ウイニングポスト(Winning Post)とは、コーエーが発売している競馬シミュレーションゲームである。
略す場合は「ウイポ」や「WP」などが使われる。
概要
ダビスタと双璧をなす競馬ゲームシリーズ。あちらは発売間隔が開くことが多いが、こちらは毎年最新の競馬事情に対応させたバージョンを発売している。
大きな特徴としては、Windows版を前提として制作されているため、グラフィックが(比較的)リアルなところ。条件戦を含め、ゲーム内で開催されているレースはプレイヤーが出走していなくても全て処理され、成績がしっかり反映されているところ(このため1週経過させるだけでも時間がかかる)。また時間の流れがあり、引退・死亡した馬は二度と出てこず、騎手や調教師なども成長~引退する(こちらはループする)ことや、馬主(プレイヤー)は馬の調教・育成にはほぼ関与せず、育成ゲームというより経営ゲームに近いことなどが挙げられる。また7では史実の馬との対戦や所有が可能になった。この際スタートは発売時よりも過去であるがレーシングプログラムや競馬場のレイアウトは発売時点のものをそのまま使用するため、80~90年代に不遇だった馬が史実以上に大活躍したり、現代の整備されたローテーションを戦う過去の名馬たちの姿を追うことも可能に。権利上の問題からかファンファーレは偽物なのだが、大井競馬場でのGI・JpnI競走で使われるファンファーレだけは本物を使用している(現在使用されている1つ前のバージョン)。
2020年のダビスタに先駆けてウイニングポスト7 2010から音声実況を導入しているが、導入当初はまだ技術が追い付いていなかったのかレース展開にそぐわない不自然な実況が多かった。元々の実況パターンも少なく、収録の都合で7の醍醐味の一つであった史実の名実況再現の大半が削られてしまったなどで評判はよくない。
「ウイニングポストワールド」は、新しい試みがスベって甘い作りこみが目立ち、その評価はおしなべて低い。
そのためユーザーからはナンバリングタイトルである6や7を勧められることが多い。
7以降はデータ更新版の発売が長く続いていたが2014年3月27日にウイニングポスト8が発売。PC版、VITA版、PS3版(PS3版は2017まで)が発売されており、PC版はオンライン非対応である。バグが多いので遊ぶならアップデート必須。スタート時期は7の開始時期より2年戻り1982年となる。ver1.02以降は一部ではあるが海外馬の購入、海外種牡馬の種付けが可能になっている。2016からはPS4版が発売されている。2018ではステータスが細分化され、調教で伸ばしたいステータスをある程度狙って成長させる事ができるようになった(スタミナ等伸ばせないステータスもある)
2019年3月28日に最新作ウイニングポスト9がPC版、PS4版、switch版で発売。本作はオグリキャップ引退後の1991年からのスタートとなる。9独自のパラメータに闘志が追加されており、この数値が高いとパラメータが低い馬でも強い馬に対抗できるようになる。またG1やトライアル等でライバル関係となった馬と配合すると爆発力が増加する新配合理論が追加された。8までに採用されていた多くの要素を廃止した事や闘志の影響が強すぎてゲームバランスが悪すぎる事、馬の購入やジョッキーの選択に至るまで自由度が低すぎた事等があまりにも不評だった為、2020では大幅に修正されて8で採用されていた結婚の要素も再び追加されジョッキーの制限も無くなった。馬の能力を強化する絆コマンドに制限がつき、一頭の馬に能力を強化する絆コマンドを大量につぎ込む事は不可能となった。また、海外遠征で最初は実力を発揮する事が難しくなる仕様が追加された為、海外遠征の難易度が上がっている。更に高難度では海外馬の闘志が上がりやすい為、かなり手強くなった。クラブの馬に出走レースを指示できるようになり(一レースのみしか登録できず、連闘や放牧等は指示できない)、クラブの馬同士で潰し合いを避けたり、海外や地方の重賞にどんどん出走させる事ができるようになった。
また、3以降のパワーアップキット版、およびそれ以降の作品ではデータエディット機能がついており、現実では血を残すことの出来なかった競走馬(種牡馬)の再現ができるなど、奥深い遊び方もできる。3~6のパワーアップキットはオリジナル種牡馬の作成機能が搭載されていた。7以降はオリジナル種牡馬の作成機能は廃止されている。
用語集
用語 | 説明 |
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暁の幼駒 | 4月1週の出産時に発生するイベント。スピードA以上、勝負根性or瞬発力S、パワー、賢さ、精神力A以上、馬場適正が万能以外で馬格が大きい幼駒が自牧場で誕生すると発生。どの競馬場でも苦としないため、期待度は非常に大きい。 |
アジアマイルチャレンジ | フューチュリティステークス(豪)、ドバイターフ、チャンピオンズマイル、安田記念の四種類のマイルもしくは中距離競走で構成される国際競走シリーズ、現実では2011年を最後に休止している。他の金のお守り入手手段が軒並み厳しい中で、ウイニングポスト7(無印)やウイニングポスト8において最優秀馬主賞、最優秀生産者賞、金殿堂入りと並び、金のお守りをお手軽に入手できる手段として有名。ちなみにフューチュリティステークス(豪)は現在1400mに距離変更されているが9でも未だに1600mである。 |
アンドレアモン | 7で多くの人がお世話になる競走馬。ダートで無双できるので序盤でのお守り稼ぎに最適。 8でも入手はできるがその役目を務めるカウンテスアップのためにお守りをとっておくのが有効であること、優秀なダート馬が多いため価値は低下した。 |
1週放牧 | 入厩している競走馬を1週間だけ放牧すること。放牧から帰ってきた馬は強制的に調子が上向きになるため、調子の落ちてきた馬をすぐに別のレースに出したいときによく使われる。ちなみにダビスタでは一度放牧に出すと最低1か月は帰ってこれない。 |
稲妻配合 | 瞬発力が高く、根性が低い馬同士の配合。スピードと瞬発力が上昇し、根性が低下する。毛色によってはより爆発力の高い真稲妻配合となる。 |
ウイニングポストワールド | 従来のウイニングポストファンから「こんなのはウイポじゃない」と総スカンを食らっている作品。 キャラゲー・ギャルゲー・馬の育成要素を入れた結果、様々な要素が中途半端になってしまい駄作扱いされた。登場人物の一部はその後の作品にも登場している。 |
ウィーク全制覇 | ドバイワールドカップデーやロイヤルアスコット開催、凱旋門賞ウィークエンドにブリーダーズカップ、香港国際競走など、同週に行われる全レースを所有場で勝利すること。シリーズによっては開催週に知人が訪ねてきて、観戦時の滞在先をこちらで手配することができる。そのお礼としてお守りを貰えるため、低コストでお守りを入手する手段としても使用できる。全制覇に成功すれば別にボーナスのお守りが貰える。 |
エイシンメーカー | 1982年開始時点の3歳牝馬。単なる架空馬だが、8 2017ではドクサ系存亡の危機を救う存在。Andalgalaへのラインが追加されたため、その仔であるエイシンメーカーが重賞をとれば滅亡回避可能になる。2018では未登場(厳密には別名の架空3歳牡馬になった)だが、代わりに無印では存在していたのに2015でなぜか消滅していたAdargatisから Pretty Reason & Belle de Jourへのラインが復活したため、早期滅亡はなくなった。 |
お守り | 7で登場したシステム。金・銀・銅・赤の4種類があり、左にいくほど価値が高い。コネのようなものであり、実在馬や実在種牡馬(輸入)、実在繁殖牝馬を庭先取引する場合に必要。実在期間を過ぎると7では価値が低下し、8では無価値になる(実質引継ぎ専用となる)。2017からは利用価値を出す為にお守りを消費してボーナスを受ける施設が登場した。 |
お守りボーナス | 2017から追加されたシステム。お守りを一定量消費することで様々な恩恵を受けられる。知り合ってない騎手や調教師と知り合ったり、故障期間を短くしたり、今まで不便だった牡牝の産み分けなどもできるようになっている。しかし有用なものは総じてコストが高いのでお守りの消費が激しい史実期間中に使いすぎるのはお勧めできない。 |
海外競走 | 初期では調教師からの提案のみだったが、3以降は重賞を勝ちさえすれば自由に出走できるようになる。その数も豊富。2歳重賞に限り未勝利でなくなれば登録可能になる。 |
海外牧場 | 6から追加された。米国と欧州に作ることができ、これを作れば作った地区の海外幼駒購入や海外調教師への入厩が可能となる。繋養できる種牡馬や繁殖牝馬の数は日本の牧場より少なくなっている。史実期間が存在する7と8では史実期間が終了しないと建設できない(建設できると10文字以上の実在馬を所有できてしまうことが理由と考えられる)。7、8、9と海外牧場の引継ぎができるよう要望は数あれど黙殺が続いている。 |
海外馬カード | 7における史実期間中に海外馬を購入できるシステム。サンデーサイレンス、イージーゴア、シガー、ダンシングブレーヴなどの優秀な競走馬を幼駒で購入できる。金札馬は金札5枚など、大量のお守りが必要。 8や9では1歳の海外幼駒を1頭だけ購入できるシステムに変わったが、その代わり購入対象が大幅に増加した。オンライン対戦の報酬で複数購入できる権利がある。 なお、両作品に共通して、馬名が10文字以上になる競走馬やその母馬(*)は購入対象外である。 |
カウンテスアップ | 8で多くの人がお世話になる競走馬。銅のお守りが必要になるが、初年度は1歳であるため庭先取引で購入でき、成長型が覚醒のため上限である8歳までダートで無双できる。海外でもドバイワールドカップやBCクラシックですら展開次第では勝利を狙える。7でも登場しており、アンドレアモンの強力なライバルの1頭となる。 |
賢さ | 調子やレース中の位置取りに影響するパラメータ。賢さが低い馬は成績が不安定になりやすい傾向にある。 |
河童木 | 自己所有している幼駒を評価する人物。スピードと成長を反映しており、美香とともに非常に重視される。遅め・覚醒◎であればかなり期待でき、晩成なら印がついているだけで期待、◎なら神レベル。 |
絆コマンド | 9で追加されたシステム。闘志や調子、育成度を上げる、牧場、馬主、調教師、騎手と知り合う、友好度を上げるなどさまざまな効果のある絆コマンドを実行できる。使用回数は初期は月1回だが、最高で3回まで増やせる。 |
脚質 | 大逃げ・逃げ・先行・差し・追込の5種類ある。 |
競走寿命 | 隠しパラメータの1つ。レースに出たり、時間が経過したりすると徐々に減少していく。競走寿命が残っているうちは成長度が上昇していき、MAXになればその値でとどまるが、0になると成長度が徐々に減少していく。成長タイプが鍋底、覚醒だと成長度が一定以下になると回復するが、温泉施設を建設していると回復する事もある。 |
強制引退 | 競走馬、種牡馬、繁殖牝馬は一定の年齢になると年末処理で強制的に引退になる。繁殖はある程度時期が揺れるのだが、競走馬は7歳で引退となるため、晩成タイプの馬は競走寿命が残っているにも関わらず引退させられるケースが後を絶たなかった。近作では8歳に上限が引き上げられているが、50戦消化でも強制引退となる。 |
距離適性 | 競走馬が本来の能力を発揮できる距離。100m単位で決定される。スタミナで基礎の距離適性が決定され、柔軟性が高くなるほど基礎の適性からの幅が大きくなる。距離適性より短距離のレースでは追い込みが効かず、長距離のレースでは力を出しきってゴール前で後退(逆噴射)する。なお、イギリス三冠を狙う場合は適性外のレースに出走しなければならない(柔軟性が最高でも1600~2800mか1800~3200mが限度なため)。また、最大でも3800mが限度のため、4000mGIのカドラン賞やゴールドカップはどの馬も適正外となる。2016では調教で心肺機能を強化することで距離適性の上限を伸ばせるようになった。2018では心肺機能は廃止されている。 |
クラブ | 6から追加された。特定の条件を満たせば、実際のクラブ法人と同じように一口馬主を募集して自らの所有馬を預けることができるクラブを設立できる。クラブ設立後にさらに条件を満たせばクラブ牧場の建設も可能。7では史実期間終了後でないと設立できない。なお、8ではなぜか一度削除されたが、データ更新版3作目の2016で新たな経営要素を加えて復活した上に、条件を満たせば史実期間でも設立が可能になった。9では2020から追加。出走レースを選択できるようになった。 |
系統確立 | 条件を満たすことで種牡馬の系統を確立することができる。3はこれが目標で、4からはシステムとして組み込まれた。6までは子系統しか確立できなかったが、7では親系統の確立も可能に。系統確立すれば確立した種牡馬が4代前までの血統に入っていれば爆発力が上がるため、強い競走馬を作るためには系統確立が必須。 |
系統保護 | 滅亡してしまう系統が出ないように、零細血統を積極的に保護していくプレースタイル。あまりに介入しすぎると系統確立によりもともとの系統が滅亡することもあるので調整は必須。史実期間を過ぎると流行血統はどんどん淘汰されていく。 |
KRA | 現実では韓国馬事会のことであるが、ウイニングポストでは日本中央競馬会の代わりに中央競馬を統括している団体となっている。「K」は「Koei」からきていると思われ、無理矢理日本語にするならコーエー中央競馬会といったところだろうか。 |
血脈活性化配合 | 最もポピュラーな配合理論の一つ。3代前の馬の系統が6種類以上の場合に成立する配合。ダビスタで言う面白配合に近い。爆発力アップと、少量のインブリードで発生するデメリットを抑制する効果がある。7系統、8系統になると更に効果が上昇する。 |
国際レーティング | レース成績によって与えられるレーティングで、現実の競馬でも使用されている。ウイニングポストでもある程度の目安にはなるが、実績により最低値が定まっており、海外G1を勝った実績がある場合、以降どれだけ惨敗しても120を下回ることはなくなる。 |
国内分場 | 8 2015で追加された。特定の条件を満たすことで建設できる、もう1つの牧場。海外牧場と異なり、国内牧場と全く同じように建設できるため、海外牧場を建設せずとも最大で40頭の生産が可能になる。9 2020では、6~7までのクラブ分場として所有する形に戻った為、すぐに建てる事が難しくなっている。 |
コースポ | ゲーム内で発行されている競馬新聞。正式名称はコーエースポーツ。7だとゲーム開始直後は新聞形式だが、ゲーム内時間が進むと時代の流れかWeb形式に変わる。レース展望や回顧、シーズン予想などが掲載され、年間のリーディング情報もここで閲覧することができる。 |
仔出し | 隠しパラメータの1つ。0~10の11段階で、大きいほど産駒が優秀になりやすい。ゲーム中ではツールを使わないと確認できないのだが、種牡馬に限りCPU馬主は仔出しを見抜いて種付けしようとするため、種付け数を調べることである程度推測可能。 |
サヨナラ配合 | 同じ系統の種牡馬が1頭もいない、次の年には引退する予定の種牡馬との配合。零細血統で高齢の繁殖牝馬との配合であればWサヨナラ配合となる。爆発力が高い。海外牧場を利用すれば、1ヶ国でのみ流行している血統の種牡馬を引退直前に輸送することで、楽にこの配合をすることが可能。また、ウイニングポスト8ではサウンドトラックが初年度限りで引退する唯一のザボス系種牡馬なのですぐに実行可能。 |
三冠配合 | 三冠馬同士での配合。爆発力がそこまで高いわけではないものの、血統に影響されないため、比較的組み込みやすい。なお、この三冠は秋古馬三冠など、クラシック以外のものであっても可能。海外には多くの三冠があるので、海外拠点を持つようになると更に成立させやすくなる。なお現実の競馬でも三冠配合が行われて話題になることはあるが、活躍した例はない。 |
史実期間 | 7~9における実在馬とスーパーホースが登場する期間。この期間中は海外牧場の建設が不可能であるほか、CPU牧場で生まれる架空幼駒にスピードキャップがかかる(国内は70、海外は75まで)。 |
史実馬 | 実際に存在した馬。幼駒では名前が「ベガ96」のような母馬+年ではなく「☆アドマイヤベガ」のように☆+競走馬名となっているのですぐ判別できる。種付けの際に史実馬が生まれる場合は配合評価が☆となる。なお、史実馬の親を種付けの年までに引退させない、親が予後不良になる、種付けで配合を無視したといったことをするとロストする。 なお、必ずしも史実と同じとは限らない。年の初めに出走した後に引退し、その年のうちに繁殖入りするというシステムがないため、そのような経緯がある繁殖入りした馬の初年度産駒は生年が1年ずらされる(シスターソノ、エアピエールなど)ほか、繁殖牝馬が22歳で強制引退のため、24歳で生まれたリワイルディングを登場させるために生年をずらされたダララのような例もある。 |
史実補正 | 史実期間でのGI制覇の前に立ちはだかる敵。史実補正がきいている競走馬は能力がアップするため、これを覆すのは難しい。能力的にはクラシックをとれてもおかしくないはずのスダホークが無冠に終わるのもこれが原因。補正が存在しないモードも存在する。9では闘志の影響が強すぎて史実通りの結果になる事が殆どない。 |
疾風配合 | 根性が高く、瞬発力が低い馬同士の配合。スピードと根性が上昇し、瞬発力が低下する。毛色によってはより爆発力の高い真疾風配合となる。 |
柔軟性 | 距離適性の幅広さを決定する。これが低いと得意な距離が狭い範囲に限られてしまう。 |
瞬発力 | レース最後の追い込みの能力の高さを表すパラメーター。 |
シュンライ | イベントの1つ。牝馬三冠を達成した牝馬の初仔(牝馬)が生まれたときに雷が鳴り、競走馬がシュンライと名付けられて親と同様に牝馬三冠を目指す。牝馬三冠を達成すればイベント完結となる。シュンライはスピードが底上げされ、イベントでその他の能力も上昇するのだが、配合次第では根性や瞬発力、パワーが低くて駄馬ということも少なくない。なお、牝馬三冠に加え別条件も必要なのだが、その条件は作品により異なる。牡馬バージョンともいえるシュンランというイベントもある。 |
勝負根性 | 単に根性とも。逃げ能力の高さを表し、高いと最後までスピードが落ちにくくなる。 |
初期譲渡馬 | 初年度の1月2週に競走馬を1頭だけ購入できる。8では1月4週に繁殖牝馬も購入でき、このときは札馬をお守りなしで購入可能。9ではレオダーバンとシャコーグレイドの二者択一に。2020では対象馬が増え、架空馬の選択もできるようになった。 |
初年度セリ | ゲーム開始直後に訪れるセリ。ここで競り落とした馬が初年度の2歳馬となる。成長度にボーナスが入るため、多少能力が劣っても3歳春ころまでは活躍しやすい。なお、このセリのみ史実馬入手には例外的にお守りが必要。9ではいくつかのリストから選択する形になった為、初年度セリは8までの仕様となった。 |
白毛 | 低確率で生まれる毛色。白毛馬からは高確率で生まれ、見た目もよく映えるため、白毛を見つけたら駄馬であっても購入するという人も多い。とは言え、シラユキヒメ、ユキチャン母娘が史実馬として登場するようになったので以前ほど珍しくはなくなった。白毛名鑑と言うアイテムを使えば該当年度に生まれる自牧場の仔馬が白毛固定に出来る。 |
スーパーホース(SH) | ゲーム開始後(2のみ最後まで、7と8は史実期間終了直後)に登場する、非常に能力が高い競走馬。どんどん重賞をもぎとっていくため、スーパーホースの全盛期にプレーヤーが太刀打ちするのは非常に困難。サードステージが有名。 |
SH名鑑 | 2018から追加された毎年種付けシーズンが始まる5月1週に使用できるアイテムで、これを繁殖牝馬に使うことでその繁殖牝馬が来年出産する産駒の能力と見た目をスーパーホースと同じにできるという凄いアイテム、しかしお守りボーナスの牡牝の産み分けを利用しないと牝馬は生まれない。系統確立、系統保護に極めて有用だが牝系に属する牝馬に使用すると牝系バグを起こす可能性があるので注意。名鑑は5種類あり長距離、中距離、マイル、スプリント、ダートのスペシャリストのスーパーホースが用意されている。名鑑は後述するドリームマッチで入手可能。 |
スタミナ | 競走馬の距離適性を決定し、数値が低ければスプリンターに高ければステイヤーになる。ステイヤーなら当然短距離は苦手になるので、各種パラメータの中で唯一大が小を兼ねていない。他の能力が圧倒していてもスタミナが足りず距離適性外だとあっさり大敗する事も珍しくない。 |
スピード | 競走馬の走る速さを数値化したもので、最も重要なパラメータともいえる。 |
精神力 | 輸送などの環境変化への適応力。これが低いと特に海外輸送時はかなり能力が低下してしまう。 |
成長型 | 下記の成長度の初期値に影響する。表示されるのは早熟、早め、遅め、晩成の4タイプだが、実際にはこれに加え超晩成があり、右に行くほど初期値が低くなる。また、早熟と早めには鍋底というタイプも存在し、鍋底の場合は一定の時期までに競走寿命が0になって成長度が減少すると競走寿命が回復する。8ではさらに覚醒というタイプも登場し、これはいわば遅め鍋底のようなものなのだが、さらに競走寿命回復時にパワーアップするという特徴がある。 |
成長度 | 各競走馬に設定されている隠しパラメータ。0~110までの間で変化し、スピードに成長度(%)を掛けた数値が実際のスピードとなる(実際には異なるが概ねこの認識で問題ない)。なお、上限は馬によって異なり(100~110)、スピードが下の馬のほうが実際には好走するというケースも少なくない。実在馬とスーパーホースは110固定。8 2018ではパラメータを直接調教で伸ばせる為、自然成長で伸びる分は100までとなっている。 |
成長力 | 上記の成長度の上昇しやすさ。無、普通、有、持続の4種類あり、右に行くほど成長しやすく、また持続なら長続きする。成長力無の競走馬は成長度がMAXになる前に衰え始めることも。 |
世界頂上決戦 | 2015から追加、年数の下一桁が0の時は米国(加国も含む)、5の時は欧州(豪州やUAEも含む)を舞台に開催されるこのゲームオリジナルのシリーズ。ケンタッキーダービー、凱旋門賞、ジャパンカップの三競走に加えて舞台となる地域のGⅠから2歳戦、短距離戦、中距離戦、長距離戦(米国が舞台の場合は牝馬限定戦)といったそれぞれのカテゴリーからランダムに4競走が選ばれ、それを含んだ計7競走で実施される。計4勝以上すれば優勝、7つすべてを制覇すれば完全優勝となる。完全優勝すると完全優勝済みの地域の世界頂上決戦は開催されなくなる。 |
世界適性 | 9で追加。芝の軽重が設定されており、ただ単に精神が高ければ問題なく遠征できるというわけではなくなった。なお、ダートには特に設定されていない。 |
セリ | 5月1週にノミネーションセール(シンジケート種牡馬の株購入)、8月1週に国内の当歳幼駒、10月1週に繁殖牝馬、12月3週に海外の1歳幼駒のセリが行われる。なお、セリでは札馬購入時にお守りを消費しないが相応の金がかかる(初年度セリを除く)。相場として銅は3億、銀は5億~7億、金だと10億を超えることも。 |
ダイナエッセ90 | 9で初年度の8月4週まで1歳幼駒を所有していないとライバルの兜山天馬がただで譲ってくれる幼駒。史実ではムーンマッドネスと配合されリバルドフクシマと命名された馬で未出走?で終わったのだが、9ではミルジョージとの仔であり、重賞で勝ち負けできるスピードがある上にサブパラもよく仔出しもよいという、非常に優秀な馬となっている。そのため、9においてはこれをもらうまで1歳幼駒を買わないのが定番となっている。 |
知人 | 自己所有の馬を評価してくれたり、期待馬や騎手を紹介してくれたりとストーリーを盛り上げてくれる人々。8では一部を除き結婚相手にもなる。初代から登場している有馬桜子や、実在の競馬評論家である井崎脩五郎をモデルとした井崎修三郎が有名。名前にG1の名称が入っている人物が多い。 |
地方競走 | ダートグレード競走はすべて出走できる。地方ドサ回りも可能。出走するためにはオープン馬となっている必要がある。 |
調教 | ウイニングポストにおいては、調教はシリーズ黎明期から長らくただ単に調子を上げるためのものでしかなく、馬の能力は血統・配合に全依存するため馬を自分好みに調教して、競走馬の能力をカスタマイズするような要素は一切なかったが、2016からシリーズ初となる調教要素が導入され、距離適性や脚質などの能力強化が可能になった。2018では直接伸ばしたいパラメータを強化できるようになったが、9では8 2017までと同様のものに戻った。 |
チヨダマサコ | ニッポーテイオー、タレンティドガールという2頭のGI産駒がいる繁殖牝馬。8無印では初期譲渡繁殖牝馬の1つであり、お守りを消費せず購入でき、金札馬と銅札馬1頭ずつ入手できるため、これを狙うのが定番であった。 2015では初期譲渡繁殖牝馬から外されたため、代わりに銀札のサクラユタカオーの母であるアンジェリカが定番となっている。 |
殿堂 | 競走馬として一定の成績を残せば殿堂入りする。成績に応じて金・銀・銅の3段階(作品によっては金より上もある)で評価される。特定の条件を達成すると称号もつく。一部の称号は取るのが非常に難しいものもある。称号の例として、全戦1番人気で1着を記録する「パーフェクトホース」、馬場や競馬場を問わず勝利する「条件不問のワールドホース」、早期にG1を勝利するもののそこから1年以上勝利できずに古馬になってから再びG1に勝つ「不屈の魂」、同一配合で2頭殿堂入りさせる「偉大なる父母、偉大なる配合」、低評価のまま引退した種牡馬の仔で殿堂入りする「執念の結実」など。 |
闘志 | 9で追加されたシステム。競走馬のやる気を表しており、これが高ければ実力以上の力を発揮することも可能。勝利すると上昇、敗北すると低下し、特にライバルとの勝敗時に変動が大きくなる。また、出走していなくても低下するため、負傷により長期放牧されている競走馬は最低値になってしまう。あまりにも影響が強すぎた為、ゲームバランスを崩してしまった。 |
ドリームマッチ | 2018から登場した名前の通り夢のレースを再現できるイベント。GⅠを3勝以上していると毎年12月4週終了後に参加することができる。エクステンデット、クラシック、マイル、スプリント、ダートの五つのカテゴリーが存在し、自分の保有する現役馬を競馬史に名を刻んだ名馬たちと対決させたり、夢の第11レースなどを再現したりすることもできる。自分の所有馬が勝利すると対戦した競走馬のランクに応じて資金やお守り、SH名鑑など豪華な報酬が貰える。ちなみにスプリント以外は少し汚いが最高ランクでも必勝法が存在する。 |
netkeiba | 日本最大の競馬情報サイト。ウイニングポストでは8以降コラボしており、ウイニングポストからnetkeibaの競走馬のページにアクセスすることができ、逆にnetkeiba会員ならゲームで特典が得られるようになっている。 |
年度表彰 | 12月4週終了後に行われる各種リーディングの表彰式。現実で言うJRA賞、カルティエ賞、エクリプス賞に相当する。年度代表馬はいずれかの部門賞を受賞していることが条件。JRA賞の選考基準は著しく偏っており、G1を複数勝った馬が複数いても有馬記念しか勝鞍のない馬が部門賞・年度代表馬になることもよくある。 |
年末処理 | 12月4週の番組が終了すると、年度表彰の後に競走馬を引退させるかどうかや、海外から輸入される種牡馬や繁殖牝馬の購入、所有1歳幼駒を所有するかの決定などを行う。繁殖入りさせたい馬がいるならこのときまでに引退させないと1年先送りになる。 |
能力閲覧ツール | 競走馬の能力の詳細がわかる便利なツール。PC版では多くのツールが存在し利用されている。9 2020ではコーエーが直接能力を見る事のできるチケットを有料販売するようになった。1頭につき1枚必要であり気軽に使える物では無い点は注意。 |
爆発力 | 特定の配合理論によって上昇する。これが高いほど、爆発したときに仔の能力が高くなる。強い馬を作る為には爆発力を高くする事が求められる。 |
馬場適性 | 競走馬の得意とする馬場。芝、ダート、万能の3種類。適性外の馬場ではスピードが大きく減少するために、よほどずば抜けていない限り惨敗する。なお、万能は実際には芝とダートがそれなりに得意であるというもので、同じスピードだと芝やダート専門の競走馬と比べると劣る。8では万能の上位互換の万能○が登場した。9では芝ダート別に設定され×、△、〇、◎と4段階となる。更に日本、欧州、米国の馬場適性も追加され非常に細分化されている。 |
パワー | 高いほど坂や重馬場を苦としなくなる。低いと直線に坂のない京都やローカルでしか勝てなくなってしまう。 |
秘書チャレンジ | 2016から追加、それぞれの秘書がプレイヤーに対して課す課題だが、自分が任命している秘書の課題しか進行できないというわけではなく、全員分を同時に進めることが可能。10勝達成、中央GⅠ初勝利、名声1000以上などの簡単なものから、同一年7大ダービー(日米英仏愛独首)制覇や同一年英愛仏牝馬三冠制覇など鬼畜なものまで揃っている。達成するとその年に生まれる産駒の毛色や顔白微を指定できる名鑑やメンコ、秘書衣装などが貰える。9では廃止された。 |
牝系 | 母方の系統。8で追加され、父方の系統と同様に牝系の確立もできるようになった。特定の条件を満たすと名牝系に昇格する。 |
牝系保護 | 滅亡してしまう牝系が出ないように、零細血統を積極的に保護していくプレースタイル…なのだが、2015~2016ではドクサ系はラトロワンヌ系が独立して現役繁殖牝馬がいなくなるため、滅亡回避が不可能だった。スペンドアバックの母Belle de Jourがおり、無印ではラインがつながっていたのが、なぜ2015で削除されたのか理由は不明。2017では運次第で保護可能となった(エイシンメーカーの項を参照)。2018では牝系図の登録条件が緩和されたことに加え、Belle de Jourへのラインが復活したため、ドクサ系の早期滅亡は起きらないようになっている。 |
負傷 | 負傷すると強制的に放牧される。ダビスタのように負傷した競走馬を出走させることはできない。 |
ブリーダーズカップ | ダビスタとは違いウイニングポストではアメリカで開催されているリアルのブリーダーズカップを指す。 |
美香 | 自己所有している幼駒を評価する人物。スピードとそれ以外の能力の平均値を反映しており、河童木とともに非常に重視される。美香の評価が高いとサブパラが優秀であることを意味しているため、その馬のスピードをいかんなく発揮することができる。 |
モード | 史実期間の史実補正や誕生年の設定。7では誕生年がほぼ史実どおりで史実補正もはたらくAモード、誕生年や寿命がランダムになり史実補正がなくなるBモードの2つだけだったが、8では7でのBモードはCモードとなり、Bモードには誕生年がほぼ史実どおりで史実補正がなくなるモードが追加された。 「ほぼ」とあるのは、諸事情で誕生年が変更されている馬がいるため(たとえばダララは1983年産だが、産駒のリワイルディングが24歳時の仔で強制引退年の23歳を上回っているため1986年産に変更されている)。 |
誘導馬 | 本馬場入場を先導する馬。ゲーム内では本馬場入場が出るのはGI競走のみなので、誘導馬が登場するのも必然的に同じになる。芦毛か白毛の気性がおとなしい重賞勝ち馬が繁殖入りしなかった時にこれになる可能性がある。自家生産馬を誘導馬にすることも可能。 |
予後不良 | 競走馬が死亡する恐怖の事故。しかし発生確率は低く、一度も見たことがないという人も少なくない。むしろ積極的に起こそうとしない限りまず目にする機会はない。ただし、7以降においては、自己所有しなかった史実馬は実際に予後不良となったレースで予後不良となる。なお、わざと同じレースにぶつけるなどして賞金を稼がせないようにすればそのレースに出走できないようにすることも一応可能だが、そのようにしても自然消滅してしまう。特に実績のある馬が予後不良になった場合、翌週に追悼式が行われる。 |
ライバル | 9で追加されたシステム。重賞での1位と2位などがライバル関係となり、ライバル関係にある馬の出走予定が自分の馬と被せられたり、同一のレースに出た際にライバル対決となったりする。また、ライバル同士が繁殖入りした際にはライバル配合も成立する。 |
ライバル馬主 | 上のライバルとは無関係。ウイニングポストではプレイヤーの他にも馬主が登場するが、ライバル馬主と言った場合は普通は実在の人物をモデルとしていないオリジナルの馬主のことを言う。特徴的な性格でイベントでも絡んでくるので印象に残りやすい。バージョンによっては特定の毛色の馬しか所有しないなどの特徴づけもされている。 |
流星 | 4月1週の出産時に発生するイベント。スピードA以上、勝負根性、瞬発力、賢さ、精神力Sの幼駒が自牧場で誕生すると発生。パワーが条件に含まれないため、暁と比べると期待度はやや下。 |
ワールドレーシングチャンピオンシップ | 世界的に知られる大レースの順位をポイント化して争われるシリーズ。エミレーツ航空がスポンサーとなっていた。2005年を最後に廃止された(名目上は休止とされている)のだが、ウイニングポストでは7 2008まで継続して開催されていた。8に移行する際に廃止される。 |
*具体的にはミエスク(産駒にイーストオブザムーン)やアーバンシー(産駒にブラックサムベラミー)などが該当する。
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