それは、侵してはならない「領域」
『アーマード・コア3 サイレントライン(ARMORED CORE 3 SILENT LINE)』とは、2003年1月23日[1]にフロム・ソフトウェアから発売された、PS2用ロボットアクションゲームである。
2009年11月にPSP版が発売。いくつかのオリジナルパーツや他作品の復刻パーツが加わっている。
ACシリーズ通算7作目であり、前作『アーマード・コア3』の直接の続編にあたる。
タグは『AC3SL
』、PSP版のタグは『ACSLP』でほぼ統一されている。
概要
『AC2』に対する『アナザーエイジ』と同様に、前作経験者向けに調整された続編。アナザーエイジとは異なり、ストーリーテリングは前作を踏襲しており、アリーナ戦も変わらず楽しめる。
ミッション総数は前作より減少したが、その分個々の難易度が上昇し、歯ごたえのあるモノばかりが揃っている。前作で追加された「僚機システム」も続投しており、今回は更に多くのミッションで他のレイヴンと共闘、あるいは対決することになり、ボイス演出も増加。緊迫感のある演出・音楽の相乗効果も相まって、プレイヤーに愛される名物ミッションも多い。
特筆すべきはそうした他レイヴンと1vs1で戦えるアリーナモードの出来の良さで、どの敵ACも優れたロジックでこちらに襲い掛かってくる。
カスタマイズ(アセンブル)面ではパーツがほぼ倍増した。特に武装の増加が著しく、様々なニッチ性能の武器や、過去シリーズの復刻武器が用意されている。また、本格的に左腕用の射撃武器が登場し、2つの射撃武器を併用する「ダブルトリガー」が一般化することになった。運用が難しかった4脚を始め、既存パーツも一部が再調整されている。
反面、新武器のほとんどが前作続投パーツよりも有用性が見出せるものが少なく、対戦会で常連となるパーツは1カテゴリ1つ程度に限られてくる難点がある。特に008コアこと「MCM-MI/008」のあまりにも高すぎる対戦会シェアと、800マシこと「MWG-MG/800」のぶっ壊れ性能は、当時を知るレイヴンの間では語り草。ブレード性能の低下と、強化されなかったイクシードオービットも合わさり、オーバードブーストを駆使した弾幕戦が主体となり塩試合が増えたのも残念なところ。
とはいえ、ある程度禁止武器を設ければ対戦バランス自体は中々優秀であり、対戦会もよく開かれた作品でもある。次回作『ネクサス』が非常に粗削りで熱いゲームだった反動もあるとはいえ、前作にも劣らぬ完成度は高く評価されており、PSP版の発売も相まって、長きにわたって多くのプレイヤーに愛される作品となった。
ストーリー
地下シェルター都市”レイヤード”を統括するAI管理機構が機能を停止し、地上への扉が開かれた後。人類は地上への回帰を進め、企業によって提唱された「Brigade Project(地上開発プロジェクト)」を遂行していた。
資源の所有化、各種利権紛争、未だ人類の大部分が残るレイヤードの損耗拡大といった火種を抱えつつ、やがて人類は、巨大なクレーターによって隔てられた未踏査地区へとたどり着く。だが、その「領域」を超えようとすると、所属不明の強力な兵器による攻撃が人類を襲うのであった。
──サイレントライン
いつしかそう呼ばれるようになったその未到達領域を巡り、人類社会は急激に混迷を深めていく。
再びレイヴン(傭兵)の時代が到来したのだった。
登場勢力
- グローバル・コーテックス
- 前作から引き続き、最強の機動兵器アーマード・コアのパイロット「レイヴン」の管理統括を担う組織。管理者の統制を離れた現在でも各勢力から中立を保ち、穏健ながら強靭な組織という位置づけ。 特に後半ではその力関係が如実に表れる。
なお、前作におけるレイヴンはコーテックス管理下に限りACの使用を認められていたが、本作ではコーテックスに所属していないACパイロットもちらほら登場する。 - ミラージュ(依頼人声優:佐々木優子)
- 三大企業中、最大の規模を誇る企業。オーバードブースト搭載型コアの開発にも着手している。
- 管理者の枷が外れ、増して野心に忠実となっている。地上での覇権奪取のため、真っ先にサイレントラインにおける支配権確保を狙うほか、AI制御の無人兵器開発にも乗り気。
- クレスト・インダストリアル(依頼人声優:家弓家正)
- 前作の戦乱で中央部が崩壊するものの、ミラージュに次ぐ規模を回復した企業。イクシードオービット搭載型コアの開発にも着手している。
- レイヤードの保全を第一に考え、地上開発もその一環であるというスタンス。ゆえに市民からの人気はミラージュより高い。最近ではレイヤードと地上を繋ぐAI制御された基幹要塞の開発を進めている。
本作の1stミッションの依頼者だが、家弓氏の渋い声で汚れ仕事を頼んでくる様子がマフィア映画を彷彿とさせる。 - キサラギ(依頼人声優:津久井教生)
- 前作の騒乱でほぼ壊滅し、非常に苦しい立場に立たされている三大企業の最下位。勢力の保持を最優先とし、ミラージュに接近している。
- ACパーツ製造傾向は前作から変わらず、ニッチで人を選ぶ商品を主に扱う。また、前作で生体兵器に悩まされた経験からか、遂に自らその開発にも着手している。
- キサラギ(架空の企業)を参照。
- AI研究所
- ミラージュとクレストに接近している新興企業(?)。自社のAIシステムを売り込んでいる。
主な登場人物
- エマ・シアーズ(声優:折笠富美子)
- コーテックス所属。主人公であるプレイヤーのサポート担当であり、ミッション・オペレーターも務める。前作のレインより幼い声質だが、性格は結構ドライで、無感情な通信のやり取りが逆に印象的。
特に、とあるミッションでのその鋼の心に信頼通り越して引いたレイヴン多数。 - セレ・クロワール(声優:勝生真沙子)
- AI研究所の主任研究員。とあるミッションで主人公に助けられ、以後度々接触してくる。
- シューティングスター(声優:不明)
- 中量2脚AC「キングフィッシャー」を駆るコーテックスレイヴン。アリーナ下位ランカーだが、その割には自信過剰な男。基本的に機体名で名乗り通信する本作において「こちらシューティングスター、後は任せろ!」と、自分の名前を出して死亡フラグ全開の通信をしている様子がネタにされる。
- カロンブライブ(声優:不明)
- スタンダードな中量2脚AC「ファイアーバード」を駆るコーテックスレイヴン。天才的な勝負勘と、不死鳥のごとく生還してくる強運で、多くのファンを掴んでいる。
ミッションでは時に増援として、時に敵として対峙する。 - フォグシャドウ(声優:不明)
- Wショットガン装備の軽量2脚AC「シルエット」を駆るコーテックスアリーナ・ランク3の凄腕レイヴン。強化人間が多数を占める上位ランカーでは稀有な非強化人間ながら、その腕前は高く、プレイヤー達からは「フォグシャドウ先生」と呼ばれる。
ミッションでも共闘の機会があるが、敵との相性が悪く、ぼやぼやしてると瞬殺されてしまう。 - エクレール(声優:勝生真沙子)
- MT「ギボンMS-HA」を駆る女傭兵。シナリオが進むとコーテックスレイヴンとなり、武器腕ブレード装備の軽量2脚AC「ラファール」に登場する。主人公とはクレストの依頼において共闘することになる。
- サイプレス(声優:不明)
- チェインガン搭載フロートAC「テン・コマンドメンツ」を駆る男。前作から引き続き登場し、とあるミッションで敵として立ちはだかる。元々管理者の信望者だった彼だが、そのためかコーテックスからは抜けたようだ。
関連動画
プロモーションビデオ
プレイ動画
関連項目
| ARMORED CORE | ||
| PlayStation | 初代AC | プロジェクトファンタズマ | マスターオブアリーナ | |
| PS2 | 2系 | AC2 | 2 アナザーエイジ |
|---|---|---|
| 3系 | AC3 | 3 サイレントライン | |
| N系 | ネクサス | ナインブレイカー | フォーミュラフロント | ラストレイヴン | |
| PS3 X360 |
4系 | AC4 | フォーアンサー |
| V系 | ACV | ヴァーディクトデイ | |
| 第8/9世代機/Steam | Ⅵ ファイアーズ・オブ・ルビコン | |
脚注
- *公式サイトアーカイブ
より。
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- アーマード・コア(初代)
- アーマード・コアVI ファイアーズ・オブ・ルビコン
- アーマード・コア3
- アーマード・コア2
- アーマード・コア2 アナザーエイジ
- アーマード・コア ナインブレイカー
- アーマード・コア ネクサス
- アーマード・コアⅤ
- アーマード・コア4
- アーマード・コア フォーアンサー
- アーマード・コア フォーミュラフロント
- アーマード・コア プロジェクト・ファンタズマ
- アーマード・コア マスター・オブ・アリーナ
- アーマード・コア ラストレイヴン
- アーマード・コア ヴァーディクトデイ
- エコーナイト
- エコーナイト#2 〜眠りの支配者〜
- ELDEN RING
- キングスフィールド
- 九怨
- The Duskbloods
- NEBULA-ECHONIGHT-
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