ウォッチマンとは、かつて日本に存在し、名古屋を拠点に全国展開していた家電量販店(以下、ウォッチマン店舗)、およびその社長(とされている人物)(以下、ウォッチマン社長)である。本稿では主に後者について記述する。
\わしの概要やでー!!/
名古屋を中心に展開・多くのCMも打っており、その地方で生まれ育った人は記憶に残っている方も多いだろう。
そんな中、ある日CM冒頭に突然CMキャラクターとして登場したのがウォッチマン社長である。
スーパーマンを意識したような、青地に胸に”W”のマーク(ウォッチマンの英語表記"Watch man"の頭文字と使ったと思われる)が付けられたサテン系素材の全身スーツに赤いマント、永久脱毛で潔さを表現したと思われる坊主頭にダンディズムを表したと言われている口ひげ、商売の神・恵比寿様を思わせる満面の営業スマイルという出で立ちで、前述したようにCMの最初から突如顔のアップから入るインパクトにお茶の間の多くの視聴者の脳裏に焼き付き、CM中でも思わず「あ!ウォッチマンだ!!」と珍獣を見つけたかのようなスーパーヒーローを見たかのようなリアクションを出してしまっている。
劇中ではそのシーンでしか登場しないが、その風貌から恐らく全ウォッチマン支店を支える強靭な戦闘力、マントを駆使した飛行能力が備えられていると思われ、また、その登場の破壊力から、かつてアレフガルドを支配していた大魔王ゾーマより「凍てつく波動」と同等の技を持つと言われている。画面を通して視聴者の脳裏に直接語りかけるテレパシー能力も備えている。
ちなみに名古屋圏が基盤であるが、なまりは「○○だがや〜!」ではなく\○○やでー!!/である。
\わしのメッセージ受け取ってやー!!/
その元気いっぱいの登場であるが、登場時間が極端に短いせいか登場時は以外にも終始無言を貫いている。だが、それは映像としてそうなっているだけであり、実際は前述したウォッチマンの能力の一つである”テレパシー能力”を使い、一瞬の登場の間、視聴者に様々なメッセージを届けている。それはハゲ増しの言葉であったり、近況報告であったりと様々で、受け取る側により様々に解釈され、視聴者に元気とやる気を送り届ける一方、店舗とともに視聴者にも手を差し伸べる太っ腹さも垣間見える。
ちなみに、ウォッチマン社長の場合、「励ます」という言葉を表記する際、風貌から準えて「ハゲ増す」とするよう定義されている。
ニコニコ動画に上げられている動画においてもそのテレパスの力は健在であり、動画視聴者はCM放送当時と変わらず様々なハゲ増しのメッセージを受け止めている。その一部は視聴者によりコメントで文字化視覚化されており、受け止めた多くのメッセージの一部をテレパス無しでみる事が出来る。
\店はなくなってもわしは元気やでー!!/
一方店舗の”ウォッチマン”であるが、CM中ナレーターが「時計が安い!」「テレビが安い!!」「おもちゃが安い!!!」と量販店の名に恥じない大安売りを展開していたが、それが仇となってしまったのか、それとも長期の景気の低迷が響いたのか、徐々に経営は悪化、2006年8月に倒産してしまう。
一説によると、その間ウォッチマン社長はアメリカ同時多発テロから始まる世界情勢の不安定化による地域紛争の激化から子供や弱者を元気づける為に世界中を飛び回っており、店舗経営に手が回りきらなかった為と言われている。(余談ではあるが、イラクにおいてサダム・フセインの潜伏地発見のきっかけを生み出したのもウォッチマン社長と言われている)ウォッチマン社長の太っ腹さが多くの元気を与えたが、それが仇となりウォッチマン店舗が犠牲となってしまうという、皮肉な事態となってしまった。
そうした経緯でウォッチマン店舗がなくなり、すっかり食いぶちのなくなったウォッチマン社長であるが、その後も多くの地域において笑顔とやる気を与える為に世界各地を飛び回っていると言われている。衛星探査機はやぶさが音信不通になった際、イトカワまで飛来したウォッチマン社長がはやぶさに\みんながお前の帰りを待ってるでー!!/とハゲ増し続け、見事通信が回復、2010年のはやぶさ帰還という奇跡を果たすきっかけを生み出したのは有名な話である。
今日もどこかでウォッチマン社長は元気とやる気を送り続けているのである。
\わしはここにおるでー!!/
/いっぺん会いに来たってやー!!\
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