インクリングとは、任天堂のゲーム「Splatoonシリーズ」に登場するキャラクターである。
概要
| インクリング | |
|---|---|
| 目 | ???(調査中) |
| 科 | ???(調査中) |
| 学名 | ???(調査中) |
| 英名 | inkling |
| 鳴き声 | マンメンミ |
プレイヤーの分身となるキャラクターで、男の子(ボーイ)と女の子(ガール)が存在する。プレイヤーや公式の間では通称である「イカ」や「イカちゃん」と呼ばれているようだ。
インクの中に潜り「すいすい」と泳ぐことが出来るイカの姿から、様々なブキを使うことが出来る人の姿に変身出来るのが特徴。しかし生まれた時からこのような行動が出来るわけではなく、14歳になって初めて人に変身することが出来るようになるらしい。ちなみにあくまでイカなので人の姿の時でも骨は無い。
イカの10本の足は、人に変身した時にもしっかりと引き継がれており、手足で4本、髪の毛らしき部分で6本となっている。そのうち2本の長い足(触腕)部分は性別を区別するため重要な役割を果たしている。Splatoon2ではゲソの形状もある程度調節可能になり、ボーイもガールも4種類から選ぶことができる。
その他にもヒーローモードで入手出来るミステリーファイルによると、イカ足はひと飛び150cm、イカ骨は無い、イカ眼は100m先のエモノも逃さない、イカ脳は享楽的で単細胞、インク袋はインクを高密度に圧縮貯蔵、とのこと。
ナワバリ意識を高く持ち、4体VS4体の2チームに分かれて3分間の試合の中で最終的にどちらのナワバリが多いかを競う「ナワバリバトル」が彼らの遊び?となっている。過去には宿敵であるオクタリアン(通称タコ)と「大ナワバリバトル」を繰り広げたこともあるようだ。
そもそもナワバリバトルというもの自体が不毛なナワバリ争いになんとかルールを設けることから始まったもので、禁止してしまうと闘争本能が吐き出せなくなってホントに戦争になってしまうため「ナワバリバトルをすること自体は止められない」のだという。また、競技としてある程度は整備されているナワバリバトルだけでなく、サーモンランでは専ら資源収奪を目的に他種族を襲撃するという傭兵業をバイトでやってしまう。尋常ではないレベルの闘争本能、ガチで戦っても死亡する心配がない高すぎる再生力、撃つことも撃たれることも何とも思わない享楽的精神を併せ持った強力無比な戦闘民族であり、Splatoonシリーズの楽しそうな雰囲気はこの性質によって成り立っているわけである。
名前の「インクリング」は英語でinklingと綴る。この「inkling」はこのままでも「ヒント」「予兆」「予感」などを表す一単語であるが、この場合は「ink(インク)」と「-ling」の合成語であると思われる。「-ling」は語の後について「小さい~」を表す指小語である[1]。それだけではなく「妖精」「小人」といった含意も持つ[2]。日本語に直訳すると「インクの子」「インク小人」「インク妖精」と言った感じか。
キャラクターの誕生経緯
イカをヒト型にするという冷静に考えるとかなり突飛な発想キャラだが、これはゲーム性から要求される機能面、それらを違和感なく説明しうるデザイン面、相互に影響を受けながら、試行錯誤と苦難の末に誕生したものである。
1.豆腐プロトタイプ
初めSplatoonというゲームは、白と黒の四角い豆腐がインク弾で平面MAPの陣取りをするゲーム
で、「自分のインク上にいると塗った色と同化し、MAP上から見えなくなる」という部分がキモとなっていた。この時、メインの3D画面でも塗った色に隠れられるように「伏せる」と言う動作も用意されていた。
しかし、いざ高低差を含めた3DにするとMAP上で「伏せる」だけで平らになる動作に違和感が生じ、「壁の塗りポイントは有効か無効か」「壁は一律塗れないようにすべきか、否か」といった、平面MAPだけの遊びの時には存在しなかった“ほころび”が発生する。加えて、商品化に向けた新キャラクターが豆腐のままと言うわけにもいかないので、ヒト型のキャラや、マリオ・ヨッシーといった既存キャラ、ウサギのモデルで試作が行われた。
2.ウサギ没案
幾つかの問いを合理的に解決できるモデルとして“ウサギ案”が有力視された。操作キャラがウサギである事の利点は、
- 元々、白~灰~黒の無彩色の毛色なので、蛍光色のインクを塗られた時、ダメージ具合が直観的に分かりやすい
- 長い耳がたなびくので、高所落下、ジャンプ、スペシャルゲージ満タンといった場面でアクション映えする
- 真上からの俯瞰視点MAPでも、耳の方向でどちらを向いているかが分かりやすい
といった機能デザイン上の諸々が解消するためであると、アートディレクターの井上精太氏が回答している。ところが、「なんでウサギなのか?」「なんでインクを発射するのか?」「ウサギ同士の勝負なら、駆けっこ、ジャンプ、スマブラのような蹴り合い乱闘…と、白黒つける勝負の形式は山程あるのに、自慢の足を使わずにインク塗り隠れんぼ合戦を優先するのはなぜなのか?」と言う根本的な問いに対して、イマイチしっくり来る合理的な理由が用意できなかった。
3.ヒトっぽいイカの擬人化
そこで、まず「このゲームのプレイヤーとして必要な要素」を一度整理し、その要素成立にインクを用いることに違和感がないモチーフという要求を再定義した。同じ頃、3DのMAP上でどうやって隠れるかと言う問題解決のために「ZLでインク生命体」と「ZRでヒューマン体」を切り替えられるように、ボタン操作で出来る機能を切り分けよう、という話が出てきていた。そこで、インク生命体とヒューマン体で出来ることを整理した結果、やはりウサギではなく、自然に墨を吐くイカしかないと言う結論に至る。
初めはイカテン急便のような「ヒトっぽいイカ」だったのだが、インク生命体とヒューマン体のフォルム差異はハッキリ定義されておらず、どちらの動作も器用に行える多足なイカ人間をデザインしようとすると、どうしてもウサギより親近感が湧かない、キャッチーでない、かわいくならない、という壁にぶつかってしまう。クリオネやウミウシのように、インクに溶け込めそうな他の可愛い海洋生物モチーフも検討されたが、
- 墨の代わりにインクを吐く→現実のイカ墨も隠れて逃げるための手段であるため、塗り合いや隠れる理由としてのインク使用に筋が通る
- イカの頭の形状が矢印に見えるのでタコより有力で、マップUIや向きが分かるアイコンとして非常に便利
という機能デザイン面でウサギ案の時よりも進歩した確かな手応えがあったため、試行錯誤は続いた。
4.ヒト形態とイカ形態の切り分け
突破口となったのは、ディレクター天野裕介氏の無意識のつぶやき「イカとヒトを切り替えるんやから、イカはイカっぽく、ヒトはヒトっぽくしてもいいんじゃない」を、同じくディレクターである阪口翼氏が拾った時点であった。インク生命体とヒューマン体で別個にボタンと性能を整理したように、デザインも整理すれば良いんだ、「ヒトっぽいイカ」単一の姿に多彩な機能を詰め込むから設定がとっ散らかるけど、2つに分けて「イカっぽいイカがインク生命体」「ヒトっぽいヒトがヒューマン体」に整理すればいい、ヒューマン体がイカらしい顔をしてなくたって別にいいじゃない―この固定観念打破がブレイクスルーとなり、ヒト形態はイカゲソの意匠を散りばめただけの人型で良い、制約が無くなった効果は絶大で、ほとんど今のようなデザインが完成した。
インク体の動作も「伏せる」や「平らになる」ではなくイカがインクの海を「潜る」「泳ぐ」なんだ、だから歩いて走るより速いし回復もする事に説明が付く。3D化初期に立ちはだかった「壁塗り問題」も、「得点にはならないが、見晴らしの良い高台を陣取る登道になる」という意義が生まれて解消。切り替え機構の完成によって宙に浮いていたゲーム内の他の仕様も迷いなく固まっていき、世界観やファッションなどの外装的な要素は最早スタッフのノリと勢いだけで完成していったという。尚、1の時点である程度髪型のカスタマイズを可能にする案もあったが、まずキャラクターのイメージを統一して認識してもらうためにカスタマイズ要素は2まで見送られたそうである。
また、ウサギ案も無駄にはならなかった。活発に動くウサギのロップイヤー垂れ耳部分は、イカガールのはためくゲソ髪という意匠に受け継がれ、アクション映え・スペシャル充填の視覚化に活かされている。マリオと同じように「プレイヤーキャラクターとしての必然性」を積み重ねイカになるべくしてイカになったという、グラフィックが自由に作れるようになったこの時代においてはかなり稀有なキャラクターである。
主なキャラクター
3号
|
アタリメ司令
|
シオカラーズ
|
ヒメ(テンタクルズ)
|
その他
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズへの登場
「大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U」では、Miiファイターに着せ替える「Miiファイターコスチューム(有料)」としてガール&ボーイ(ぼうし・ふく)/イカ(ぼうし)が登場。色は最初に登場したSplatoonシリーズのamiiboと同様。なお、このコスチュームを買うことでガールのフィギュアが手に入る。
Nintendo Switch版スマブラ「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」では正式発表の初報という大役を担い、その後参戦ファイター紹介PVで正式に参戦が確定した。
メイン武器はスプラシューターだがサブにスプラッシュボムを使用している。各スマッシュにはパブロ、バケットスロッシャー、ホットブラスター、必殺技にスプラシューター、スプラローラー、スプラッシュボムを使用。流石に原作のようにステージを塗れるわけではないがインクの概念があり、スプラシューターやブキ攻撃で相手にインクを塗ることができ、たくさん塗るほどにその相手に対してのダメージ量が増加していく。またインク残量の概念があり、タンクが空になるとインクを使用する攻撃が弱体化する。
色替えによりガール/ボーイが選択できギアも全て異なるため色変えによる見た目の変化が大きい。当然発射されるインクの色は色替えによって変わる。
最後の切り札は「メガホンレーザー」。ド派手な演出でファイター達をはじき飛ばす。
イカ研究用関連動画
イカ研究用関連静画
お絵カキコ
→記事「Splatoonのお絵カキコ」を参照。
イカ研究用関連項目
脚注
- *例えば「duck(アヒル)」に「-ling」を加えた「duckling」は「アヒルの子」という意味になり、童話「みにくいアヒルの子」は英語では「The Ugly Duckling」というタイトルである
- *J・R・R・トールキンの小説やダンジョンズ&ドラゴンズなどで小人族に使われる呼称「ハーフリング(halfling)」や、妖精の「取り替え子」を指す「チェンジリング(changeling)」などが知られる
親記事
子記事
兄弟記事
- イカ大喜利
- イカボール
- エターナルファランクスΩ
- MMDスプラトゥーン
- オクタリアン
- ガチマッチ
- ギアパワー
- クマサン商会
- グソクさん
- ココア神拳
- サーモンラン
- ジャッジくん
- スクイックリン
- スパイキー
- Splatoon
- Splatoon(漫画)
- スプラトゥーン小ネタリンク
- スプラトゥーン参考プレイリンク
- Splatoon3
- Splatoon2
- Splatoon ナワバリクイズ
- Splatoonのお絵カキコ
- Splatoonの楽曲一覧
- Splatoonのブキ一覧
- Splatoon RAIDERS
- すりみ連合
- 第1回 スプラトゥーン甲子園
- 第5回スプラトゥーン甲子園
- 第2回 スプラトゥーン甲子園
- 第4回 スプラトゥーン甲子園
- ダウニー
- テンタクルズ
- デンワ
- ナマコ車掌
- ナワバリバトル
- ハイカライブ
- ハイカラ地方
- バンカラ地方
- バンカラマッチ
- ひれおくん
- ヒーローモード
- フェス(Splatoon)
- 野生のブキチ
- リーグマッチ
▶もっと見る
- 18
- 0pt







