- ポケモンの関連項目一覧 > イッシュ地方
イッシュ地方(英語名:Unova)とは、ポケットモンスターブラック・ホワイト及びポケットモンスターブラック2・ホワイト2の舞台となる地方である。
概要
カントー・ジョウト・ホウエン・シンオウに次ぐ、5つ目の地方。外伝作品やアニメの地方を含めるとこの限りではない。
近代的な大都市圏と、豊かな自然が共存する地方。カントーやジョウトからは遠く離れており、これらの地方に出現するポケモンは殆ど生息していない。
南北に走る2つの川が、地方の中央の東寄りと西寄りにそれぞれ流れており、その両岸と中州に分断される形となっている。
中州の南端には巨大な都市があり、地方南部に広がる海と陸をつなぐ大港湾地帯となっている。その北には砂漠地帯が広がり、さらにその北=中州の中央には、中央に浮かんだ島とその東西に架かった橋によってモンスターボールのような姿になった巨大な湖がある。
川で分断された両側の地帯の中央にはそれぞれ巨大な山脈がある。
これまでの地方と違い、日本国外がモチーフとなった。ネット上などを中心に、モチーフについての議論が繰り返されたが、正確なモチーフはアメリカのニューヨーク(マンハッタン)であるが、通貨が『円』だったり、人の名前の大半が日本人の名前だったりと、米国とは思えない所もある。
ニューヨークである理由は要約すると「なんか最高のポケモン作りたかったからアメリカだよね。ニューヨークだ」と言うことらしい。
他にも特徴としては各街や道路を繋ぐところにゲートがある。中はそのまま通り抜けられるが電光掲示板もあり、様々な情報を得られる。
ブラックホワイト2は前作ブラックホワイトの世界から2年が経った世界であり、様々なところで前作との繋がりを垣間見ることができる。
主な都市・場所
ブラック・ホワイトで登場した都市
- カノコタウン
主人公やベル、チェレンが住んでいる街。小さい。ハジマリの街である。アララギ博士の研究所もある。BW2ではBWの主人公の家に行くと、BW主人公のおかあさんが彼(彼女)の心配をしてくれることが良く分かる。
- サザナミタウン
海の町。夏はバカンス地としてにぎわうが、それ以外の季節はとても寂しい。
イッシュリーグ四天王の一人カトレアの別荘にはシンオウリーグチャンピオンのシロナが時折お邪魔している。夏の間はここで過ごすようだ。
またお金稼ぎの名所であるブルジョワール家の豪邸もある。 さんざん金をせびられたからか、BW2では父親以外の一家は引っ越してしまった。
- ブラックシティ
無機質な黒いビルが立ち並ぶ、巨大都市。とにかく町全体が黒く暗い。ブラックバージョンにのみ登場。
歩いている人物の話によると、「かねがあれば なんでも てにはいるぜ」だそうだ。BW2ではイッシュの最難関と言われる「黒の摩天楼」が登場した。
- ホワイトフォレスト
大きな木々が集まった、巨大な森林地帯。ホワイトバージョンにのみ登場。
確認される画面では、「この もりと ポケモンが いきている」という。
BW2ではイッシュの最難関と言われる「白の樹洞」が登場した。
これらの2つは、マップ上では同じ場所にあるものの、片方のバージョンにしか登場しない。
BW2ではキーを交換することでブラックシティとホワイトフォレストを自由に切り替えることができる。
どちらの施設も人が居ないが、これはハイリンクを使い別のソフトから人を勧誘するとホワイトフォレストもブラックシティも賑わうようになってくる。しかし放っておけば段々人が居なくなっていく。BW2ではジョインアベニューがその機能を果たしているため、賑わったり寂れたりと言った事が起こらなくなった。
ブラック2・ホワイト2で登場した都市
- ヒオウギシティ
BW2の主人公のハジマリの街となる場所。イッシュを見渡せるほどの高台が特徴。
主人公の街としては珍しく「タウン」ではなく「シティ」であり、ポケモンセンターやポケモンジムがある。ジムリーダーはBWでのライバルだったチェレン。トレーナーズスクールの奥にジムがある。
- タチワキシティ
雲と煙に覆われがちだが街に暮らす人々が活発な街。海がやや汚れていたりとやや不潔な街である。
ジムリーダーは毒タイプ使いのホミカ。ジムがライブハウスになっておりライブに夢中で気づかない。
- セイガイハシティ
波間に浮かぶ建物が島のようにみえるリゾートシティ。どこかホウエン地方のキナギタウンを思い出させる。リゾートというのもあり御坊ちゃまやジェントルマン、マダムが多く住んでいることが多い。
ジムリーダーは鹿児島弁が特徴の水タイプ使いのシズイ。ハスを伝って移動する。
ブラック・ホワイトで登場したその他の場所
- 夢の跡地
工場か研究所があったとされる場所の跡地。現在はポケモンの住処になっているため、腕試しをするポケモントレーナーでにぎわっている。この場所でかの迷?台詞「やめたげてよぉ!」が生まれた。
ブラック2ではラティオス、ホワイト2ではラティアスが登場する。
- ヤグルマの森
シッポウシティの近くにある森。シリーズ恒例の序盤の森だが、序盤と言えるかどうかはちょっと微妙。例に違わず虫ポケモンが多く生息する。真っ直ぐ進んでいけばヒウンシティにすぐに辿り着けるが、曲がった方の道を行くと出口に辿り着くまでに非常に時間がかかる森となっている。
やさぐれたバッタの仮面ライダーはいない。
シナリオをしばらく進めた後に訪れると奥に進めるようになり伝説のポケモン「ビリジオン」が待ち構えている。BW2では場所を移動しているためいない。
- 古代の城
リゾートデザートにある遺跡のような建造物。遺跡では化石が取れたりデスカーンが居たりBWのクリア後には廃人のお供ウルガモスに出会えたりする。なおBW2ではクリア前にウルガモスに出会える(しかもレベル35)も、覚えている技があまりにも貧弱なのでシナリオクリアの手持ちにするには若干苦労する。
古代の城の謎の銅像にはいかりまんじゅうをあげると動く。
- ホドモエの跳ね橋
5番道路とホドモエシティを繋ぐ跳ね橋。橋が上がった姿から「リザードン橋」とも呼ばれる。ここでは努力値が1ポイントだけ稼げる1500円で売れる羽根が手に入るため、廃人達が孵化がてら羽根稼ぎに通い詰めるとか。
- 電気石の洞窟
あちこちに電気を帯びた鉱物が存在する洞窟。いかにも次のジムリーダーが電気弱点のポケモンを持っていると言いたげな名前の通り電気タイプのポケモンが出現する。
シリーズ恒例の「きんのたまおじさん」はこの洞窟の地下にいるので注意(?)しておこう。
ちなみにレアコイルとノズパスはこの場所でレベルアップすればそれぞれジバコイルとダイノーズに進化する。シンオウ地方のテンガン山と似たような環境なのだろうか。
- タワーオブヘブン
特攻努力値稼ぎのメッカ。イッシュ地方のポケモンタワー・おくりび山と言えば分かりやすいか。内部にはポケモンのお墓があり、いわくありげなトレーナーたちが多くいる。
タワーの頂上には鐘があり、鳴らすことで死者の魂が安らぐと言われている。
- ネジ山
ヤーコンが所有している山。鉱物や化石が採れるらしい。イーブイはここでレベルアップするとグレイシアに進化する。
BW2では最奥にとある3体のポケモンを連れて行くと動き出すポケモン像があるらしい…ズッ…ズッ…!!
- R9(アール・ナイン)
9番道路にあるデパート。9番道路(Road)にあるからR9。あるのにナイン。
品揃えはどのショップよりも充実しており、タウリンなどのいわゆるドーピング薬はここでしか買えない。倉庫には使えなくなった電化製品が眠っており、そこへロトムを連れていくと…。
ちなみにポケモンセンターと統合して聞く機会がなくなってしまったフレンドリィショップのテーマはここで聞く事が出来る。
- チャンピオンロード
シリーズ恒例のポケモンリーグ前のダンジョン。山のような場所で一部は斜面を滑り落ちることができる。
BW2ではBWの斜面を滑り落ちるチャンピオンロードは廃止され、また新たにチャンピオンロードが作られている。
遺跡だったり崖だったり洞窟だったりとかなり長い道のりになる。
唯一の居場所を取られたアイアントとクイタランは仲良くネジ山とヤーコンロードに移動した。
BW2ではかつてプラズマ団のアジトとして一度だけその姿を見せたNの城に繋がっている。
- ビレッジブリッジ
橋そのものが人の住処になっているレンガ造りの橋。イッシュ地方で最も古い橋らしく、その歴史は200年前にさかのぼるとか。周辺には楽器を持っている人が多く、彼らに話しかければBGMにその楽器の音色が加わる。いわゆる「黄昏オヤジ」である。
- ジャイアントホール
巨大な穴。怪物が出ると言われており、近くのカゴメタウンでは夜になると家の中にいる風習を守っている。何かとキュレムと深い関わりのある場所。 またメタモンが生息する場所で、廃人にとっては欠かせない場所である。
- サザナミ湾
サザナミタウンの東に広がる広大な海。イッシュ地方では貴重な海パン野郎やビキニのお姉さんがいる。
深海には海底遺跡があり、大量のお宝が眠っているがそこにある暗号を解くために某スレでは総力を上げて暗号解析に取り組んだとか。
- ほうじょうの社
14番道路から波乗りや滝登りを駆使して辿りつく自然豊かな場所。かつては人が暮らす村だった。
ここではランドロスを祀っており、BWではトルネロスとボルトロスを連れてくればランドロスと出会う事が出来る。
BW2ではトルネロスもボルトロスもランドロスもARサーチャーにお引越ししてしまったので会えないが、ARサーチャーから連れてきたれいじゅうフォルムのランドロスを連れてくることで、真実を映しだすことで本来の姿に変えてしまう鏡、「うつしかがみ」が手に入る。
- ワンダーブリッジ
ブラックシティorホワイトフォレストとライモンシティの間にかかった橋。どんな衝撃にも耐えられるデザインになっているらしい。ここでも努力値が1ポイント上げられ1500円というそこそこ売値の高い羽根が手に入る。ホドモエの跳ね橋より見晴らしがよいのでこちらの方に通い詰める廃人も多いとか。
- リバディガーデン島
人とポケモンとが自由に暮らせる世界を願っている島。またの名をビクティニ道場。
BWでは配信で手に入れることができた「リバティチケット」がないと行くことが出来ない。
BW2では「リバティチケット」がなくても行けるが、ビクティニ道場という地獄から解放した心優しきトレーナーのせいでビクティニがいなくなっている。
ブラック2・ホワイト2で登場したその他の場所
特徴
ポケモンセンター内にショップが誕生
これまで別々に建っていたポケモンセンターとショップが一つになった。
センター内で、買い物ができる。
このことによって、基本的にイッシュ地方にはフレンドリィショップは存在していないが、タマムシシティやコガネシティにあったような大型ショッピングモールはソウリュウシティの近くに存在する。
自販機設置
これまではデパート屋上などの一部エリアにしか存在しなかった自販機が、マップの至る所に設置された。
これによって、頻繁に飲み物を購入できるようになった。
四季の存在
ゲーム内に四季が存在し、秋は枯葉が舞う、冬は雪が降り積雪するなど、季節によってマップがその姿を変えるようになった。季節は一ヶ月ごとの月初めに変わる。変わらないときは何処かの建物に入ってから出れば変わっている。
また、一部のポケモンは、季節で姿が変わる。
揺れる草むら
時々ポケトレを使ったように草むらが揺れることがある。
その草むらに入ると、タブンネなどの少し強力なポケモンたちが姿を見せる。
劇場版ポケットモンスターの舞台
- アイントーク
- 第14作「ビクティニと黒き英雄ゼクロム」「ビクティニと白き英雄レシラム」の舞台となった街。岩山の中腹にある小さな街で大地の剣と呼ばれる城と護りの柱がシンボル。
果実や木の実が収穫できる時期になると収穫祭が行われる。千年前の昔、大地の郷に城があったが龍脈の乱れによりビクティニの力で山の上移動したと言われている。城の深層部は竜の寝床と呼ばれゼクロム・レシラムの竜の石が置かれており、理想・真実を認めた者しか深層部に行けないとされている。位置的にはヒウンシティとライモンシティの間とされているが実際には不明である。モデルはフランスのニールなど。 - ローシャン
- 第15作「キュレムVS聖剣士ケルディオ」の舞台となった街。湖畔に位置する近代的な街で地下鉄網でどの街にも行ける。シンボルタワーを初め昔の駅を利用した博物館等がある。
- ローシャンの西側にはフルーコートがあり、今は使われてない鉱山がある。山一つが巨大な製鉄場跡になっている。劇場版ではキュレムはフルーコートの奥地に住んでるとされている。フルーコートに行く途中には風の駅があり名物ダルマッカ弁当が売られている。位置的にはイッシュ地方の東側とされているが実際には不明である。たまにかなり強力なポケモンに襲われるが…。
- ニュートークシティ
- 第16作「神速のゲノセクト ミュウツー覚醒」の舞台となった街。モデルはニューヨーク。位置は不明である。
モチーフ
これまで登場した地方が、日本の各地方(関東・近畿・九州・北海道)をモチーフにしていたのに対して、イッシュ地方はモチーフとなる実在の場所が不明瞭であり、ネットを中心に考察が盛んに行われていたが、岩田任天堂社長によるゲームフリークの杉森氏へのインタビューにて、「ニューヨークがモチーフである」と明言された。
以下に、モチーフが判明するまで論じられていた主に挙がるモチーフと思われる地方と、その論拠(または矛盾)を並べる。
- アメリカ:ニューヨーク・マンハッタン島近辺(モチーフ)
- 2つの川で分断された全体の形が似ている。
西側を流れる川の形が、イースト川に酷似している。
ヒウンシティに乱立するビルは、マンハッタン島に建造された西洋風の物に似たものが多い。
ヒウンシティ港湾部のボート乗り場=「マンハッタン南端のフェリー乗り場」、西側の川の南部にかかる橋=「ブルックリン橋」、東側の川の先にある島=「リバティ島」など、対応する地形が多く存在する。
トレーナーの職業の一つににアメリカンフットボールの選手と思われるものが存在する。
各地方がこれまでの舞台のモチーフだったのに対して、スケールが小さい(カントーで言えば、東京=ヤマブキシティの中だけで冒険しているようなスケールになってしまう)。
ヒウンシティ北部の砂漠、川で分断された両岸に存在する自然、中州中央の湖などに対応する地形がなく、これまでの地方もモチーフに極めて忠実というわけではなかったことを考えても、むしろ対応していない地形のほうが多い。
流通通貨が「円」である(アメリカのアリゾナ州フェニックスをモチーフにした「オーレ地方」での流通通貨は「ポケドル」だった)。→海外版ではこれまでも「ポケドル」だった。
「ブラック・ホワイト」という、アメリカでは特に危なっかしいタイトル(実際に批判が多少起こっている)。 - 中国:上海地方
- 2つの川で分断された全体の形が似ている。
ヒウンシティ=「上海市」、中州中央の湖=「太湖」、東側の川=「銭塘江」、それにかかる橋=「杭州湾海上大橋」、西側の川=「長江」と、対応する地形が多い。
ヒウンシティ=中国語の「飛雲(Feiyun)」、アララギ博士=中国の代表的植物「イチイ」の別名など、中国絡みと連想できる用語が散見される。
ブラック・ホワイトの色の選び方は、太極図を連想させる。
ヒウンシティ北部の砂漠は上海地方には存在しない。
ヒウンシティのビルに西洋風のものが多い。
流通通貨が「円」である。
- 青森
- 中州中央の湖=「十和田湖」、川で分断された両岸=「津軽半島・下北半島」など、南北を逆転して見ると対応しているようにも見える。
日本国内である。
「カントー・ジョウトから遠く離れている」という説明文に一応合致する。
流通通貨が「円」であることに無理がない。
ヒウンシティ・砂漠・川など、むしろ湖と2つの半島以外に合致する物が一切無い。
ヒウンシティのモチーフが青森市とは考えられない。
これまでと比べるとやはりスケールが小さい。
だって青森だし。
関連静画
関連項目
ポケットモンスターの地名一覧 |
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カントー地方 / ジョウト地方 / ホウエン地方 / シンオウ地方 / イッシュ地方 カロス地方 / アローラ地方 / ガラル地方 / パルデア地方 |
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