アントン・ヴェーベルン(1883~1945)とは、クラシック音楽のうち近現代に属する新ウィーン楽派の作曲家である。
概要
ウィーンの中流階級の家に生まれた。ウィーン大学でグイド・アドラーから音楽学を学ぶもやがてシェーンベルクを師と仰ぐようになる。1911年には彼とともにウィーンに移り、1920年代からは指揮者として活躍する。
しかし次第にナチスによって音楽活動を禁じられていき、第二次世界大戦中にはウィーンに疎開していた。ところがである。終戦後たまたま家の外でタバコを吸っていたところ、遠目に見た米兵に取引の合図と誤解され射殺されてしまった。
このように早くに亡くなり、作品数も多く残されていないのだが、彼の音楽性がセリー主義の出発点となり、第2次世界大戦後のブーレーズ、シュトックハウゼン、ノーノといったセリー主義の作曲家たちのみならず、戦後現代音楽に莫大な影響を与えたのである。
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