概要
つまりインテル入ってる。
Intel Bong |
詳説
インテルが宣伝キャンペーン(後述)で利用していたキャッチコピーが元ネタ。同じくインテルのキャッチコピーである "Intel Inside" の和訳かと思いきや、寧ろ逆で "Intel Inside" が「インテル入ってる」の英訳らしい。ちなみにアイデアを出したのは当時のMSKK社長、古川享(本人談)。元々は“Intel In It”であったが、性的な意味にとられるということで変更したそうだ。
スラングとして
キャンペーンCMの演出を受けて、ニコニコ動画を含むネットコミュニティでは、まるで高性能CPU仕掛けのような人業とは思えない高速かつ正確な動作に対し、驚きと賞賛を表す言葉として使われていることが多い。
なお近年ではAMDのRyzenシリーズによる安くてメニーコアの高性能なCPUの普及、IntelのCPUに毎月のように脆弱性が見つかりパッチを当てると性能が下がる時期があったこと、爆熱CPUの大量リリース、第13・第14世代coreiシリーズのハイエンドCPUの電圧過多による劣化問題等から近年では「インテル狂ってる」「インテルは逝ってる」と呼称される事もある。(インテル入ってる系のCMを最近見なくなったのはそこら辺も関係していそう)
インテル・インサイド・キャンペーン
インテル社が1990年から開始した、PCメーカーではなくエンドユーザーをターゲットにしたキャンペーンで、ユーザーがPCを購入する際にインテルのプロセッサを指名させるようにすることを狙っていた。このプログラムでは2つの大きな仕掛けがあり、1つはPCメーカーとの協同で行う広告や販促活動(PCメーカーが出す広告や製品カタログの中にインテル・インサイドのロゴを入れ、販売店での展示用PCや梱包用商材にもインテル・インサイドのロゴが表示されたステッカーをつけた)、もう1つはインテル自身が指揮する雑誌・新聞やテレビ媒体での広告活動で、インテル製品に関する安心感、先進技術に対する保証を強調した。インテル自身の調査によれば、インテルというブランド名に対するエンドユーザーの認知度は著しく増加した。しかし、一部のPCメーカーは自社製品を差別化できなくなることを恐れ、あまり熱心ではなかった。[1]
AMDでも独自に調査を行い、キャンペーンの成果を確認したという。[2]
関連動画
関連項目
脚注
- *「インテルの戦略-企業変貌を実現した戦略形」 ロバート・A・バーゲルマン ダイヤモンド社 2006 pp.194-195
- *【番外編】AMDでのマーケティングで私が学んだこと - その2:インテルインサイド・キャンペーンの本当の意味 2016.8.15
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