ウサギさんチームは、アニメ「ガールズ&パンツァー」に登場する戦車チームの一つである。
もしかして → チームラビッツ(銀河機攻隊 マジェスティックプリンス)
概要
大洗女子学園戦車道チームのうち、初期Dチーム。
構成するのは戦車道授業を選択した高校1年生6名であり、大洗では最大人数となっている。
一年生がうさぎ小屋から発見したM3中戦車リーを使用。
初期は経験と覚悟の不足もあり不安のあるチームだったが、試合を経験するにつれ頼れる存在となりつつある。
戦力詳細
ある程度強力だが前方にしか指向できない75mm主砲と回転するが非力な37mm副砲を搭載する兵装が特徴。そのため主砲の自由度が低く使いづらい状況となってしまっている。
編成
主砲が上下にしか動かない特異な形状の戦車であるため、回る砲塔にある副砲に比べ主砲の活躍は少ない。
大洗のこれまでの戦いで正面から撃ちあう形になることが少ないのも、主砲の出番減少を加速させている。
また、標章のウサギさんマークは大野あやの携帯ストラップである包丁を持った目付きの悪いウサギと同一デザインであり、OPにもストラップの形で登場している。
戦歴
第2話/第3話:模擬戦/大洗チーム各車
戦車に不慣れな一年生チームは戦車の始動にすら苦労していたが、大野あやとお前ら掲示板有志の努力でようやく戦闘開始位置への移動を完了。
Ⅲ号突撃砲や38(t)らが西住みほのⅣ号戦車を包囲攻撃しようと企図したため、とりあえず38(t)の後方をついていくことに。敵である38(t)を後ろから追尾しかつ主砲のある前面を向けていたこの状態は、以後も含めてこのチーム最大の好機であったのだが、チームのだれもそんなこと考えもしなかったようだ。
結局経験不足が祟り、戦闘に参加する前に泥濘に突っ込み空転、エンジンを破損し戦闘不能と判断された。
第4話:練習試合/聖グロリアーナ女学院戦
大洗の街で行われた練習試合、ダージリン以下聖グロリアーナ隊5両との交戦。ウサギさんチームは車両をまさかのド派手ピンクに塗って出場した。
待ち伏せ戦法のため崖上へ移動し待機していたが、待機中はパンジャントランプで大富豪をしていた。どうやら大洗女子ルールには少なくとも革命が含まれていることがここで判明。敵戦車が迫ってからは桃の指示で撃ち始めはしたものの、周辺に着弾する砲弾に恐怖し戦車内から逃走。試合放棄と見做された。外に出るほうが危険な気が……
その後は木に登って大洗市街地での戦闘を眺めており、みほの戦いぶりを見て一念発起したのか、試合後にチーム全員で反省の意を伝えた。また、この戦闘の後、戦車の色は茶色に戻された。
第5話/第6話:全国大会一回戦/サンダース大付属高校戦
緒戦、森の中では偵察を務めて敵戦車を発見するが、発見の報は傍受されており包囲の危機に陥り、慌てて逃走。副砲を敵戦車に指向するものの命中弾は無し。主砲は向けられません。残念。
あんこうチーム他と合流してからは、指示に従って包囲を狭める敵戦車に突撃、やれば出来る阪口桂利奈の操縦もあって上手くすれ違い、包囲から脱出することに成功した。
みほが傍受に気づいてからはカバさんチームとともにC1024R周辺の丘で草叢に隠れ待ちぶせを敢行、敵戦車チャーリーを主砲の射界に収めるも命中せず、逃走を許すこととなった。
最終局面、敵フラッグ車を追撃しつつサンダース主力に追撃される展開では、アヒルさんチーム八九式中戦車とともに後衛を務め、『今度は逃げないんだから!』と決意を顕にする。しかし直後にサンダースの「鼻の長いの」ことファイアフライからの砲撃が直撃。砲弾によると思われるクレーターに突っ込み戦闘不能となってしまった。
第7話/OVA:全国大会二回戦/アンツィオ高校戦
全国大会二回戦、アンチョビ率いるアンツィオとの激戦……なのだが、TV版ではカットされてしまった。
OVA版では、みほの指示で斥候を務め、街道に待ち構える敵部隊を発見するものの、アヒルさんチームの報告と数が合わなかったことで敵の偽装と発覚。機銃で偽装看板を破壊した。
その後、2両のセモベンテM40と遭遇。再び偽装看板と誤認した大野あやが機銃と副砲を発砲するが、今度は本物であり、主砲を向ける余裕も無いまま追撃を受ける羽目になる(ただし、敵車両を発見した事で斥候としての任務は果たしている)。桂利奈の操車で攻撃を回避し続けるが、反撃に転じる事は難しい状況であった。
しかし、アヒルさんチームにC.V.33を4両撃破された事で焦ったアンチョビは、フラッグ車P40の周囲に戦力を集結させる『分度器作戦』を発動。結果、2両のセモベンテM40は追撃を中止してP40の下へ急行した為、今度はウサギさんチームが追撃戦を開始する。
難度の高い行進間射撃が成功しない事を悟った澤梓車長は、思い切って停車を指示。二つの砲を活かした誤差修正を交えての砲撃により1両を撃破し、更にP40と合流を試みて崖から転落したもう1両も撃破した(この際、メンバーを励ましつつ的確な指示を出した澤は、優希から「西住隊長みたい」と評されている)。
結果、ウサギさんチームにしては珍しく撃破されることなく、逆に敵を2両撃破するという上々の戦果となった。ただし、ここでの思わぬ戦果が、後述のプラウダ戦における油断に繋がった事は否めない。
余談ながら、第7話では一年生一同は武部沙織とともに学園艦内部での戦車探しに従事。さり気に学園艦が出来た理由について明かされたりしつつそのまま迷子になるアクシデントが発生。幸いみほ達が救出に赴いて無事だったが、この時明かりに照らされた一年生たちの後ろにポルシェティーガーが発見されることとなる。
第8話/第9話/第10話:全国大会準決勝/プラウダ高校戦
全国大会準決勝、前回優勝校プラウダとの試合である。しかし、ウサギさんチームは前回の圧勝のためか強気であり(悪く言えば油断しており)、カバさんチームが提案した速攻案を支持している。
緒戦では樹上のリスを見つけて喜んだり、「ぶっころせー」とノリノリで敵戦車を追撃したりしていたが、敵隊長カチューシャの包囲作戦に嵌り、村落の教会跡に逃げこむことに。この時主砲が破壊され、今回も主砲の出番無しが確定してしまった。
降伏勧告の猶予時間終了後は他の戦車とともに全速で包囲を脱出。カモさんチームルノーB1とともにフラッグ車であるアヒルさんチーム八九式を護衛し、かつ主力を引きつける役を担うことになる。この際、敵の追撃につれフラッグ車に砲撃が迫るとついに『私達はいいから、アヒルさん守ろ』と発言して実行するなど、著しい成長ぶりを見せた。本来その指示を出すべき澤梓車長は地味に無視されたが。
しかし「ブリザードのノンナ」の追撃は激しく、ついに後部に直撃弾を受けて戦闘不能に陥る。幸いにして、大野あやの眼鏡が割れた以外に乗員への損害はなかった。その後、勝利確定時は戦車回収車の上でカモさんチームとともに万歳で歓喜を示していた。
第10話/第11話/第12話:全国大会決勝戦/黒森峰女学園戦
試合前日は誰かの自宅(おそらく学園の寮と思われる)に集合してハムカツを食べつつ戦争映画観賞会となった。「戦略大作戦」にしか見えない映画を見ている際には、左右を壁と木に挟まれて主砲を後ろに向けられない敵戦車にM3乗りとしてシンパシーを感じたのか号泣。特に主砲砲手山郷あゆみが一番よく泣いていた。
決勝の黒森峰戦では、三の台に陣を構築する際に、Ⅳ号、三突とともに、P虎を引き上げる。川を渡河する際にエンストを起こしてしまい横転しそうになるが、みほの決断により、引き上げに成功。引っ張っているうちにエンジンがかかり始め、辛くも黒森峰の砲撃から逃れた。
市街地へ入ると、みほに対し、車長の澤梓は、自ら最後尾への対策を提案し、一任されると、黒森峰の中でも火力に勝るエレファントを挑発し、隘路に誘い込んだ。後方に回り込んで砲撃しても貫通できなかったが、丸山紗希が「薬莢、捨てるとこ」が弱点であることを指摘したことでエレファントの撃破に成功。また、出場車両中でも屈指の火力と堅牢さを誇るヤークトティーガーの砲撃を梓のとっさの判断により桂利奈が急停止で回避。操縦手である桂利奈は、接近しての並行追撃を思いつき、以降の砲撃を避け続けた。最終的に、みほのところへヤークトティーガーを近づけないため、枯れた用水路の手前で後退しながら左折。自車の走行不能と引き換えにヤークトティーガーを用水路に叩き落すことに成功する大きな成長をみせた。
この成長ぶりから、チームへはファンから賞賛の念をこめて「大洗の首狩り兎」、装填手丸山紗希には「銀河英雄伝説」より帝国軍の名将、沈黙提督アイゼナッハにちなみ「大洗のアイゼナッハ」との二つ名が奉られることとなる。
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ファインモールドの1/35ガルパン戦車シリーズには、なぜかピンクのM3中戦車リーだけが存在しない。何故だ。
関連項目
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