イオナサル・ククルル・プリシェール(Ionasal kkll Preciel)とは、ゲームシリーズ「サージュ・コンチェルト」シリーズの「シェルノサージュ~失われた星へ捧ぐ詩~」及び「アルノサージュ~生まれいずる星へ祈る詩~」に登場するメインヒロインである。(CV:加隈亜衣)
概要
シェルノサージュ
プレイヤーがPSVitaなどを通して繋がった七次元先の世界にたった一人で生活している、記憶喪失の少女。プレイヤーのことは主に「あなた」あるいは「端末さん」と呼び、ずっと一人で暮らしていた日常を変える存在として意識し始めるようになる。また、プレイヤーの手によって少しずつ失われてしまっていた大切な記憶を取り戻していくことになる。
性格は少しおっとり気味の恥ずかしがり屋で、黙々と何かを作るのが好き。機械に強く、特に真空管には目がない。一方で運動は苦手で泳ぎも駄目という根っからの理系インドア派である。本人も「家事よりも鍛冶の方が得意」といった旨の主張をしている通りに技術について非常に優秀で、記憶を取り戻して行くに応じて様々な真空管や機械のレシピを書き出し、実際に製作することが出来る程である。そしてそうして作られたパーツ達は最終的には一つの存在へと収束していくことになる。
七次元先の世界ではプレイヤーと同様にほぼ24時間サイクルでイオンも日常生活を送っているため、寝て起きてご飯を作って食べたりして暮らしている光景を眺めることが出来るが、一人では物寂しいのか独り言が多かったり、不意に歌い出したりしている事がよく見られる。もっとも向こうからはこちらを見ることが出来ないので、致し方ない面もあるかもしれない。寂しくないようにちゃんとトントンなでなでして構ってあげよう。
また、プレイヤーとの会話によって服装や食事の好みが割とコロコロ変わるが、自分自身でそれを気にしたりすることも。場合によってはやたら大ボリュームの食事ばかりしている時もあるが、それでも女の子らしく体重については度々気にする素振りを見せている。他に読書家の面もあり、ライトノベルから専門書まで趣味は多岐にわたる、ちなみに何の前触れも無く唐突に恋愛劇を繰り広げるようなお話はお気に召さない様子。
唯一同じ世界にいる知り合いであるねりこさんからは「とうだいもり」と呼ばれているが、その真意は謎である。イオンとしても度々知らない色々なことを知っている様な素振りをするのに疑問を持つこともあるが、この世界における唯一の隣人としてとても大事に思っている。
「シェルノサージュ」がコミュニケーション型のゲームということもあって、そんなこんなでユーザーたちから非常に愛されている。イオンちゃんは俺の嫁!
過去の記憶
イオンの精神世界である「夢セカイ」において、シャールという生命体の力を借りることで修復された記憶は、プレイヤーであるあなたも一緒に垣間見ることが出来る。
それによると、太陽の異常により崩壊の危機に瀕している惑星ラシェーラで、丁度新たに行われようとしていた新たな皇帝を決める「皇位継承の儀」に向けて惑星を二分する勢力の内の片方である「天文」が擁立した候補こそがイオンであるという。
そんなイオンがどうして今この様な場所で一人記憶を失って暮らしているのか、ラシェーラはどうなってしまったのか、それを共に解明していくのが記憶を修復する大きな目的となる。
アルノサージュ
世界の理を知る少女と呼ばれるが、現在その居場所を知る物はいないとされている。そんなイオンがいた場所こそが、シェルノサージュの世界であり、全ての記憶と使命を思い出したイオンは外の世界へと出ようとする。その傍らにはアーシェスと呼ばれるガーディアンロボット――アルノサージュにおける「あなた」が常に付き添っている。
記憶が回復したことで基本的な性格はそのままながらも言動には過去の体験を経て成長した強い意志が垣間見えるようになり、引けない曲面において強硬手段なども辞さないような活発な部分が出るようになった。それでいて機械工学については相変わらずで、数々の機械系アイテムを製作した際にも専門用語を交えた解説にちゃんとついて行ける数少ない人物でもある。
戦闘においては詩魔法を用いて援護と決戦を行う役割で、絆を深めることにより数々の強力な詩魔法を扱うことが出来るようになる。キス音も聞かせてくれる。
また、本作ではジェノメトリクスにダイブすることで、イオンが深層意識にしまいこんだ内面を(やはりかなり極端な形で)知ることが出来る。イオンが深く秘め続けている想いを受け止め、そしてどの様な関係と結末を迎えるのかは、七次元先からの端末越しでありながらもイオンの側にいる「あなた」次第である。
"イオン"の正体
彼女の本名は「結城 寧」七次元先の世界「アース」から召喚され、強制的にラシェーラへと連れてこられた少女である。その目的は「俯瞰視点」という世界を俯瞰して見ることの出来る能力を利用するためであった。
召喚された魂はラシェーラの皇女「イオナサル」の身体へと収められ、元々「イオナサル」であった人物の魂は逆に追い出されることとなった。その後紆余曲折を経て新たな身体を手に入れた本当の「イオナサル」こそが後にイオン(寧)と行動を共にすることになる「ネイ」であった。イオナサルの身体を奪う形になった寧はイオンとなり、自分の身体を奪った寧への怨みを込めてイオナサルはネイとなったのである。
元いたアース世界では自分よりずっと優秀な妹の存在や女らしくない工学趣味などの影響で家族から軽視されていたとされ、そうした部分が負の感情を表に出さない姿勢や頼られ承認される形の共依存を築こうとする深層心理などに影響していると思われる。
ちなみに、寧のいたアース世界は同じくラシェーラからは七次元先に存在する我々の住む地球とは似て非なる並行世界のような関係の世界らしい。
関連動画
関連項目
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