インジェラとは、エチオピア料理・エリトリア料理の1つである。
インジェラの作り方
まずはテフをオフチョベットします
そしてオフチョベットしたテフをマブガッドしてリットを作るの
そして発酵させたリットにアブシィトを加えて混ぜます
あとは焼くだけよ
インジェラの作り方(アムハラ語版)
1. የጤፉን ዱቄት እንዳስፈላጊነቱ ቀንሶ በማቡኪያ ውስጥ ማድረግ እና እርሾውን ጨምሮ ማቡካት
2. ቡኮው ውሃ እንዲያቀር ቀጠን ማድረግ ከዛም መክደንእና
3. ከሶስት ቀን በሇላ ያቀረረውን እርሾ መድፋት
4. እናም በድስት ለ ቡኮው በቂ የሚሆን ውሃ አፍልቶ ከ ቡኮው ቆንጥሮ እያማሰሉ መጨመር (አብሲት መጣል)
5. አብሲቱ በረድ ሲል ቡኮው ላይ መጨመር እና ቡኮው ሳይቀጥንሳይወፍር አዋህዶ ኩፍ እንዲል ከድኖ ማቆየት
6. ሊጡ ኩፍ ሲል ምጣዱን ማስማት እና በመጥለቂያ እየቀነሱ መታዱላይ ማዞር (መጋገር )
7. አክንባሎ ወይም የምጣዱን ክዳን መክደን እና ትንሽ ቆይቶ እንጀራውን ማውጣት
上記レシピの日本語訳
インジェラの作り方(アムハラ語版その2)
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より詳しい概要
テフをオフチョベットしたものをマブガッドしてリットを作る。そして発酵させたリットにアブシィトを加えて混ぜ、ミタッドで焼くとインジェラになる。
リットを発酵するとイルショができるため、それを味見することもある。完成後、インジェラにできたアインの多さによってインジェラの出来が判断される。インジェラはマサブに載せ、ワットやミトゥミッタ、バレバレ(バルバレ)などと共に食される。
複数人で食べる場合、インジェラがマグロスされることも多い。シロやドロワット、バイヤネット、キットフォー、シャクラティブスなどで食べられることもある。白いインジェラと黒いインジェラがあるため、白いインジェラのついたシロと黒いインジェラのついたシロがあると思われる。
真面目な概要
インジェラとは、大雑把にいうとクレープの生地のような料理。現地の人から「エチオピア人だったら毎日食べる」と言われるほどエチオピアではメジャーな料理である。
テフとはイネ科の植物であり、エチオピアなどで主食にされている。このテフがインジェラの材料となる。テフを粉末状にし(オフチョベット)、水と混ぜる(マブガッド)。これによって出来上がったインジェラの素を「リット」と呼ぶ。リットを発酵させて酵母(アブシィト)を加えて混ぜて焼くと、インジェラができる。
リットを発酵させる際、黄色い上澄みが生じることがある。これを「イルショ」と呼ぶ。味見して酸っぱくなっていたら十分発酵が進んでいる証拠である。
インジェラを焼くときに使う鉄板をミタッド、盛り付けるときに使う皿をマサブと呼ぶ。ミタッドで焼きたてアツアツの状態で出すわけではなく、冷ましてからマサブに載せて食べるようだ。
「アイン」とは、アムハラ語で目のこと。インジェラでは生地に開いた穴をアインと呼び、この多さによってインジェラの出来の良さが判断される。
味は日本人にとっては賛否が分かれるようで、「雑巾のような見た目」「酸味が強く不味い」と酷評されることもあれば、「おいしい」「別に普通」と評価されることもある。他にも「味がない」という感想もある。実際味は薄いらしく、他のものと一緒に食べられることも多いようだ。例えば、肉・豆・野菜を煮込んだシチュー(ワット)や、唐辛子などからできた粉末(ミトゥミッタ)、10種類のスパイスを混ぜた調味料(バレバレ)と一緒に食べられることが多い。
インジェラを複数人で食べるとき、エチオピアでは相手に親愛の情を示すため、互いにインジェラを食べさせ合うことがある。これを「マグロス」と呼ぶ。
以下のような他の料理にインジェラが添えられることもある。
- シロ
ひよこ豆の粉末とバレバレ、玉ねぎを混ぜたもの。色は茶色で、白ではない。 - ドロワット
激辛チキンカレー。「食べるホッカイロ」と評されることも。
お祝いのときなどに食べられるようだ。 - バイヤネット
野菜や豆料理の盛り合わせ。
エチオピアはエチオピア正教(キリスト教の一派)が広く信仰されており、断食の際の食事としてよく食べられるようだ。 - クットフォー
ひき肉(生)にバターとスパイスを混ぜたもの。グラゲ地方で特によく食べられる。 - シャクラティブス
エチオピア版の炭火焼肉。
インジェラを焼く際の燃料には伝統的には植物や家畜の糞が使われてきたが、近年、都市部では「エレクトリック・ミタッド」という電気インジェラ調理器も普及しているようだ。
なお、本記事冒頭の『相席食堂』でのインタビューは、エチオピアのテレビ番組制作会社にインジェラの取材を丸投げして、その後送られてきた映像を放送したものの一部である。「テフをオフチョベット」は、エチオピアから送られてきた日本語訳をそのまま掲載したもの。
相席食堂は西日本を中心に夜遅くの時間帯で放送している番組なので、この番組自体をテレビオンエアで目にした人はそれほど多くはなかったと思われるが、該当回の放送翌日の2019年9月18日にVTuber「口音つぐみ」(こんぺいとうP)が自らのTwitterで「俺はこういうのに弱い。」というつぶやきとともに該当のシーンのスクリーンショットを投稿。
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https://twitter.com/GugenTV/status/1174221784918429696
このツイートは多くの「いいね」と「リツイート」を集め、いわゆる「バズった」状態となった。その後、『相席食堂』公式ツイッターもこのバズりに反応したりしている。
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https://twitter.com/aiseki_syokudo/status/1174628525594177536
ちなみに、番組内では「アブシィト」の意味だけは説明されていないが、「አብሲት」を翻訳すると酵母のことであることがわかる。
関連動画
関連リンク
- 高橋龍太郎「エチオピアの伝統料理「インジェラ」について」(江戸ソバリエ協会)
- 「世界の国を知る 世界の国から学ぶ わたしたちの地球と未来 エチオピア連邦民主共和国」(愛知県国際交流協会)
- 金子守恵「三種の神器?!:電気インジェラ調理器をめぐって」(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・エチオピア研究グループ)
- 「アフリカの激辛料理とエチオピア土産話」(デイリーポータルZ)
関連項目
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兄弟記事
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