アーマード・コア2(ARMORED CORE 2)とは、フロム・ソフトウェア社からPS2用に発売されているゲームソフトである。
『アーマード・コア』シリーズの4作目にあたり、第一作目の正当な後継作品となっている。
概要
ゲーム情報 | |
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ジャンル | アクション |
開発元 | フロム・ソフトウェア |
販売元 | フロム・ソフトウェア |
機種 | PS2 |
発売日 | 2000年8月3日 |
価格 (税別) |
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対象年齢 | -- |
その他 | -- |
ゲームソフトテンプレート |
プラットフォームがPS2に移ったことにより、グラフィック・アクション・カスタマイズの幅が大きく強化され、シリーズの転換期となった。システムには新たな概念が導入され、ストーリー上では生体兵器がシリーズ中でも色濃く出ており、生体ロック機能の有無も重要視されるなど、既存カテゴリのパーツについても新たな性能項目の創設により差別化が図られた。
一方、初代シリーズよりゲームスピードが大幅に落ち、だいぶモッサリした感じになった。他にもシリーズ恒例の初心者救済武器の存在、エネルギーが一時的に無限になる『リミッタ―解除』の存在により対戦ではかなりの数が禁止武器とされるため、アセンの幅の縮小、爽快感に欠けることが対人戦での欠点。
序盤がやや不親切なのを除けば、難易度は全体的に低めで、シリーズ初心者にもとっつきやすい作品と言える。
ストーリー
地球最大規模を誇る総合巨大企業「ジオ・マトリクス」社は、大破壊以前に進められていた火星探査計画と、人工知能搭載型無人ロボットを利用した「火星テラフォーミング計画」の概要を入手、ただちに大規模な調査部隊を火星に派遣、惑星の地球化を確認する。その後火星には多くの企業が進出し、約20年を経て人間の生活しうる新たな社会が形成され、地球の全人口の30~40%が移住した。
しかし、予想だにしなかった新天地の唐突な出現は支配者である企業たちの更なる分裂を生み、戦禍は星を越えて拡大した。結果、火星には地球での企業間対立がそのまま持ち込まれ、むしろ地球よりも激しい企業間武力紛争が繰り広げられることとなった。
それは、かつてレイヴンと呼ばれた者たちの時代が再び訪れた事を意味していた。
ゲーム内容
新規要素
- 熱量
今作より新しく取り入れられた概念。一定以上の熱を持つとオーバーヒートし、排熱完了までダメージを受け続けるという『熱暴走』が追加。「火力は無いが、熱暴走を誘発することで火力武器よりもダメージ効率が良い」武器が登場し、アセンブリの選択肢が大幅に増えることとなった。 - オーバード・ブースト(OB)
多量の消費ENというリスクを背負って従来のブースターを遥かに凌ぐ推進力を発生させる。タンクなど一部スピードで報われない機体も、これによって軽量機体と戦い易くなった。 - 新規パーツカテゴリの追加
登場人物
- ■ネル・オールター(cv: 岩男潤子)
- プレーヤーをバックアップするオペレーター。ナーヴスからの情報は彼女のメールを介して通達される。地球生まれながら親に反発し、ナーヴスに勤務し続けているベテランオペレーター。数々のレイヴンの殉職を見てきているためか、主人公にはドライな接し方をするよう努めている。
- ■レオス・クライン(cv: 小山力也)
- フライトナーズ隊長。かつて地球ではアリーナの頂点としてナインブレイカ―と呼ばれたレイヴン。実年齢は90歳を超えるとされるが、強化手術により40代の身体年齢を保っている。当作品オープニングに登場する主役機体は彼のAC。
用語
- ■レイヴン
- 数いる傭兵の中でも、アリーナに所属しACを所有している者をそう呼ぶ。アリーナの頂点に位置する者は「ナインブレイカー」という称号を持つ。地球で結ばれたアイザック条約により主立った戦争はなくなり、その数は一時激減したが、火星という新しい戦場が生まれたことで再び増え始めた。
- ■AC(アーマード・コア)
- この世界における人型の機動兵器を指す言葉(同じく人型の機体で「MT」がいるが、これとは別物)。人間が乗るコア(メインフレーム)を中心として腕・足などのパーツや様々な武装で構成されており、レイヴンはこれに搭乗してアリーナへ参加したりミッションを請けるなどする。各パーツは互換性があり、販売する企業によってパーツデザインや能力の傾向に違いがある。
- ■MT(マッスルトレーサー)
- ACとは似て非なるもの。ACが純粋に戦闘を目的とした機体なのに対し、MTは工業などの作業用に用いられる機械なのでACに比べると戦闘レベルが低い。中にはMTに武装を施したものもいる。
組織・勢力
- ■コンコード
- レイヴンのマネージメントや業務仲介、アリーナ運営までこなす情報通信系企業。ネットワークシステム「ナーヴス・コンコード」を運営している。表向きにはACアリーナを興行するが、裏では中立をたもちつつ、有力勢力から多額のミッション仲介料を元手にレイヴンを派遣する。前作で崩壊した「レイヴンズ・ネスト」とほぼ同格の組織。
- ■ジオ・マトリクス社
- 前作のムラクモ・ミレニアム社をルーツに持つ曲面主体の先鋭主義な製品をモットーとする企業。火星に早期に進出し、勢力を最も大きく伸ばすことに成功し、自分たちの利権を守るためにレイヴンを雇う。だが、地球本社・火星支社との確執が本作で浮きぼりとなってくる。
- ■エムロード社
- 前作のクローム社をルーツに持つ質実剛健がモットーのミリタリー風味のACパーツがイカす企業。総資産はトップであるものの、火星進出に関してはジオに後れを取っている。シェアトップ略奪に躍起となっている節があり、血の気の多い依頼をしてくる。
- ■バレーナ社
- 火星進出の際新興した第三勢力。画期的な技術を市場に提供する新星ではあるが、ジオ、エムロードという過去に実績のある企業が相手であり、LCCに寄り添う形で頭打ちの勢力図を変革しようと望む。
- ■LCC
- 地球政府が火星に派遣した統治機構。戦乱の様相を呈し、新天地の資源獲得を阻止する火星企業の統制を目標として樹立された。しかしほとんど功績は上がっておらず企業の跳梁を抑える程の力はない。後に、明確な戦力の構築として、地球よりAC精鋭部隊フライトナーズを火星へ呼ぶ。
- ■特殊部隊フライトナーズ
- 火星で暴利をむさぼる企業を制するために地球より派遣されてきた、レオス・クラインを隊長とする、LCC直属の治安維持組織。構成員の中核メンバーはすべて腕を買われて入ってきた元レイヴン。少数ながら各企業所有軍をしのぐ戦力を有しており、並のレイヴンでは圧倒的な実力差で叩きつぶされる。
余談・その他
- 海外におけるACシリーズのメタスコアは長らく本作がトップとされてきた(78/100)。しかし2023年8月にリリースされた『アーマードコア6』がメタスコア「87/100」と大幅にスコアを更新したことから、約20年ぶりにACトップの座が入れ替わることとなった。[1]
関連動画
PV・トレイラー
プレイ動画
RTA動画
関連静画
関連コミュニティ
関連項目
キャラクター |
脚注
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