イエローデビルとは、ロックマンシリーズに登場するボスキャラクターである。
ここでは他の同系統のキャラクターも紹介する。
概要
黄色い体の巨体をもつ一つ目のロボット。体はスライムのような液体金属で出来ている。
液体金属の体を駆使して分裂、合体を繰り返して攻撃を行う。
移動も概ね歩行ではなく、分裂によって移動する。
体への攻撃は全く通らず、ダメージを与えるには弱点である目を狙わなければならない。
初出は初代ロックマン。
ワイリーステージ1のボスであり、その特徴的な戦闘方法により多くのプレイヤーを苦しめた。
その為かロックマンシリーズの中でも有名なボスであり、様々なバリエーションが後の作品でも登場する。
バリエーション
イエローデビル
初代ロックマンに登場。
黄色い体に目が一つだけというとてもシンプルな見た目であるが、それゆえの不気味さも持ち合わせている。
分裂、合体のテンポが早く、弱点の目を開けている間隔も短い為、シリーズ中1番強いという声も少なくない。
初代ロックマンのリメイクであるロックマンロックマンにも登場するが、分裂合体の動作が長くなっており、オリジナルと比べ難易度は下がっている。しかし一方であまりダメージが与えられないキャラを使用している場合は長期戦となってしまう。
また、アーケードの作品であるパワーバトル、及びパワーファイターズにも登場。
この作品では歩いたり跳ねたり浮いたり飲み込んだりガードしたりと、様々な攻撃をしてくる。
パワーバトルでは、ジャンプによる移動しかしなかったが、パワーファイターズでは歩けるようになっている。
チャージショットや弱点武器を当てられて吹っ飛んだ時がちょっとグロい。
ロックマンバトル&チェイスにも登場。
所謂雑魚キャラである。
大乱闘スマッシュブラザーズfor 3DS/WiiUのステージ『ワイリー基地』にステージギミックとして登場。
このスマブラ版イエローデビル、分裂が後述のシャドーデビルに匹敵するほど個々のパーツが飛ぶ速度が速く、一個一個を回避するのは極めて困難。
目から光弾を撃ってくるのもオリジナル同様で、目の出現位置はMk-II同様固定されておりここにダメージを与え続けると破壊する事ができるのだが、なんと大爆発を引き起こして爆風でイエローデビルの付近にいるキャラを巻き込みダメージを与えるとんでもない仕様となっている。
ちなみにロックマンロックマン以来の3Dで表現されたイエローデビルだが、分裂時の動作はロクロク式ではなくファミコン版を再現したものである。
イエローデビルMk-II
ロックマン3に登場。改良型イエローデビル。シルエットはエアーマンに似ている。
分裂のパターンが増えたのだが、分裂のテンポは遅くなった。
また、目の位置は完全に固定になった。
基本的にイエローデビルと同じなのだが、上記の通り弱体化しているところがある。
しかし、新しく増えた分裂パターン(跳ねながら移動する)が非常に避けにくい。
アーケードの作品であるパワーバトルにも同名機が登場。
しかし見た目は無印イエローデビルである。
ある程度ダメージを受けると小さめの3体に分裂する。
しかし3体同時に襲ってくるわけではなく、1体ずつ戦い、他の2体は画面上部で待機している。
分裂後はツノが生えている。ネコミミに見えてなんかかわいい。モーションもかわいい。
3体とも倒すと元の姿に戻る。
ダークムーン
ロックマンワールド5に登場。同作品の敵組織であるスペースルーラーズの1体。
見た目、攻撃方法などイエローデビルに酷似しているが、関連は不明。
体の色は灰色。見た目はMk-IIに近い。
分裂後は画面外に飛んでいき、合体した後画面内まで歩いてきて、また分裂を繰り返す。
下部はそのまままっすぐ飛んでいき、上部は地面に向かってバウンドするように飛んでくる。
分裂のテンポがそれほど早くはないので、そこまで強くはない。
ちなみにデビル系の中で初めて歩行での移動が可能になった機体。
後に前述の通りイエローデビルも歩行が可能になる。
グリーンデビル
ロックマン8に登場。
今までは不透明な体だったが、今回はゼリーのような半透明の体である。ぷるぷるすごい。おいしそう。
弱点である目は、ゼリー状の体の中に埋もれており、
ダメージを与えるためにはゼリー状の体に攻撃して穴を開けなければならない。
今までのシリーズより攻撃方法が多彩になっている。
体を使って津波のような攻撃や、地面から針のような攻撃を出してくる。
今までの分裂攻撃はあるにはあるが、非常にゆっくりでとても避けやすくなっている。
ロックマン&フォルテのオープニングステージボスとしても登場。
本体は微動だにせず、攻撃方法は腕や手からゼリーを飛ばしてくるだけである。
オープニングステージボスというだけあって弱い。
新・イエローデビル
スーパーアドベンチャーロックマンに登場。
イエローデビルという名前の癖に体の色は黒い。
まさかのラスボスである。
首謀者であるラ・ムーンがワイリーのコンピュータから情報だけを取り出し、それを元に作り出した完全なるロボット。
なぜイエローデビルなのかは不明。
ブラックイエローデビル
ロックマンバトル&チェイスに登場。
もはや黄色なのか黒なのかわからない。体の色は暗い黄色。
同作品で雑魚キャラクターであるイエローデビルが大幅パワーアップした姿。
条件を満たすとどこかで見たような演出で乱入してくる。
グレーデビル
色々とアレなワンダースワンのロックマン&フォルテ 未来からの挑戦者に登場。
元のロクフォルでグリーンデビルがオープニングステージボスだったからか、こちらもオープニングステージボス。
体はロックマン達よりちょっと大柄な程度で、デビル系として見ると小さめ。
攻撃方法は触れると動けなくなってしまうスライムのようなものを3つ飛ばした後体当たり、を繰り返す。
ダメージを与えるにはやはり弱点である目を狙わなくてはならないが、
立っていて尚且つ目が開いている状態でなければダメージが与えられない。
シャドーデビル
ロックマンX5に登場。
ステージや背景、BGMも相まって、初代からのファンにはたまらないボスである。体の色は黒。
攻撃方法は基本的に原点回帰な分裂攻撃と目からのショットである。
この作品はしゃがみがある為、避ける事自体はそこまで難しくはないのだが、テンポが早いため油断は禁物。
ある程度ダメージを与えると攻撃パターンが増え、分裂中に左右から挟み撃ちしてくる。
このとき非常に回避困難なパターンが来ることもある。
また、ロックマン6のワイリーマシンのような姿になって突進、プレス攻撃を行ってくるが、
この攻撃は避けやすい。また弱点が何回も晒されるため、ダメージチャンスである。
レインボーデビル
ロックマンゼロに登場。七色に変色するゲル状の体を持つ。
過去文明のロストデータを参考に開発されたらしい。
体は今までのデビル系と比べて小さく、目に当たる部分は同作ザコ敵であるパンテオンの頭になっている。
見た目同様、攻撃方法もかなり変わっていて、分裂、合体は行うが、もはやイエローデビルの面影は無い。
初期設定ではヒロインであるシエルに化けて近づいてくる予定だった。
レインボーデビルMk-II
ロックマンゼロ2に登場。上記のレインボーデビルのパワーアップバージョン。
しかし見た目は全く変わっていない。攻撃方法も概ね同じである。
ラヴァデビル
ロックマンゼクスに登場。エリアKの中ボス。同作のザコ敵であるガレオンが変身し出現する。
体は溶岩でできており、弱点の顔がある部分には岩の仮面のような物を着けている為、
この状態ではダメージを与える事ができない。
溶岩の中に潜り、下から手の形をした溶岩で攻撃してきたり、上に飛び上がって溶岩を降らせてきたりする。
この時露出したガレオンの頭を攻撃する事でダメージを与えることが出来る。
ちなみにモデルHxのOIS三段斬りで瞬殺できる。
プチデビルイエロー・グリーン
ロックマン9に登場。ザコキャラ。丸い。
空中で上下もしくは左右方向に漂い、こちらを見ている。
目のグラフィックは初代イエローデビルと同様のものが使われている。
攻撃を与えると複数体の小型のプチデビルに分裂する。耐久力は高くない。
分裂したプチデビルもその場に停滞しながらずっとこちらを見つめてくる。こっちみんな。
ツインデビル
ロックマン9に登場。2体1組のボスである。
開発がインティなだけあってか、外見がレインボーデビルに似ている。
また、今までは異形であれ一応は人型であったが、こちらはゲル状の物体が浮いているような姿をしている。
攻撃方法は、イエローデビルと同じく分裂合体を繰り返す。
2体1組であるため、左右から挟み撃ちになる。
弱点であるパンテオンの頭のようなものはゲル状の体に包まれており、通常は攻撃出来ない。
ダメージを与えるには分裂中に一緒に飛んでくる頭を攻撃する。
ブロックデビル
ロックマン10に登場。名前の通りブロックで出来ている。
ロックマン2に登場したピコピコくんとデビル系を合わせたようなボスである。
その為か、所謂デビル要素は分裂して合体する、弱点のコアがある程度で、
見た目も攻撃方法も既存のデビルとは程遠い。
体の一部であるブロックは足場にもなっているが、合体後などブロックが移動したあとは穴になるので注意が必要。
イエローデビルMk-III
ロックマン11に登場。イエローデビル3号機。
見た目は初代イエローデビルにそっくりだが、よく見ると瞳が歯車の形をしている。また分裂時の動作はファミコン時代のものを再現したような形となっており、さらに分裂パターンが初代とほぼ同じ(一番後ろの列だけがちょっと違う)とかなり初代イエローデビルを意識したデザインとなっている。
通常の分離・合体による攻撃の他に、スピードギアを発動させて9体の小柄な形態に分身し、突進や急降下攻撃を繰り出してくる。
その内最後尾の分身体だけが弱点の目を持っており、それを攻撃することでダメージを与えることができる。
パロディ作品において
数多くのプレイヤーを苦しめたトラウマボスであるためか、
ロックマンのパロディ作品においてもイエローデビルを元にしたボスが登場していたりする。
Megamari ~魔理沙の野望~
パチュリーステージ2に登場する伊吹萃香がイエローデビルのような攻撃方法を行う。
しかしこちらは体全体がダメージを受ける為、イエローデビルの目のように狙う必要がない。
分裂パターンが3種類あり、通常のイエローデビルのようにまっすぐ飛んでくるもの、
イエローデビルMk-IIのように跳ねてくるもの、地面を走ってくるものがある。
特に走ってくるパターンは避けにくい。
Rosenkreuzstilette
イーリスステージ2にて、まさしくイエローデビルそのものが登場する。名称不明。
外見がそっくりなだけではなく、分裂のパターンも初代と大体同じである。
本家のイエローデビルより分裂する数が多く、スピードも早い。
またある程度ダメージを与えると重力を反転してくるなど、ぶっちゃけ本家より強い。
続編のFreudenstachelにも、イーリスステージ2のボスとしてデビル系のボスが登場。
X5のシャドーデビルをモチーフとしており、暗い紫色の体をしている。
攻撃パターンは、前半は全身を12個のパーツに分けて3のMk-Ⅱとよく似たバウンド攻撃を行い、
後半は姿を消し、左右から次々にパーツを飛ばしてくる。攻撃中は画面端に引き寄せられるため地味によけ辛い。
主人公の武器が強いのもあって、前作のイエローデビルよりはだいぶ簡単な印象。
ニコニコ動画において
「エアーマンが倒せない」で有名な「てつくずおきば」と「Team.ねこかん[猫]」の合作曲である
「クリアまでは眠らない!」が有名だろう。
この曲は直接の名称は出てこないが、初代ロックマンをなんとかワイリーステージまで進めたのはいいものの、
最初のボスであるイエローデビルでかなり苦戦している、というものである。
いかにトラウマボスであるか的確に示した歌詞だと言えよう。
実際にロックマンをプレイし、初めてイエローデビルまで来た人は同じようなことを思ったのではないだろうか。
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