ウェッデルアザラシ(Leptonychotes weddellii; Weddell seal)とは、食肉目鰭脚亜目アザラシ科ウェッデルアザラシ属に分類される海洋哺乳類である。
概要
体長は雄約 2.9m,雌約 3.3m。体重は 400~450kg。1820年のジェームズ・ウェッデル率いる探検隊によって発見され、南極海のウェッデル海域で見つかった事に因んで名付けられたが、今日では南極大陸沿岸で一様的に分布している事が判明している。
個体数は約80万頭とみられ、ロボドンタイン族の中では唯一叢氷上より定着氷上に居住するのを好む傾向を持つ種である。全哺乳類中最も南方に生息している種で、その南限はマクマード湾(南緯77°)に達する。
特徴
体色は灰色で背面が黒味がかっており、黒、灰色、白の斑紋が散在している。氷上のクラックや穴の周りに集まって少数のグループを形成する。
潜水能力が高く、80分前後水中に潜っていられる。また氷を歯で掘削する事が可能で、氷床にクラックを探しだしては呼吸用の穴を穿孔する。哺乳類としては珍しく嫌気代謝を行う事が出来、これによって水中での活動期間を拡長している。
関連動画
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関連項目
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