アーリア人とは、中央アジアを出自とする古代の民族ないしその子孫を指す言葉である。まあ、どっかの美大落ちのせいで拡大解釈&扱いに困る言葉になったけど
概要
紀元前15世紀以降から分布を拡大していき、南はインド、西は中央ヨーロッパ、東は中国西部にまで拡大を広げた。
モンゴル系やテュルク系の遊牧民による勃興やそれに伴うテュルク化などによって減少および細分化していったが、それぞれが次第に独自の文化を築き上げていった。
インド・イラン語派を話す人々が子孫であり、パシュトゥーン人やペルシア人、インド北部の集団などが該当する。
ちなみにイランとはアーリア人が住む国という意味であり、ペルシア人などインド・イラン語派の話者が多い。
宗教
イラン系のグループはゾロアスター教ないしそれに近い宗教、インド系のグループはバラモン教を信仰していた。どちらも元は同じ宗教であったとされるが、面白いことに善神と悪神が逆転している。
ゾロアスター教はイラン高原やその周辺地域を中心に信仰されていたが、ウマイヤ朝などイスラム勢力の支配によるイスラム化が進んで少数派に転落。現在はイスラム教を信仰するものが多い。
バラモン教はインドを中心に信仰され、そこから仏教やジャイナ教が生れた。また、バラモン教自体も他の宗教を習合していきヒンズー教へと変化していった。
関連動画
関連項目
親記事
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兄弟記事
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