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イース2とは、日本ファルコムより発売されたアクションRPGである。
正式タイトルは『Ys II』(イースII)。
サブタイトルは「Ancient Ys Vanished The Final Chapter」。
概要
イースII | |
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | アクションRPG |
対応機種 | PC-8801(mkⅡSR以降) |
開発元 | 日本ファルコム |
発売元 | 日本ファルコム |
発売日 | 1988年4月22日 |
価格 | 7,800円 |
メディア | 5"FD(4枚組) |
1988年4月22日にPC-8801mkIISR版が最初に発売された。
その後、多数の機種に移植されている。
イースシリーズの第2作目である。
アドル・クリスティンの冒険日誌のタイトルは「失われし古代王国 最終章」。
主人公である赤毛の剣士アドルが、前作の最終ボス戦終了後に、謎の光に包まれて天空のイースの国へ飛び立つ所から物語が始まる。
基本システムは前作同様、トップビュー視点で体当たりによる攻撃の他、今作では新たに魔法が加わった。
魔法には、敵を攻撃する為のファイヤーや、瞬間移動、モンスターへ変身するもの等があり、これらの魔法を駆使しないと倒せない敵や、解けない謎がいくつもある。
本作で最も話題を集めたのは、OPデモであった。
その完成度の高さは各方面に衝撃を与え、当時のパソコンゲームに与えられる賞を総ナメにした。
OP曲「TO MAKE THE END OF BATTLE」は、ゲームミュージック史上に残る名曲の一つに数えられている。
また、本作のヒロインとして登場したリリアはこの時代を代表するゲームヒロインとなった。
その人気は加熱し、ついにはミス・リリア・コンテストなるイベントが開催され、杉本理恵というアイドルがデビューするに至った。
移植作品
Windowsが普及する以前のファルコムによるパソコン移植作一覧。
発売日 | 機種 | 備考 |
1988年6月24日 | PC-9801 | |
1988年6月24日 | X1turbo | BGMがOPM6音(ステレオ)に強化された |
1988年7月8日 | FM77AV | 一部グラフィックがアナログ対応に書き換えられた |
1988年7月15日 | MSX2 | BGMはPSG音源 |
リメイク作品
80年代のパソコンを除いてファルコム自らリメイク・移植を担当したタイトルは下記の3種類。
エターナル版
2000年7月6日に『Ys II ETERNAL(イースIIエターナル)』としてWindowsで発売。
オリジナル版からの追加・変更点
- グラフィック、BGMが全て一新。BGMはボス戦、ダンジョン曲が追加され増えている。
- 移動が4方向から8方向へと広がり、ダッシュ移動も可能になった。
- 前作『イースエターナル』よりも斜め方向からの体当たり攻撃が当てやすくなった。
- ファイヤーの溜め攻撃が可能となり、「隼の彫像」を手に入れて溜め攻撃を当てると弾が分裂し、複数の敵に追い討ちするようになった。
- ボス戦時に回復アイテムの使用が可能になった。
- 一度クリア後、2週目を始めるとサブイベントが追加されるようになった。
- 人物やモンスターの情報が載った冒険日誌が追加。日誌は物語の進行や条件が満たされると記述が増えて行く。
- アイテムを登場人物にプレゼントする事で、お返しのアイテムが貰えたり、その人物のアドルに対する態度が変化するようになる。
- ゲーム画面にマスコットを飾る事が出来るようになった。マスコットはゲームの進行や条件を満たす事で増えていく。
完全版
前作と今作を一つに纏め、「I」の部分を中心に幾つかの変更を加えて、2001年6月28日に『Ys I・II COMPLETE(イースI・II完全版)』としてWindowsで発売。
「II」に関連する変更点としては、新たに難易度の高い「NIGHTMAREモード」と、ボスと連続で戦う「タイムアタックモード」が追加された。
クロニクルズ版
2009年7月16日に『Ys I&II Chronicles(イースI&IIクロニクルズ)』としてPSPで発売。
Windows版『イースI・II完全版』に新アレンジのBGMと、新たに書き下ろされたイベントシーン用の人物画像が追加された。これらはゲーム中に「完全版」のものと切り替える事が出来る。
人物画像は基本的に新・旧のものが指し替わるだけだが、「II」のエンディングではある人物を中心に新規のシーンが追加され、エンディングの構成が変更されている。
他社による移植・リメイク作品
ファルコム以外の他社メーカーからも様々な機種に移植・リメイクをされている。
発売日 | 機種 | メーカー | 備考 |
1989年12月21日 | PCエンジン | ハドソン | 「I」と一つに纏めて発売。→イースI・II グラフィックはオリジナルスタッフの山根ともおが担当 |
1990年5月25日 | ファミコン | ビクター音楽産業 | |
1998年10月29日 | サターン | ビクターエンタテインメント | 『ファルコムクラシックスII』として『太陽の神殿』と纏めて発売 |
2003年8月7日 | PS2 | デジキューブ | 『イースI・IIエターナルストーリー』というタイトルで「完全版」を移植 |
2008年3月20日 | ニンテンドーDS | インターチャネル・ホロン | 「完全版」から「II」の部分を元にリメイク |
主な登場人物
アドル・クリスティン
イースシリーズの主人公である少年。本作では17歳。リリア
本作のヒロインであり、彼女の村の近くで倒れていたアドルを介抱した少女。- タルフ
溶岩地帯で魔物に捕らわれていた少年。 キース
人の言葉を話す魔物。様々な場面でアドルを手助けしてくれる。- ダレス
アドルの行動を監視する謎の人物。
シリーズ一覧
イース(Ys)シリーズ | |
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ナンバリング作品 | イース1 / イース2 (イースI・II) / イース3 (フェルガナの誓い) イース4 (イース セルセタの樹海) / イース5 / イース6 イース7 / イース8 / イース9 |
外伝作品 | イース・オリジン / イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サーガ イース・オンライン / イース・ストラテジー |
関連動画
関連商品
Windows版の「完全版」と「クロニクルズ版」ではPCの推奨スペックが異なるので注意されたし。
ゲーム
音楽CD
関連コミュニティ
関連項目
- イース
- イースI・II
- イース・オリジン
- ファルコム
- アドル砲
- TO MAKE THE END OF BATTLE
- エステリア
- 六神官
- Synchrogazer (冒頭の空耳で埋葬される。→何でやファルコム関係ないやろ!)
関連リンク![レア]()
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