イーハトーヴォ物語とは、1993年にヘクトから発売されたスーパーファミコン用ゲームソフトである。
概要
宮沢賢治が生前に描いた幻想郷・イーハトーヴォ(イーハトーブ)を、賢治を捜す主人公が旅するという内容。
実際ゲームとしての難易度は低く、所謂おつかいゲーム(アドベンチャー)のような内容になっている。なお公式ではジャンル:RPGとしてパッケージに記載されている。
注目すべきは、その世界観と調和したBGMの数々であろう。作曲を手掛けたのは多和田吏。
とてもSFC音源(8音)とは思えない程に味わい深いそれらは『みんなで決めるゲーム音楽ベスト100』に(上位ではないにせよ)ちょくちょく顔を出す『謎の常連』である。そのため、このゲームのタイトルだけは知っているという人も多い。
2002年になってサウンドトラックが復刻された事からも、その根強い人気をうかがい知ることが出来るだろう。
ストーリーは全9章。
タイトルは全て宮沢賢治の作品から取られており、その内容に沿う展開である。章ごとにプレイヤーは賢治が残した手帳を探すのが目的となる。
各話の表題となった話についてはwikipedia等に詳しく、青空文庫で読むことも出来る。
- 第一章 貝の火[1]
- 第二章 カイロ団長[2]
- 第三章 虔十公園林(けんじゅうこうえんりん)
- 第四章 土神と狐
- 第五章 グスコーブドリの伝記
- 第六章 オツベルと象
- 第七章 セロ弾きのゴーシュ[3]
- 第八章 雪渡り
- 最終章 銀河鉄道の夜[4]
また、ゲーム中幾度となく訪れる「イーハトーヴォ市街」にも『猫の事務所』『シグナルとシグナレス』『ポラーノの広場』など、賢治の作品にまつわる人物や施設が数多く登場する。
関連動画
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関連項目
脚注
- *章中に出てくる「ほらぐま先生」は小説「洞熊学校を卒業した三人」からの出典
- *章中に出てくる「アリの女王」は小説「ありときのこ」からの出典
- *章中のアイテム「おきなぐさ」は小説「おきなぐさ」からの出典
- *章中の「二人の少年」は「銀河鉄道の夜」のジョバンニとカムパネルラと思われる
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