イゴーロナク(Y'golonac)とは、クトゥルフ神話における神の名前である。
概要
イゴーロナクは肥満した頭のない人型をした悪意ある旧支配者であり、掌には口があるといわれている。
別名〈汚すもの/The Defiler〉
イゴーロナクは堕落と倒錯の神であり、巨大で白熱した頭のない太った男の姿で我々の前に現れるといわれ、その手には穢れた口がついており、好まない存在を貪るといわれている。それが本当の姿なのかは不明ではあるが。
イゴーロナクは悪意を持った人間と接触するとその体を乗っ取ることができるため、その姿を自由に変えることができるといわれている。
あるときは少し神経質で無気力な人間のように振る舞っていた。なんてこともあるほどだ。
イゴーロナクは未知の広大な遺跡のレンガの壁に幽閉されており、そこはセヴァン渓谷の都市ブリチェスターの可能性が高いといわれている。
その振舞いはニャルラトテップ(Nyarlathotep)に似ているが、イゴーロナクの方がより残虐である。ただニャルラトホテプより悪の美学について深く考えてはいないようである。
『グラーキの黙示録/The Revelations of Gla'aki』にはイゴーロナクの詳細が記されており、それによると名前を呼ぶだけでときどき呼び出すことができるという。
そんなことが可能なのは近所のおじさんかトンカラトンくらいである。
ただ、むやみに『グラーキの黙示録』を読もうとするのは危険だろう。なぜならイゴーロナクは自分のことを知っているものを襲うといわれているからだ。
イゴーロナクの崇拝を行なっている教団『貪る手の息子たち』は存在するが小規模である。ただ崇拝してくれるものがいればイゴーロナクは応えようとすることだろう。
ときにイゴーロナクは召喚した者に才能があるならば祭司になる名誉を与えてむりやり教団に引き込もうとしたり、才能が無ければ食事にするために殺したりするという。
イゴーロナクは人間を介して会話することが可能であり人間の言語を理解していると考えられる。禁断の文章を読んだ人間を自分の召使になるように要求するといわれている。
登場作品:『コールド・プリント/Cold Print』(1969)ーRamsey Campbell
『時代より/Out of the Ages』(リン・カーター著)において名前だけ記載がある。
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