イスラスとは、テクモ版キャプテン翼シリーズに登場するキャラクターである。
概要
キャプテン翼2
オランダユースのエースストライカー。
ディフェンダーのリブタと共に、シュナイダーに匹敵する新人選手と高い評価を受けている。
ワールドユース大会の終盤では、原作のジュニアユースで戦った国々がボスラッシュのごとく次々に待ち受ける展開となるが、その中に原作では戦っていないオランダユースが挟まっている。この点から特別な印象を受ける。
会話シーンや特別な必殺シュートは無い普通の選手ではあるが、ゲーム中で見られる顔グラフィックはなかなか格好良く、普通のシュートで普通にゴールネットを突き破ってくるのでシュート力が劣るというわけでは無い。エースストライカーの必須項目と言えるオーバーヘッドキックは修得しており、一流のエースストライカーであるところは見せてくれている。
また、ドリブル中・味方攻撃中の移動速度が他の選手より速く、シュナイダーとは違った個性を見せてくれる。マッハーやコインブラのような超人的スピードでは無いが、接触すると「高速ドリブル」で突破してくるので、防ぎきるのは難しい。
総じて高水準でまとまった強敵で、詳細に設定が語られないところが、ファンごとに様々な想像を生み出しやすいキャラクターだった。
キャプテン翼3
オランダユースと戦うのは序盤になっており、そのためか前作ほどの脅威では無い。
本作ではドイツとの戦いに重点が置かれているため、前作で活躍したテクモ版キャラクターはほとんど目立たず、またゲームの難易度も引き下げられたために敵としての強さも印象に残りづらくなってしまった。
一方のドイツはラスボスとしてストーリー面・難易度のいずれも優遇され、シュナイダーは最強のラスボスとして翼の前に立ちはだかる。かつて並び称せられたイスラスとシュナイダーは、天と地ほども離れた待遇の差を受ける事になってしまったのである。
だがイスラスの冷遇はここで終わらなかった……。
キャプテン翼4
舞台はプロの世界へと移る。オランダは世界最強のナショナルチームとして、新たなラスボスとして君臨することになった。ただしそれは大人のプロサッカー選手たちのオランダ代表の事であり、翼たちと同様にプロ一年目の新人に過ぎないイスラスでは無い。イスラスはまだオランダ代表チームに入ることさえできなかった。
一応オランダの名門クラブチームであるアヤックスにリブタと共に入団、フォワードとして出場している。しかしオランダ代表のエースストライカー、ファンベルグと比べればその差は歴然としており、前作から続く扱いの悪さは相変わらず。
一方、シュナイダーはドイツ代表のエースストライカーとして変わらず君臨。4つあるルートの一つではドイツがラスボスになっており、その差はますます広がってしまった。
だがこれでも次回作での仕打ちに比べればまだマシな方だった……。
キャプテン翼5
存在を抹消された。
本作ではバビントンなど長年戦い続けてきたライバルたちが姿を見せず、コインブラやファンベルグなどかつてのラスボスが怪我で不出場と、テクモ版キャラクターたちの多くが不参加となってしまった作品だが、イスラスはその中でも一際酷い事になっている。
漫画の続編が始まり、その中でオランダユースが新たに登場したため、オランダチームは漫画版の新キャラたちが占める事になったのである。そしてもともとオランダユースとして翼たちの同世代であったイスラスは、あたかも最初から存在しなかったかのように消え失せていた。
つまりオランダ戦だけがテクモ版「キャプテン翼2 スーパーストライカー」から続く一連のシリーズの世界ではなく、漫画の続編「最強の敵!オランダユース」から直接繋がるパラレルワールドのようになっているのである。それでいてまだワールドユース編で戦うより前にゲームが出たので、クライフォートはオランダチームに在籍していない。なんともちぐはぐな場面になってしまったのである。
関連動画
関連項目
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