藤村哲弘(イヤイヤP)とは、VOCALOIDを用いて楽曲を制作する、P(プロデューサー)の一人である。
概要
ボカロ処女作である「イヤイヤ星人」を第2回 Project DIVA Arcade 楽曲募集に応募し二次選抜で見事採用されたたことにより脚光を浴び、「氷のなかに」などで聴き手を魅了する幻想曲がヒットしたことにより、作風の幅が広い作り手として注目されている。
名義は藤村哲弘だが、「イヤイヤ星人」のヒットにより「イヤイヤP」のタグが追加され、後日タグロックされ、ニコニコにおけるユーザー名も「イヤイヤ」に変更された。
★『イヤイヤ星人』『どすこい日本』のような
一度聴いたら忘れられないコミカルで可愛らしいネタ曲を投稿したかと思えば、
●『氷のなかに』『命座』のような
特徴的な多重ハーモニーを奏で心揺さぶる幻想曲を投稿し、
◆『一閃に翔ける』『夢幻破壊』のような
ベース・ドラムで破壊力の有る独特のリズムを生むロックテイストな洗脳曲を投稿したり、
▲『Rainbow Quest』『うさぎうさぎ』のような
ミニマル色を覗わせるエレクトロ調な中毒曲を投稿したりする。
作風の幅広さを評価されているが、
ただ幅広いだけではなく全ての楽曲にP自身の独特な個性が織り交ぜられている。
曲の展開も先読みできず、次にどんな作品を投稿するかという展開も楽しめ、
1粒で2度おいしいどころか、1人で100度おいしいPだ。
芸の幅広さに比例して作詞能力の高さも顕著に表れている。
俗に言わるネタ曲では、浮き立つメロディに覚えやすい言葉を巧みに並べ、
ガチ曲だと思われるものでは、短編小説のような設定を作りこみ、上手く詞に詰め込んでいる。
『夢幻破壊』では比喩に語音変異や史的現在などを不断に重ね、文学的で美しい言語の並びを見せており、
表現の仕方も変幻自在で面白い。
とにかく引き出しが多すぎて全く掴みどころがなく、
聴き手を翻弄して楽しんでいるのではないかという声が聞こえてきてもおかしくない。
しかし、1作品ずつ個別に鑑賞してもそれだけで魅了する力もとても強く、
飽きが来ないPなのでこれからも楽しませてくれることだろう。
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関連項目
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