基礎データ | |
---|---|
正式名称 | イラク共和国 Republic of Iraq جمهورية العراق كماری عراق |
国歌 | 我が祖国 |
公用語 | アラビア語・クルド語 |
首都 | バグダッド(バグダード) |
面積 | 438,317 km²(世界第58位) |
人口(’09) | 約3100万人(世界第39位) |
通貨 | イラク・ディナール(IQD) |
イラク(Iraq)とは、中東に位置する連邦共和制国家である。
湾岸諸国の1つとして知られる。
古代メソポタミア文明とほぼ同一の国土を有し、その文化遺産を多く受け継いでいる。また、石油埋蔵量が世界第3位のため、歴史的にも、現代情勢においても、重要な地域となっている。
ただ現在の所、ニコニコ動画的には特に重要視されていないようだ。
概要
正式名称はイラク共和国(英語:Republic of Iraq 、アラビア語: جمهورية العراق (ジュムフーリーヤ・トゥル=イラーキ)、クルド語: كماری عراق (コマラ・イ(-)ラケー))。略称はイラク(英語: Iraq (イラーク、イラク、アメリカのメディアではアイラックとも。いずれもアクセントは a)、アラビア語: العراق (アル=イラーク)、クルド語: عراق (イ(ー)ラク))。
イラクの語源には諸説あり、シュメール文明の都市名ウルク(Uruk 、アッカド語で「都市」の意)由来説、アラビア語の「肥沃な」「悠久の」説、アラビア語の「細長い断崖(に囲まれた土地)」説(ただしこれは民間語源説)など。いずれにせよ、少なくとも6世紀以前からこの一帯はイラクと呼ばれ続けていたらしい。
詳しい国家の成り立ちや、概要などはWikipediaの当該記事(右上メニューにリンクあり)に任せるとして、ここではざっくりと概要と最近の様子について触れておこう。
面積は日本の約1.2倍でペルシャ湾に面しており、サウジアラビア、クウェート、シリア、トルコ、イラン、ヨルダンと隣接している。気候はほぼ全土が砂漠気候で、赤道上にはないんだけど世界一番熱い地域にあたり、1921年7月8日に58.8℃を観測。平年でも7月と8月の2カ月は最高気温が50度を超える。国民は、アラブ人が79%、クルド人16%、残りはアッシリア人等。その為、公用語はアラビア語(アフリカ=アジア系)とクルド語(インド=ヨーロッパ系)の2つに定められている。
宗教はイスラム教が97%を占め、キリスト教とその他宗教が残りの3%にあたる[1]。イスラム教の内訳は、シーア派が60%で、スンニ派(スンナ派)が40%を占めている。フセイン政権によって今まで優遇されていたのは少数勢力だったスンニ派だったが、アメリカ同時多発テロを発端とするアメリカの軍事介入により政権が崩壊。これによって、今まで抑圧されてきたシーア派を中心とした新生イラク政府が樹立した。これに加えてイラク経済の中心である油田もシーア派(クルド人を含む)の居住地域に集中しているため、それに危機感を覚えたスンニ派との対立が現在でも続いている状態だ。そのため、イラク戦争(2003年3月19日~)が終結された[2]現在でもテロが頻発している。
世界140カ国を対象とした、世界平和度ランキングでは最下位[3]。国名はアラビア語で「豊かな過去を持つ国」と言う意味なのだが、それが皮肉に思えてしまう国である。追い討ちをかけるようだか、イラク・ディナールは、ソマリア・シリング、ベネズエラのボリバル、北朝鮮のウォン、ジンバブエ・ドルとともに、世界で最も価値が低いとされている通貨の1つ[4]。また、アメリカによって、キューバ・シリア・スーダンと共にテロ支援国家に認定されている。[5]ちなみに、この段落の格付け情報は全てアメリカ経由であることをここに記しておく。(脚注参照)
日本とイラク
本項目では、特に知名度の高い出来事を列挙する。「プロジェクトX」と「おしん」を放送した事があるらしい。
ドーハの悲劇
1993年10月28日。カタールのドーハで行われた1994年アメリカワールドカップアジア地区最終予選イラクVS日本の試合で、試合終了間際のロスタイムにイラク代表の同点ゴールが入り、日本の予選敗退が決まった事件。
イラク戦争時の自衛隊派遣・復興支援
電力、教育、水・衛生、保健、雇用等のイラク国民の生活基盤の再建及び治安の改善を目的とする復興支援の一環として、17億ドルの無償支援と、陸海空の各自衛隊を派兵した。さらに35億ドルの長期間にわたる資金の融資を行っている[6]。
イラク日本人人質事件
2004年にイラク武装勢力がイラクに入国している日本人を誘拐・拘束し、自衛隊の撤退などを求めた一連の事件。計7人が誘拐され、そのうち5人が開放された。
関連人物
- クサイ・サッダーム・フセイン(サダム・フセイン、イラク元大統領)
- ザハ・ハティッド(イギリスの代表的建築家、バグダッド出身)
- ザイディ記者(ブッシュ元大統領に靴を投げた人)
この後逮捕され、2009年9月15日に釈放された。
関連動画
関連商品
関連項目
脚注
- ^CIA-The World Fact Book
- ^米大統領による「戦闘終結宣言」があったが、復興支援とともに戦闘は継続中のため、今だ終了していない。
- ^エコノミスト・インテリジェンス・ユニット2008/05、世界140カ国の平和度調査より。
- ^アメリカの評論誌Foreign PolicyのWEB
- ^アメリカ国務省の「Patterns of Global Terrorism」国際テロ年次報告書より。
- ^外務省「わが国のイラク復興支援」
- 6
- 0pt