これにより剣崎がブレイドに変身可能となる。
作中ではスパイダーアンデッドとアンデッド語で会話を行っている。
マンティスアンデッド
ハートに属する、ヒョウモンカマキリの始祖であるアンデッド。
伝説のアンデッド「カリス」と呼ばれ、上級アンデッドの間でも畏敬の存在となっていた。
しかし、作中では仮面ライダーレンゲルにより解放されて味方として戦った際には、たいした活躍もなくジョーカーにより再封印されてしまい、睦月に「最強のアンデッドじゃないのか!?」と言われてしまった。その言葉はレンゲルにも刺さるだろうと。
上記の通り、本来カリスとはこのマンティスアンデッドのことであり、その名は彼が装着している「カリスメイル」に由来していると思われる(このため他のアンデッドとは一線を画すデザインとなっている)。
スパイダーアンデッド
クラブに属する、オニグモの始祖であるアンデッド。本編開始時点ではカテゴリーAの中で唯一封印されておらず、レンゲルの開発を進める伊坂と始との争奪戦となる。
ギャレンに破れ封印されたかのように見えたが、アンデッドのバックルが開いていないため完全な封印とはならず、レンゲルに変身した人間を支配するようになる。初めに上城睦月、続いてレンゲルのベルトを奪った桐生豪を洗脳し、桐生の死後は睦月の元に戻り一時期は沈静化する。しかし今度は睦月の戦いの意思を利用し、それを懸念したカテゴリーKであるタランチュラアンデッドは身をもって呪縛からの開放を試みるも失敗(ただし完全な支配ではなく、睦月としての面を残しつつある)。
後にカテゴリーQであるタイガーアンデッドとカテゴリーKをラウズアブソーバーに挿入したことにより睦月と分離。カテゴリーKの姿で戦う睦月に敗れ、完全に封印される。このとき、絵柄が紫からオレンジに変化し、イラストの爪部分に完全な封印を表しているのかロックのようなものが描かれた。
上級アンデッド
上級アンデッドのアンデッドバックルは金色になっており、またデザインされているウロボロスも骨になっている。
ピーコックアンデッド
ダイヤのカテゴリーJに属する、クジャクの始祖であるアンデッド。人間態は「伊坂」と名乗る男性。肩の羽根を「アイダート」という飛び道具としたり、剣「スウォーザー」を用いた攻撃を得意とする。
劇中始めて登場した上級アンデッドであり、人間やアンデッドを洗脳する能力を持つ。究極のライダーシステム「レンゲル」を作り上げるため研究員や兵士として大勢の人間を洗脳し組織を立ち上げ、レンゲルの適合者候補の人間を拉致させる。
ライダーシステムの恐怖心に苛まれる橘朔也をシュルトケスナー藻で完治させたと錯覚させ、レンゲルの変身に必要なカテゴリーAを封印させたり邪魔者の排除をさせたりするための手駒とした。
やがて陰謀に気付いた深沢小夜子を殺害するも、これが橘が恐怖心を克服してしまうきっかけとなり、彼が変身する仮面ライダーギャレンに完膚なきまでに叩きのめされた挙句、"両者とも実体化した"「バーニングディバイド」で敗れ、自身の敗北を信じられぬまま封印された。
カプリコーンアンデッド
スペードのカテゴリーQに属する、ヤギの始祖であるアンデッド。カテゴリーQではあるが、人間態は「矢沢」という男性。優れた跳躍力と、三日月状のブーメラン「クレッセントホーン」を持つ。
奇声を上げながら登場するなど調子のいい半面、自分の思い通りにならないと激高する短気な素振りも見せる。仮面ライダーの存在を知ったことで行動を開始し、ブレイドである剣崎を倒すため虎太郎を狙う。が、ブレイドに適わず一時撤退。その後オーキッドアンデッドである吉永みゆきと手を組み、虎太朗を人質にブレイドのベルトを放棄するよう脅す。しかしカリスの介入によってそれも失敗し、怒りに燃えるブレイドの「ライトニングソニック」で撃破、封印される。
オーキッドアンデッド
ハートのカテゴリーQに属する、蘭の始祖であるアンデッド。人間態は「吉永みゆき」と名乗る女性。「アブゾーブアイビー」というツル状の武器を伸ばして敵を捕まえることができ、花弁をばらまく技も持つ。
他の上級アンデッドに比べ戦闘能力が劣るためか、アンデッド同士打ちやアンデッドサーチャーの誤作動など自身の手を汚すことはせず、その点を矢沢からも嫌われている。他の上級アンデッドとライダーの同士討ちを何度か仕向けていたがエレファントアンデッドである大地には見抜かれ、逆に負傷。弱った体でカリスの「ヘッドチョップ」の一撃をくらい、封印される。
イーグルアンデッド
スペードのカテゴリーJに属する、ワシの始祖であるアンデッド。人間体は「高原」という青年。動物に関する豊富な知識を持つ。武器は右腕のカギ爪と羽根手裏剣。
かつてカリスとバトルファイトで最後に戦う約束をしており、そのためカリスを狙う他のアンデッドには敵対心を見せる。しかしカリスが自分のことを知らないことに疑問を抱き、行動を開始。始がカリスの姿を使って戦っていることを知り、再び戦うためにも始からハートのAを奪うが、始のドラゴンフライアンデッドへの変身とブレイドの介入もありカードを取り返される。
カリスの姿に動揺した隙をつかれ、ブレイドの「ライトニングソニック」を受け封印される。
その直前、剣崎と始に「あなたたちはお互いに戦うことを望んでいる」と告げた。
ウルフアンデッド
ハートのカテゴリーJに属する、オオカミの始祖であるアンデッド。人間態は「新名」と名乗る男性。鋭利な爪で襲った人間を狼人間にさせることができ、無機物でも自身に応じた性能に引き上げられる。
BOARD再建のため「アンデッドハンター」という組織を立ち上げ、剣崎たちに近づく。しかし真の目的はBOARD健在時に開発していたバイク「ブラックファング」を奪うことであった。ブラックファング完成直後メンバーを皆殺しにし、ブレイドとギャレンのバイクでの追跡を受ける。ブレイドの「マッハ」のカードにより追い抜かれ、「ライトニングブラスト」「バーニングスマッシュ」の同時攻撃を受け封印される。なお、ブラックファングは惜しまれながらギャレンに破壊された。
デザインモチーフは「仮面ライダー」の狼男。注入した相手を狼人間にする「ウルフビールス」の設定がオマージュされている。
エレファントアンデッド
クラブのカテゴリーJに属する、ゾウの始祖であるアンデッド。人間態は「大地」と名乗る男性。鉄球「アイアンボム」やハンマー「アースクェーク」といった武器をいくつか持ち、他の上級アンデッドからも恐れられるほどの実力者。また、始の正体に感づいた最初のアンデッドでもある。
「戦いは好きではない」と積極的には戦いに関わらずアンデッドやライダーの戦いを傍観し続けていたが、あくまで敵の実力を計り勝機をうかがうためのもので、嶋にも「本当に恐ろしいのはその慎重さ」と評される。
ライダー達によってウルフアンデッドが封印され、カリスの正体に気づいたことでライダー達の戦力を把握できたため、行動を開始。ブレイド、ギャレンを相手に優勢に戦いブレイドのマスクを破壊し撤退させ、その後は街で人間を襲い始め、駆けつけたギャレンとレンゲルをまとめて変身解除に追い込む。
しかしブレイドの「義務や使命じゃない、心から人を守りたいから戦う」という決意と共に手に入れたラウズアブソーバーによって、ブレイドはジャックフォームに。予測できなかった力を前に、「ライトニングスラッシュ」で封印される。
その後は「リモートテイピア」によって封印から解放され、ケルベロスを相手に仮面ライダーレンゲルと共闘したが歯が立たずあっけなく再度封印、吸収されてしまう。
タランチュラアンデッド
クラブのカテゴリーKに属する、タランチュラの始祖であるアンデッド。人間態は「嶋昇」と名乗る男性。ナチュラルという小鳥を飼っている。風を感じることによって遠くのものを感じ取る能力を持つ。武器は右腕のマイティアーム・タランチュラクローと左腕から放つスパイダースレッドという糸のネット。
アンデッドではあるがバトルファイトへの闘争本能が目覚めておらず、チベットへ渡り烏丸所長と知り合いラウズアブソーバーを剣崎の元へ届ける。しかし戦闘能力は低くなく、様子見だったとはいえカリスを一蹴し、人間態でも強力なネットで敵の動きを封じることができる。スパイダーアンデッドに支配される睦月を呪縛から解放させるため、あえて封印される道を選ぶ。カテゴリーAの力が強いため中々解放はできなかったが、タイガーアンデッドとの協力で成功する。
サーペントアンデッド
ダイヤのカテゴリーQに属する、ウミヘビの始祖であるアンデッド。人間態は「あずみ」と名乗る女性。高笑いをする癖があり、他のアンデッドを支配下に置くことができる。
始がジョーカーであることを知っており狙い始めるが、返り討ちにあいカリスの「スピニングダンス」で封印される。
その際に「鯛焼き名人アルティメットフォーム」により、顔に熱した鯛焼きの型を押し付けられるという珍事が起きている。
デザインモチーフは「仮面ライダーストロンガー」のヘビ女。スーツはオーキッドアンデッドの改造。
コーカサスビートルアンデッド
スペードのカテゴリーKに属する、コーカサスオオカブトの始祖であるアンデッド。人間態は「キング」と名乗る少年。一番強いと自負しており、アンデッドの姿にもならずとも瞬間的に盾を出現させ、攻撃を防ぐことができる。アンデッドの姿になると盾と角を模した大剣「オールオーバー」を構える。
彼もまたバトルファイトには消極的ではあるが人間に味方する気もないため、ただ何もかも壊すことに興味を持つ。携帯電話で写真を撮ることを趣味にしており、レンゲルが悪事を行う姿をインターネットで流布したり、始がカリスに変身する瞬間を流そうとする。始の真の姿を知っており、彼からカードを奪うことでジョーカーとしての本能を呼び戻させようとする。その後カードは睦月に投げつけた。ブレイドにはジャックフォームさえも軽くあしらう実力を見せ、「ジョーカーのために戦ってもしょうがない」と意気消沈させる。しかし広瀬の励ましで復活した剣崎と交戦。特殊能力でA以外のカードを全て奪うが、吹っ切れたブレイドに押され始め、そのままラウザーの一撃をくらい封印される。封印間際、剣崎に「レンゲルのように支配されないようにね」と告げる。
スーツはビートルアンデッドの改造。後に「ディケイド」でボスローチとして再度改造されている。
タイガーアンデッド
クラブのカテゴリーQに属する、トラの始祖であるアンデッド。人間態は「城光」と名乗る女性。メリケンサックによる接近戦を得意とし、ジャックフォームを撃墜させるほどの実力を持つ。演じた浜崎茜がテコンドーを特技としているためか、変身前でも高い戦闘能力を見せる。
戦いに誇りを持っており、そのため初対面でカードに頼り切った戦いをしたレンゲルには「最低の戦い」と評する。その後も睦月を打ちのめしながらも行動を共にし、人間に興味を持ち始める。
現代のバトルファイトが仕組まれたものであると金居に告げられたことで真相を確かめ、人間の手によって始められたものであることを知る。種族の繁栄は無いことに愕然とし睦月との決着をつけようとするが、しその真意は睦月をカテゴリーAから開放することであり、橘からそのためのアブソーバーを借りる。そしてレンゲルの攻撃で封印され、アブソーバーによって睦月の意識の中に入り嶋と協力をし呪縛を解く。そして「光と闇、両方を抱えて生きろ。自分との戦いに終わりはない。」と告げる。
ギラファアンデッド
ダイヤのカテゴリーKに属する、ギラファノコギリクワガタの始祖であるアンデッド。人間態は「金居」と名乗る眼鏡をかけた青年。二本の剣「ヘルター&スケルター」を持ち、ワイルドカリスのワイルドサイクロンを真正面から受け止める実力を持つ。また、攻撃に対してバリアを張る能力も持つ。
現代のバトルファイトが偽物であることを察知しており、長い間姿をくらましていた。アンデッドがジョーカーを含め残り5匹という状況で姿を現し、行動を始める。真の目的はモノリスが発動しない現代のバトルファイトでも他のアンデッドを封印できる「チェンジケルベロス」のカードを手に入れ、バトルファイトを勝ち残ること。そのためにライダー達を利用し、無力となった天王路を殺害しケルベロスのカードを手に入れる。ジョーカーを封印しようと追い詰めるが、ジョーカーを守ろうとするギャレンの捨て身の接射を受け、封印される。本編に登場するアンデッドの中で最後に封印されたアンデッドである。
パラドキサアンデッド
ハートのカテゴリーKに属する、パラドキサカマキリの始祖であるアンデッド。本編では解放されなかったため未登場だが、「仮面ライダーディケイド」の「ブレイドの世界」に登場した。
このアンデッドの細胞から後述のトライアルシリーズの一体、トライアルFが生み出されている。
鎌田(仮面ライダーディケイド)の記事も参照。
トライアルシリーズ
初代BOARD所長・天王路博史と広瀬義人が開発した改造実験体シリーズ。劇中ではトライアルB、D~Gの五体が登場した(トライアルA・トライアルCは確認されていない)。アンデッドのデータを利用して作り出されたためほぼ不死身に等しい再生力を持ち、バックルは展開するもののアンデッドではないため封印することはできない。そのためライダー四人の必殺技でも活動を一時的に停止させることしかできず、ブレイド・キングフォームやワイルドカリスの必殺技によって消滅させるしかない非常に厄介な存在である。
ちなみにトライアルD以外は昭和ライダーの怪人をモデルにしており、Fを除いた三体はボスクラスの怪人をモチーフとしている。
トライアルB
一ツ目の改造実験体。もともとはオリジナルの広瀬義人が自身が死亡した場合、栞を守るために起動する予定であったが、天王路の手により記憶データが改ざんされ、広瀬義人本人として活動していた。
天王路により正体が発覚すると、剣崎の捕獲を試みるようになり、さらに捕獲した睦月のデータからトライアルGを創り出した。
その後、広瀬義人として栞を誘い出したところでブレイド、ギャレンと戦闘になる。しかし共に戦っていたトライアルGが栞を襲い始めると、本来の使命が呼び起こされ、彼女の身代わりとなって果てた。
デザインモチーフはゲルショッカー首領。また、スーツはローカストアンデッドの改造。
トライアルD
劇中最初に登場したトライアルシリーズ。液状化して動くことが可能で、また全身のコードを敵に絡めて動きを封じることもできる。その目が捉えた映像は広瀬の研究室に送られる。
広瀬の命令により剣崎を捕獲する目的で活動を開始した。が、橘の妨害で二度に渡り失敗。三度目の襲撃時にブレイドがキングフォームに変身し、「ロイヤルストレートフラッシュ」を発動され爆散した。
トライアルE
二番目に登場したトライアルシリーズ。右腕のアームガンと左手の電撃棒が武器。橘のデータがフィードバックされており、高い戦闘能力を誇る。
Dと同じく剣崎の捕獲を任務として行動していたが、変身を解除させいざとなった際になんと消火器を噴射され逃亡される。その後は羽美を人質にとるも、剣崎が彼女をかばったためやむなく抹殺を決意。アームガンで撃とうとしたところ羽美に妨害され、ブレイド・キングフォームへの変身を許してしまう。結局、「ロイヤルストレートフラッシュ」を受け爆死した。
デザインモチーフは「仮面ライダーBLACK」の世紀王シャドームーン。銀に緑のカラーリングが共通している。
トライアルF
第三のトライアルシリーズ。パラドキサアンデッドの細胞が組み込まれ、より強化された実験体である。
やはり剣崎を捕獲すべく行動をしていたが、途中で現れた仮面ライダーカリスがワイルドカリスに変身、「ワイルドサイクロン」を受け消滅した。
デザインモチーフは「仮面ライダー」のショッカーライダー。頭部は仮面ライダーに酷似しており、また手足も黄色い。また、スーツはモールアンデッドの改造。
トライアルG
最後に登場したトライアルシリーズ。トライアランスという長大な槍を武器とする。
強くなっていく剣崎に憎しみを抱いていた睦月のデータがフィードバックされており、タイガーアンデッドは一目でレンゲルがモデルになっていることを見抜いている。
トライアルBともども剣崎の捕獲を任務としていたが、トライアルBの裏切りと四人のライダーの攻撃に圧倒され、最期は「ワイルドサイクロン」と「ロイヤルストレートフラッシュ」を受け消滅した。
デザインモチーフは「仮面ライダーストロンガー」のブラックサタン大首領。ドクロの顔と紫の身体、そしてクモのようなデザインが特徴。 また、スーツはトライアルDの改造。
その他のアンデッド
ティターン
天王路が作り上げた合成アンデッド。カメレオンアンデッドとスコーピオンアンデッドを合体させて誕生した。そのためアンデッドバックルは2つ付いている。
右上半身と左下半身がスコーピオンアンデッド、その逆がカメレオンアンデッドのものとなっている。なお、元の意思はない模様。
両者の能力を使用することができ、「アンデッド・ポイズン」で仮面ライダーレンゲルを凶暴化させたり、擬態能力で仮面ライダーの仲間割れを誘った。
しかし、始の機転により誘い出され、四人ライダーにフルボッコにされる。最期は天音に化けてごまかそうとするも始には見抜かれ、ブレイド・キングフォームの「フォーカード」を喰らい封印された。
ケルベロス
スートなしのカテゴリーAに所属する、天王路が全てのアンデッドのデータを融合し開発した「チェンジケルベロス」から、モノリスが誕生させた人造のアンデッド。
天王路の命令で活動し、肩の吸引管からラウズカードを吸収することができる。これで始をジョーカーの姿にした。レンゲル、ギャレンを戦闘不能にしブレイド・キングフォームをも追い詰めるが、最期は進化した「ロイヤルストレートフラッシュ」を受けて封印される。
ケルベロスII
天王路が「チェンジケルベロス」を自らの身体に付けたカードリーダーに装填して「変身」した姿。胸部に天王路の頭部が半分浮き上がっている。
金居ことギラファアンデッドを圧倒。その後四人のライダーに挑戦するも、力及ばず変身が解けてしまう。変身解除されたところを金居に見つけられ、殺害された。
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関連項目
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