ウコン(鬱金、宇金)とは、根茎が香辛料・着色料・染料・生薬などに用いられる、ショウガ科ウコン属の数種の植物の総称。またそのうちの一種「秋ウコンのこと」。小学生に大人気!
曖昧さ回避
概要
【分類】ショウガ目ショウガ科ウコン属
【学名】Curcuma longa
(学名の由来)Curcuma→「黄色い」を語源とするアラビア語名より/longa→長い
英名のターメリックでも知られる。ウコンの仲間にはいくつか種類があるが、食用になるのは本種(C・ロンガ)の場合が多い。特にカレーには欠かせない香辛料で、カレーの黄色や、インド料理でおなじみの「黄色いご飯」の色はこれに由来する(ターメリックライス。お店によってはより高級なサフランライスかも)。
地下にショウガに似た根茎があり、これにはわずかな苦味と独特の土臭さがある。その内部は鮮やかな黄色をしている。なお、ウコンの根茎で染めた鮮やかな黄色を鬱金色(#FDB933)とよぶ。
ウコンは様々な健康増進作用を持ち、特に肝臓のはたらきの維持・改善に役立つ。ハウス食品のドリンク「ウコンの力」が、一般に二日酔いの予防によいといわれているのはこのためである(実際は薬事法の規定により具体的な効果・効能の表記はされていない)。
世界的には南アジアで生産が盛んで、カレーの国インドが生産量・輸出量ともに世界一。中でもマハーラシュトラ州のサングリという小さな都市はウコンの一大集積地で、インドにおけるウコン貿易の8割以上がここで行われているという。日本では沖縄県や九州で盛んに栽培されている。
沖縄を中心にうこん茶・うっちん茶として飲用にもされている。うこん茶を淹れるなら香辛料用よりもお茶用の方が安い。
クルクミン
ウコンは様々な生理活性物質を含むが、最大の有効成分は黄色色素クルクミンである。この物質はまた、リトマス試験紙のようにpHによって色を変える性質を持つ(酸性~中性では黄色で、アルカリ性では赤色~ピンク色)。カレーのしみを石鹸(アルカリ性)で洗ったり、焼きそばの中華麺(アルカリ性のかんすいを含む)にカレー粉をかけたりすると赤くなるのはこの物質が原因である。
また、これとは別の変色する性質を用いて、クルクミン溶液を濾紙に浸したもの(クルクマ紙)を食品添加物のホウ酸塩の検出に役立てることができる。
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