アンモナイト単語

アンモナイト

アンモナイトとは、古生代から中生代にかけて栄えた代表的な頭足類である。

概要

どんな生き物だったのか?

イラストの一例

皆さんはアンモナイトと聞いて一体どんな姿を思い浮かべるだろうか?教科書とか博物館で見かけるような、オウムガイのような殻からイカの頭のようなものが飛び出している姿を思い浮かべる人が大半であろう。だが、これらの復元は全て想像図でしかない。なぜならアンモナイトの軟体部分は実は未だに発見されていないのだ。

殻は古くからありすぎるくらいたくさん発見され、示準化石として一般的になっているにもかかわらずだ(同じ頭足類でもタコイカの先祖は、軟体部の残った化石が見つかっている)。
わかっているのはオウムガイ同様殻が多数の隔に仕切られた気室に分かれていることと、わずかに残る軟体部の跡から、イカタコ同様の吸盤を備えた脚があったらしいことだけだ。
あとはイカタコオウムガイなどの現世する頭足類から推測するしかない。復元図も推測される生活様式次第で大きく変化しており、例えばタコのように海底を這い回っていたか、あるいはオウムガイのように中を漂っていたかで全く違ったものになっている。

殻があるという特徴からオウムガイに似せた細い脚と頭巾のある復元と、舌の跡に見られる特徴からイカのようにシンプルな復元がある。最近では後者が支持されることが多いようだ。
例外的に殻が軟体部の外側ではなく内側に収められていたのではないかと言われる種類もある。現在でもコウイカ仲間は甲と呼ばれる殻を体内に収めている。

どんな化石なのか?

化石の一例

なんといっても渦巻き状の殻がよく知られており、むしろそれ以外の部分はあまり残っておらず軟体部は上記のようにさっぱりである。イカカラストンビに当たる器や喉の部分にある舌が残っていることもある。
渦巻き状の殻は巻と違って面的に巻く。「頭の太陽アモンの石」を意味するアンモナイトという名前も、殻の形をカールしたに見立てたことによる。
厚みや殻口の形、巻きのきつさなど殻の形状は種類によって様々で、それぞれの生活様式を反映していると考えられる。表面の様子も、滑らかなものからうねやイボ、などで手に飾られたものなど色々。殻口からラペットという状の突起が出たものもある。
大きさもまた多様で、2cm程度のものから2m近いものまであった。

内部はまで身が詰まっていたのではなく、いくつかの隔によって分かれていて軟体部は一番手前の部屋(住房)にしか入っていなかった。残りの洞を気室といい、連室細管という管で繋がっている。
この構造がオウムガイと共通しているため、アンモナイトが巻ではなく頭足類だということが分かった。気室は浮き袋のような役を果たしていた。住房と気室の配置から重心と浮の中心の位置が分かり、中での生前の姿勢が推定できる。

オウムガイと違うのは、中心にある一番最初の部屋が涙滴状ではなく球状であること、いくつかの例外を除いて連室細管が気室の中央ではなく外側を通ること、そして進化するにつれて隔の形が複雑なものが現れたことである。
アンモナイトの隔は縁で複雑に折れ曲がるものが多く、この曲線は縫合線と呼ばれ分類の基準とされている。アンモナイトの和名「菊石」は、縫合線を菊の葉の複雑に折れ曲がった縁に見立てたことによる。

古生代シルル紀にイカタコの祖先と分岐して現れてから中生代亜紀末に絶滅するまで、非常に多くの種類が現れては消えていった。
これら様々なアンモナイトが様々な形態をした丈夫な殻を化石に残したため、アンモナイトが発掘されればそこが上記の時代の地層であると分かり、さらに種類を同定すればそのうちのどの時代だったかが判明する。古生代の三葉虫と並び、中生代の優秀な示準化石である。
化石の中では種類によってかなり手に入れやすい方で、安ければ300円くらいで手に入るものもあるし、内でもしかるべき地層に当たれば発掘は難しくない。北海道には世界的なアンモナイトの産地がある。

異常巻きアンモナイト

普通のアンモナイトは同一面上に綺麗に巻いた螺旋形の殻を持っている。ところが中生代の後期の亜紀に入ると一見不規則に巻かれた奇妙な種が多くみられるようになってくる。
最も有名で特殊なのは、日本で発見されたためニッポニテスと呼ばれる種類。太い紐を丸く握ったような複雑な形をしている。他に、数字の9のようなスカフィテス、クリップに似たプチコセラス、巻フックを付けたようなディディモセラス、そもそも巻いていないバキュリテスなど様々。
かつてはこれらの種は絶滅が間近となり「進化の袋小路」に入った畸形ではないかとおもわれていた。だがこれらの種の殻の巻き方をコンピュータで詳しく解析したところ、不規則と思われていた巻き方にも実は隠れた規則性があり、正しく環境に適応した姿であることがわかった。おそらく浮遊生活に適応するためにこのような姿になったのだろう。

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アンモナイト

1 ななしのよっしん
2011/09/13(火) 17:56:27 ID: ZR9qJDepdC
ニッポニテスおもしろいよねー
規則的に右に左に曲がるとああいうこんがらがりになるんだっけ?
2 ななしのよっしん
2011/09/13(火) 22:22:16 ID: aCD21VkEcu
>>1
そのとおりですね、ゆるく巻きながら左右に行するとああなるようです。
ああ見えて成長過程で殻口の向きが一定に保たれていたとか。
コレクターにとっては高根の国立科学博物館のガシャポン慢するばかりです…。
3 ななしのよっしん
2011/09/13(火) 22:28:10 ID: UIWrtvqg6m
昔のオウムガイまっすぐだったりちょっと曲がってるのがいたりしたな。
ある本で、異常巻きが寿司の名前みたいで、失敗した寿司と思ってしまうって
書いてあってすごい笑える。
4 ななしのよっしん
2011/10/06(木) 15:52:58 ID: 26tFhR7ldL
> 不規則と思われていた巻き方にも実は隠れた規則性があり、正しく環境に適応した姿であることがわかった。

絶滅間近の奇形説は子供の頃に本で読んだことあったけど、覆されてたんだな。
5 ななしのよっしん
2012/04/11(水) 07:57:49 ID: 9nhabMYukF
ミスティックパワーなんてどれだけの人が分かるんだよw
マッドホイールにしておけよw
6 ななしのよっしん
2013/06/22(土) 18:41:06 ID: NpGwO9JJYV
オウムガイより後に誕生したのに、先に絶滅してしまったかわいそうな生物
7 ななしのよっしん
2013/08/05(月) 12:42:00 ID: rdOT3Y3FVa
アンモナイトこの間20円で売ってたよw
あ。アンモナイトって恐竜ですよね?
が知りたいらしくて。
アンモナイトのはく製(?)って言うのはあるんですかね?
8 ななしのよっしん
2013/08/05(月) 22:21:08 ID: aCD21VkEcu
>>7
「えっマジで言ってんのかよ」って思いましたけどお答えしましょう。
>>7さんとさんは「恐竜」という言葉を、漠然と「大昔の絶滅した生き物」ととらえているのではないかと思います。
アンモナイト絶滅した生き物であるのは確かですが、「恐竜」とは生き物の一つのグループす言葉です。
今の世界に色々なグループに属する生き物がいるように、
アンモナイト恐竜はそれぞれ別々のグループに属しています。
大雑把に言うと、アンモナイトは「オウムガイイカの中間」で、恐竜は「爬虫類鳥類の中間」です。
詳しくはこの記事と恐竜の記事を見ていただければと。
アンモナイトの標本は、化石はありますけど生きていたものから作った剥製標本はありません。
生の死体が手に入りませんからね。
それとも模型の方が>>7さんがイメージしているものに近いかもしれません。模型販しています。

そういえば陸上にいる動物昆虫も含めてみんな上陸したの子孫だ」と思って
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
9 ななしのよっしん
2014/01/31(金) 23:05:05 ID: Nycz1JWUFU
>>5
あっちはオウムガイだから、似てる様で別の種類なんだぜ・・・

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