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ウディネーゼ

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ウディネーゼ（Udinese Calc io）とは、イタリア・セリエAに所属するサッカークラブである。本拠地はウーディネであり、ホームスタジアムはダチア・アレーナ（2016年にスタディオ・フリウリから改称）。

概要

1896年創設。ただし創設当初はスポーツクラブとしてであり、サッカークラブとなったのは1911年である。チームカラーは伝統的に白と黒。

セリエA初昇格は1951-52シーズン。1954-55シーズンの2位が過去最高順位だが、不正行為が発覚したためセリエBへの降格処分を受けている。

1980年代まではセリエAで上位進出することも偶にあったが、セリエBやセリエCに所属している期間が非常に長かったが、1979年にセリエAへ復帰し、1982-83シーズンには6位でシーズンを終えた。翌シーズンからは1980年代を代表するスーパースターであるジーコが在籍し、話題となる。

その後昇格と降格を数回繰り返していたが、1995-96シーズンにセリエAに昇格し、アルベルト・ザッケローニ監督が就任。ザッケローニは当時イタリアでは珍しい3-4-3システムを導入し、1996-97シーズンには5位に入り、チーム史上初のUEFAカップ出場権を獲得した。1997-98シーズンオリバー・ビアホフが27得点を挙げてリーグ得点王を獲得、ビアホフ、アモローゾ、パオロ・ポッジの3トップの活躍でリーグ3位となり、｢奇跡のウディネーゼ」(Udinese dei mirac oli)と称された。

1995年のボスマン判決後、ジャンパオロ・ポッツォ会長を中心に外国の若くて無名の優秀な選手を確保し育成、その選手を高額で売却することでクラブ経営を成立。この他国籍化戦略によってクラブは中堅クラブとしての地位を確立させる。

2000年代から2010年代前半は、在籍10年間で通算205 ゴールを記録、2度のリーグ得点王を獲得した遅咲きの大エース、アントニオ・ディ・ナターレの活躍によってさらに安定した成績を収めている。
2010年から2014年まで指揮を執ったフランチェスコ・グイドリン監督の時代には、3年連続でトップ5入りという輝かしい成績を収め、UEFAチャンピオンズリーグやUEFAヨーロッパリーグなどの欧州カップ戦にも参加している。

グイドリンの退任以降は残留争いに巻き込まれるシーズンも増えているが、それでも驚異の残留力によってセリエAに残留し続けている。現在セリエAに30シーズン連続で在籍しており、インテル、ASローマ、ACミラン、SSラツィオに次ぐ5番目に長い在籍期間となっている。

ウディネーゼの選手スカウトは世界的にも評価されており、世界の至る所から有望な選手を獲得している。上述したビアホフやアモローゾの他にもマルティン・ヨルゲンセン、ダビド・ピサーロ、ペア・クロルドルップ、マレク・ヤンクロフスキー、アサモア・ギャン、ギョクハン・インレル、サミール・ハンダノヴィッチ、アレクシス・サンチェス、ブルーノ・フェルナンデス、ロドリゴ・デ・パウルなど後に世界的な名手へと飛躍した選手を多数発掘している。

また育成にも力を入れており、ポッツォ会長が所有するスペインのグラナダCFやイングランドのワトフォード FCなどのクラブへ積極的にレンタル移籍させるなど、若手が成長しやすい環境を整えている。