イヤボーンの法則とは、『サルでも描けるまんが教室』の中で提唱されたエスパーまんがの法則である。
端的にで表すなら「悲鳴と共に覚醒、形勢逆転」。
概要
(見かけ上は)ごく普通のいたいけな美少女が絶体絶命の状況に陥った時、「イヤァアア!」と叫ぶと少女の眠っていた力が目覚め、敵の頭がボーンと爆発して少女は危機から逃れる。
美少女がエスパーであると視覚的にわからせるために漫画家がよく使う技法のひとつ、と『サルまん』で説明された。端的に言えば「覚醒」のこと。
忍者まんがであれば十数年以上の厳しい修行を積まなければいけないが、エスパーまんがのヒロインなら普段は普通の女の子であるのにイヤァアア!と悲鳴を上げるだけで敵を倒すことができる、ということ。
…意味的には「火事場の馬鹿力」が近いかもしれない。覚醒した力が物理的である必要はないが。
現在
イヤボーン的な描写が広まった現在では超能力漫画以外であっても激しい怒りや悲しみなどによって場面が展開したりピンチから一転逆転したりする。
もちろん秘めた力や魔力が一気に解放されるといった展開も珍しくなく、どんな困った展開も打破できる。あまり複雑な伏線を用意せずとも実施できる、無双シーンに繋げやすいといったメリットはある。
デメリット
「初めて特殊な力に目覚める・気付く」といった状況でもなければ、手に汗握るスリリングな展開・駆け引きを期待していた読者や視聴者からは「ご都合主義」などと叩かれる諸刃の剣。表現力がなければ安っぽさに拍車がかかる、何度も乱用できないといったデメリットも多く取り扱いは難しいかもしれない。
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関連項目
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