イカサマ(如何様)とは
曖昧さ回避
概要
イカサマとは、『いかにもそのものらしい』『いかにも本当に見えるさま』という意味。
- イカサマの実施側に優位・利益となるもの
- ルールに無い、事前に周知されず認められていない行為や器具の使用
- 隠密性があり、その場で見抜き証拠を押さえなければ見逃されてしまうもの
- 結果・手札・山札を不正に変える、誤認させる、相手の手札や駒の内容を不正に読み取る
- 買収も含め、複数の参加者・主催側・観客等が結託し、あらかじめ選択・展開を決める(八百長)
…など
そこから転じ、偽物やいんちきという意味で用いられるようになった。古くは手品と同義語で使われたが、現代においてはもっぱらギャンブルや勝負事における不正行為の事を指す。イカサマをする者は『いかさま師』と呼ばれる。
日本での賭博は一部を除いて違法行為である為、被害者が警察に被害を届ける事は稀。逆を言えば既に犯罪の無法地帯なので、出禁どころか怖いお兄さん達に素敵な場所へ連れて行かれる可能性もあるし、そもそも論であっさり勝たれては大赤字なので元より勝てないよう店側に圧倒的有利な環境…という意見もなくはない。
被害届を出し、正当性が認められた場合、詐欺罪が適用されるようだ。
その他、ゲームに単純に勝ちまくっているだけで相手に(僻みで)イカサマと疑われる場合もある。
フィクションにおけるイカサマ
ギャンブル系の作品においては互いに裏をかき、相手のイカサマを逆利用したり、イカサマにイカサマで対抗する、イカサマした痕跡を残したが実は何もしていないパターンなど、壮絶な頭脳戦が繰り広げられる作品も珍しくなく、むしろ作品の魅力・醍醐味となっている場合もある。
当然だがルールの熟知はもちろん、事前の計画性、手先の器用さ、その場にあるものを違和感なく使うアイデアの応用力や咄嗟の機転がなければ、勝てないか反則負けなので真似してはいけない。
敗北によって莫大な負債を背負う、生命や四肢を失うなどデスゲームを兼ねている場合もある。
麻雀におけるイカサマ
麻雀のイカサマは、Vシネマや漫画、ゲーム等で繰り返し使われてきた命題である。リアルにやったとしても、指を詰めたり、東京湾に沈められたりする事は殆ど無い(打つ相手による)だろうが、雀荘に出入り禁止になったり、友達を失ったりする事になるので、絶対にやめよう。
牌に関するイカサマ
ガン牌
牌にあらかじめ印や傷(ガン)を付ける事で、牌を識別する行為。
傷や汚れがあると、したくも無いのにガン牌する事になる。
汚れがあれば磨き、傷があれば交換してガン牌を防ぐ。
因みに、対局中にガン牌を作り出してしまう行為を『ガン付け』という。
山崩し
積み込みをした後、サイコロの目がずれた場合、間違ったふりをして山を崩し、
自分の都合のいいように並べ替える行為。
牌交換
手持ちの牌や、山やプレーヤー同士、或いはあらかじめ用意した別の牌等を交換する行為。
イカサマ麻雀の基本中の基本で、ガン牌や積み込み等と併用する事で力を発揮する。
積み込み
あらかじめ山の中に目当ての牌を仕込んでおく行為。
自分のツモ順に併せて仕込んでおいたり、すり替えで手元に持ってきたりする。
現在は全自動卓が普及した為、積み込み行為を実行する事は難しくなった。
一方、コンピューターゲームにおいては、勝っている側が不利になり、負けている側が有利になるような積み込みを、
コンピューター側が判断して行うものがある。
脱衣麻雀では、こちらの牌状況に併せた、あからさまな積み込み・すり替えが行われている。
その他
置きザイ
山を作っている最中にサイコロを置いておき、振ったように見せかける方法と、
サイコロを振る際に置くように振る方法の二つがある。
積み込みと併用で用いられる事が多い。
コンビ打ち
通し(ローズ)
プレーヤーや傍聴者との間で、あらかじめサインや隠語を決め、対局中にやり取りする行為。
携帯電話等、通信機器の普及により、様々な手口が生み出されている。
オンライン麻雀では、チャットを使用するイカサマも横行している。
盲牌
指で牌の表面をなぞる事で、牌の種類を特定する行為。
厳密にはイカサマと見られる事は無いが、フリー雀荘では嫌われる。
先ヅモを伴う為、厳罰に処される事も。
漫画等では上記イカサマと供によく用いられるが、現実で用いるメリットは殆どない。
パチンコ・パチスロにおけるイカサマ
イカサマの対象が店舗である為、発覚した場合は窃盗罪が適用される。
多くのパチンコ店は、ゴト行為に対して非常に警戒しており、実行する事は難しい。
台自体が操作されていれば、閉店後にはほぼ確実に発覚し、翌日には警戒される。
その際は周辺店舗が手を組み、ゴトを行った疑いのある人物の情報を共有する事もある。
また、『ホールコンピューター(通称ホルコン)』と呼ばれる専用機械で、逐一出玉の量をチェックしている店では、
その日のうちに発覚する事もある。
ゴト師
パチンコやパチスロにおけるイカサマは『ゴト』『ゴト行為』と呼ばれ、行う者を『ゴト師』と呼ぶ。
『ゴト師』は本来『仕事師(職人)』の意味で用いられたが、後に賭博でイカサマ行為をする者の意味に転じた。
現在『ゴト師』と呼ぶ場合、普通はパチンコ・パチスロのイカサマ師の事を指す。
店舗側の不正
台に改造ロムを使用したり、玉貸機や計数機を操作する等の行為が行われている店舗も存在する。
過去には営業停止処分を受け、逮捕が出たケースも多々ある。
一方、ホールコンピューターによって遠隔操作が行われているというのは誤解も広まっている。
詳しくは→遠隔操作(ぱちんこ) を参照。
公営競技など
競輪・競艇などの公営競技においては、八百長できないよう期間中は外部との連絡を絶たれるなどの不正対策がされる場合もある。(スマホ、電話・メールはもちろん、通信機能を持ったゲーム機もNG)
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
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