ウマ娘 プリティーダービー -ハルウララがんばる!-とは、Cygamesによるメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の漫画作品である。同プロジェクトの記念すべきコミカライズ第1弾。
Web漫画サイト「サイコミ」にて2016年5月8日~9月11日まで、概ね1~2週間ごとに更新されていた。作画は皇宇(ZECO)、ネームは中山かつみ(番外編のみ作画も担当)。協力としてマーサファーム(引退後のハルウララの繋養先)、高知県競馬組合、高知県馬主協会がクレジットされている。
概要
ハルウララ(ウマ娘)を主人公とする漫画である。2016年3月、AnimeJapan2016のCygamesステージにおいて、『ウマ娘 プリティーダービー』というメディアミックスプロジェクトの立ち上げと合わせて、サイコミでの本作の連載決定が発表された。
本作はプロジェクト初期の作品ということもあって、現在(2021年2月)とは色々と違っていることも多い。例を挙げると以下の通りである(初版作成者の主観も入っているので適宜修正願います)。
- 実際に高知競馬場で走っていた馬(ダイコーラブなど)や調教師(宗石大)などが実名で登場する。これについては競馬組合や馬主協会の協力を得られたから実現した可能性はある。ニコニコでの有名どころだとDJ橋口(→橋口アナP)など。
- 熱いレースを描くというよりは、ウマ娘・ハルウララにスポットライトを当てて、伝記的にデビュー~引退を描いた作品となっている。
- 「父:ニッポーテイオー」という表記が第1話にある。モデルとなったハルウララからすれば事実なのだが、本作以外ではプロジェクト全体を通して「父」という概念はほとんど描かれておらず、モデルとなった馬同士が血縁関係にある時には、憧れ(スペシャルウィーク・マルゼンスキーやトウカイテイオー・シンボリルドルフ)、運命的な何かを感じる(リオナタール(レオダーバン)・マルゼンスキーやシガーブレイド(シャコーグレイド)・ミスターシービー)など精神的な関係に置き換えられている。
- 上に関連して、本作ではニッポーテイオーが実名で登場しているが、一方別の漫画作品である「シンデレラグレイ」では「アキツテイオー」という別名で登場している。ファンからすれば、馬主などの許諾を得られた馬については実名、そうでない馬は別名での登場するというのが暗黙の了解であるが、ここの整合が取れていない。
登場するみんな
- ハルウララ
- 本作の主人公。父は天皇賞馬・ニッポーテイオー、母はヒロイン。レースはイマイチだが愛嬌は抜群。
- 宗石(ムネイシ)
- ハルウララからは「ムネイシ」と呼び捨てにされ、事あるごとに反抗されているが…? 元ネタはハルウララの管理調教師の宗石大。
- 担当厩務員(兄ちゃん)
- ハルウララの担当厩務員。ハルウララからは「兄ちゃん」と呼ばれ慕われている。元ネタはハルウララの担当厩務員の藤原健祐と思われる。
完結後
サイコミでは連載作品の完結後1か月が経つと、その作品は一覧から削除されて以降は読むことができなくなる。だが本作が掲載されていた当時はそうではなく、本作は完結後もしばらくは読むことができる状態にあった。
しかし2018年11月22日、サイコミ運営事務局からお知らせが出される。それは11月28日をもって本作を含む40作品が掲載終了になるというものであった。そしてその通り、2018年11月28日をもって本作は掲載終了となった。書籍化はされていないため、本作は皆の心の中にだけ生き続ける伝説の作品となった。……かに思われた。
時は流れて2021年2月。アニメ2期が放映され、プロジェクトの核であるアプリの配信を約3週間後に控えた時期に、期間限定でサイコミに復活することとなった(全話無料)。期間は2021年2月5日~3月31日15時まで。
関連項目
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