「イドラ ファンタシースターサーガ」とは、セガとアプシィが運営を行なっていたスマートフォン向けRPGである。2018年11月27日から2022年1月12日までサービスを行なっていた。
概要
イドラ ファンタシースターサーガ | |
基本情報 | |
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ジャンル | 運命選択RPG |
対応機種 | Android, iOS |
運営会社 | セガ/アプシィ |
配信開始 | 2018年11月27日 |
配信終了 | 2022年1月12日 |
価格 | 無料※アイテム課金あり |
1988年にファンタシースターが発売されてから丁度30周年にあたる2018年に記念作品を制作するための社内コンペが実施され、50本の企画の中から「ファンタシースターオンライン2es」を手掛けていた田中・陳のグループの案が採用され、田中がプロデューサー、陳がディレクターとして開発が行われる運びになった。
7月24日、セガ公式ツィッターで「イドラ ファンタシースターサーガ」として同年中にサービスが開始されることが告知され、事前登録期間を経て11月22日に27日よりサービスが開始されることがアナウンスされた。
2018年11月27日のサービス開始から2ヶ月で300万ダウンロードを記録。さらにインタビューでは「PSO2をプレイしていない人も多く見受けられる」と制作サイドの談話が掲載されるなど順調な滑り出しであることが報じられている。
2021年2月に運営がセガからアプシィに移管(アプシィはそれまでセガと共同で開発に携わっていたが、開発についてもアプシィのみとなる。なお、ストーリー設定や方針、知的財産関連は引き続きセガが管理・保有する)され、さらに8月には月間パスの販売が、10月にはゲーム外の関連コンテンツが相次いで終了。そして10月31日に「お客様にご満足いただけるサービスの提供が困難な状況」との理由で2022年1月12日を以てサービス終了が告知され、予定通り同日午後0時を以てサービスが終了した。なお、未使用分の有償スターダイヤについては同年3月31日まで払い戻しを受け付けている。
あらすじ
剣と魔法が息づく戦乱の大地『ヴァンドール』で生きる人々の物語で、人々は「イドラ」と呼ばれる巨大な怪物と戦う日々を送っていた。そんな中ダークファルスが復活の胎動を始め、それに立ち向かう人々を描いている。
帝国と反乱軍が争うEPISODE1とダークファルスと本格的に対峙するEPISODE2に分かれており、EPISODE1とEPISODE2で主人公が異なる。
ゲームシステム
「運命選択RPG」を謡っており、キャラクターの絆レベルや一定の条件を満たすとロウ・カオス・ニュートラルのいずれかの勢力へ勢力変更することができる。ロウはロウ勢力、カオスはカオス勢力にしか入れないが、ニュートラルはロウとかオスのいずれの勢力にも入ることができる。
同名キャラを素材にしてベースのキャラの上限値を上げる「限界突破」があり、最大4回上限を上げることができる。2019年9月より1種類のキャラクターの運命分岐後を両方同時に所持することで、運命分岐後キャラクターの限界突破数に応じてステータスに対するボーナスが発生するディスティニーボーナスが、2020年3月のEPISODE2にあわせてキャラクターごとの特定のステータスが上昇するタイプチェンジが実装されている。
キャラクターの他にもシンボルというものがあり、キャラクターに装着させると支援効果を得ることができる。
ストーリーの他にもプレイヤーが巨大な怪物・イドラに立ち向かったり逆にプレイヤーがイドラになって他プレイヤーと対戦する「イドラバトル」と非同期のPvPコンテンツ「アリーナ」がある。これらのシステムで上位に入ると手に入りにくいアイテムを得ることができる。
サービス開始時「ファンタシースターオンライン2」(PSO2)とは関連性がないとしていたが、NPCキャラクターがイドラの世界に転生しており、ストーリー本編にも絡むようになっていった。また、イドラにログインすると「イドラポイント」が手に入り、PSO2にてスタージェムなどと交換することも可能であった。そのためイドラをプレイしていなくても「イドラポイント」目当てでアプリをインストールしてログインだけするプレイヤーもいた。
チームとして旅団システムがある。初期はイドラバトルでの救援としての機能のみであったが、2020年8月より旅団同士で争う旅団バトルが実装されている。
キャラクター
主要キャラ
- ユリィ(CV:増田俊樹)
- EPOSODE1の主人公で、本名はユリシス。両親を亡くし、船乗りとしてダンカン船長に鍛えられていた。乗り合わせていた白羊騎士団の当主ステラに加勢し、ステラの母・アンナマリーに誘われ遊撃隊隊長として白羊騎士団に参加する。
- ステラ(CV:藤田茜)
- EPOSODE1のヒロインで、本名はステラマリー。白羊騎士団の当主になるも仮面をつけないと喋ることができないほどの恥ずかしがりやであった。鉄仮面が壊れたことで素顔のままでいる機会が増えたことで次第に当主としての自覚を持つようになる。
- ローザリンデ(CV:小松未可子)
- 正統レオリア帝国の第二皇女で、ロウの騎士。部下が白羊騎士団と対峙してしまったため、自らイドラ討伐への同行を申し出た。EPISODE1終了後の特別エピソードで皇帝に就任した。
- ジャスパー(CV:斉藤壮馬)
- カオスの野盗団「ジャスパー一家」の首領であったが、白羊騎士団に成敗されて同行するようになる。かつて帝国軍に妹以外の家族を皆殺しにされ、それ以来二重人格の一面を持つようになった。先述の過去から帝国軍を恨んでいたが、白羊騎士団などロウそのものは恨んでいない。
- アンナマリー(CV:大原さやか)
- 白羊騎士団の先代当主で、ステラの母親。過去にアルゴノーツの一員としてダークファルスと戦っている。ユリィの父・シーシアスを知っており、亡き夫より先に会っていたらどうなっていたかわからなかったと語っている。EPISODE1終了と同時に隠居した。
- 星輝士
- EPISODE2の主人公。宇宙を漂流していたが、ダークファルスが覚醒したことで目覚め、ヴァンドールへ漂着した。男性タイプと女性タイプが属性・名前をプレイヤーが任意で選択可能。なおキャラクターで唯一声の設定がない。
- ジゼル(CV:石見舞菜香)
- EPISODE2のヒロイン。軍事国家キャンシード公国から逃亡してきた少女で、同公国の施設で起きた事件の犯人として命を狙われていた。実態はダークファルス復活の動力源にされそうになり、EPISODE2の主人公である星輝士を「運命の人」として自分を殺してほしいと懇願する。
ゲーム外コンテンツ
イドラチャンネル
サービス開始直前の2018年11月14日よりイドラを宣伝・広報するためにYouTube上にて放送を開始した。白羊騎士団広報担当兼Vtuverのポポナがナビゲーターとしてイドラの最新情報を紹介していた。また、最新情報以外にもポポナが他のゲーム(セガに限らず)をプレイするなど、かなり自由度の高い番組であった。
2021年10月25日に最終回を迎え、その後はサービス終了までに各ストーリーの動画が順次アップされた。なお、ポポナは2022年2月1日より『ファンタシースターオンライン2ニュージェネシス』(PSO2NGS)のオフィシャルVTuberとして活動を再開している。
ゆるイドラ
漫画:すがによる1話完結形式の公式ショート漫画。当初は「さくっとゆるイドラ」としてイドラの簡単な紹介をする形であったが、途中から「ゆるイドラR」となり本編のパロディを行なうようになった。2021年10月26日を以て連載終了となったが、単行本が直販サイトやAmazon(Kindle)、楽天(kobo)で発売されている。
関連動画
関連項目
外部リンク
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