”穏やかな夜に身を任せるな。
老いても怒りを燃やせ、終わりゆく日に。
怒れ、怒れ、消えゆく光に。”
by ディラン・トマス
インターステラー(原題:Interstellar)とは、2014年公開のアメリカ映画である。
監督は『ダークナイト』『インセプション』のクリストファー・ノーラン。
原案はアメリカの理論物理学者キップ・ソーンの『ブラックホールと時空の歪み アインシュタインのとんでもない遺産』。
配給はパラマウント&ワーナー・ブラザーズ。
概要
タイトルは、「星と星の間」という意味の単語(「国際」=「インターナショナル」の「国」を「星」に置き換えるとイメージしやすい)。
ストーリーは、江頭2:50が極端に説明するところの「アメリカ版宇宙戦艦ヤマト」。
人類の危機を救うために遠い宇宙へ移植先を探しに行く、過酷で壮大な旅が描かれる。
キップ・ソーンと映画プロデューサーのリンダ・オブストが構想したアイディアにスティーヴン・スピルバーグが興味を示し、2006年に立ち上がった企画が元となっている。
その後、制作会社の移籍などによりスピルバーグが降板し、代わりに、脚本として参加していたジョナサン・ノーランの勧めで、彼の兄であるクリストファー・ノーランが監督に決定した。
脚本のジョナサンに加え、音楽はハンス・ジマーが担当しており、クリストファー・ノーラン作品の常連スタッフが集っている。
ただし、長年ノーラン作品の撮影監督をやっていたウォーリー・フィスターが、自身の監督デビュー作である『トランセンデンス』の為に本作には参加していない。代わりにホイテ・ヴァン・ホイテマが新たに起用されている。
ちなみに『トランセンデンス』はジョニー・デップ主演で2014年に公開されており、ノーランも製作に参加している。
主演を務めるのはマシュー・マコノヒー。
監督の前作『ダークナイト ライジング』でセリーナ・カイル役を演じたアン・ハサウェイ、ノーラン作品ではお馴染みのマイケル・ケインが出演しているほか、主役級のハリウッドスターであるマット・デイモンや、『スパイダーマン3』で悪役ヴェノムを演じたトファー・グレイスなど、数々の豪華キャストが参加する。
『2001年宇宙の旅』を思い出さざるを得ないストーリーだが、演出面でも同作へのノーランのリスペクトが色濃く出ており、スターゲートの向こうの景色などを髣髴とさせる、オマージュに満ちたシーンが多く出てくる。
また、CGによるVFX全盛の現在にあって、今作はミニチュア(と呼ぶにはあまりにも規模が豪勢だが)を用いたアナログな特殊効果を多く用いており、こちらも古典的SF映画を意識した演出となっている(ただしこれは、ノーランの元々の作風でもある)。
終盤、クーパーが辿りついた四次元空間も実はセットである。
ストーリー
さほど遠くない未来、植物の相次ぐ枯死と砂嵐などの異常気象により、地球は荒廃しつつあった。
食糧問題は悪化の一途を辿っており、人類文明は緩やかに滅亡への道を進んでいた。
地球の寿命の限界を察知していたNASAは、別の銀河に人類の移植地を求める「ラザロ計画」を進めていた。
48年前、土星付近に出現した――“彼ら”によって突如作られた「ワームホール」がその鍵だった。その先に広がる別の銀河へ、既に3人の先遣隊が出発している。そして、10年をかけたこの有人探査によって、その銀河に、移住可能かもしれない星が3つも存在していると判明したのだった。
引退していた元宇宙飛行士クーパー(マシュー・マコノヒー)は、調査隊の第二陣として計画に参加するよう要請を受ける。
無事に戻ってこれる可能性はきわめて低い。いや、仮に戻ってこれるとしても、目的地の銀河と地球とでは時間の進み方が違うため(ウラシマ効果)、それが遠い未来のこととなるのは明白だった。
彼は、息子トムと娘マーフに、長い別れを告げなくてはいけなかった。
アメリア・ニコライ・ドイルの3人のクルー、そして人工知能を搭載したモノリス型のロボット「TARS」「MARS」の2体と共に、クーパーは遠い宇宙への旅に挑む。
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関連項目
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- オデッセイ (映画) (きれいなマン博士の映画。この映画のきたないマン博士に失望したらこちらを見よう)
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