ウミウシ(英:sea slug)とは、海洋生物の一つである。
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概要
軟体動物門腹足綱直腹足亜綱異鰓上目[1]とやたら長ったらしい分類になるが砕いていえば「貝が退化して柔らかくなった巻貝の末裔」ということになる。アメフラシもウミウシの仲間とされることが多く、クリオネを広義のウミウシとして扱うこともある。
長らく研究者やダイバーにのみ知られている存在だったが、写真集が多く発売されるなどメディア露出が増え一般的な知名度を大きく上げた。
ミスガイ(学名:Hydatina physis)やベニヤカタ(学名:Hydatina amplustre)といったウミウシは、背中に巻貝を背負っている。 また、どのウミウシも、卵から出てきたすぐの幼生時代は、丸い殻があるらしい。
種類によって色や形状も大きく変わっており、基本的に食用には向かない。殆どがとても小さな種だが巨大なものも見られる。食性も様々だが、基本的に一種類の餌しか食べない者が多い。また、飼育下で長期間生存させることは難しい。
色鮮やかなものや可愛らしいものも多くあり、魅了されるものも少なくない。派手な色模様は自身の不味さをアピールしていると考えられている。
その分類は流動的で、ウミウシ自体多系統ということが分かっている。この記事内で紹介されているウミウシの中にも、どちらかと言えばカタツムリに近縁だったりするなど真のウミウシと言えないものもいる。調査・研究が進むにつれて毎年多数の新種が発見され、他種と見分けのつかない種や学名さえ付けられていない未記載種もとても多い。分かっている生態も僅かに過ぎない。
本州の潮だまりで見られる最もメジャーなウミウシと言えばアオウミウシ(学名:Hypselodoris festiva)だろうか。
色々なウミウシたち
ムカデミノウミウシ(学名:Pteraeolidia semperi)などミノウミウシの仲間は、獲物である刺胞動物の毒針細胞(刺胞)を体内に取り込み自身のものにすることで知られている。表層を漂いカツオノエボシを餌とするアオミノウミウシ(学名:Glaucus atlanticus)は有名。また、エリシア・クロロティカ(Elysia chlorotica)やその近縁種は獲物である藻類から葉緑体を盗んで光合成を行うことができる。
メリべウミウシの仲間は巨大な口を持っており、餌の甲殻類を一網打尽にする。コノハウミウシ(学名:Phylliroe bucephala)やササノハウミウシ(学名:Cephalopyge trematoides)は遊泳に特化してまるで魚のような姿になっている。
ハナデンシャ(学名:Kalinga ornata)という大型のウミウシは刺激を受けると発光する。アメフラシの仲間のフウセンウミウシ(学名:Notarchus indicus)は刺激を受けると水を吸って膨らみ、噴出してその場から逃げる。
あまり知られていないが深海性の種もおり、ホクヨウウミウシの仲間などが挙げられる。
変わった名前の種が多いことでも有名。例としてインターネットウミウシ(学名:Halgerda okinawa)やコンペイトウウミウシ(学名:Halgerda carlsoni)、イチゴミルクウミウシ(学名:Mexichromis aurora)などが挙げられる。ただし正式な和名ではなく通称の場合も多い。
ダイバーの人気種であるウデフリツノザヤウミウシ(学名:Thecacera pacifica)はその色形からピ○チュウの愛称で知られる。また、ワモンキセワタ(学名:Philinopsis pilsbryi)はエレキングにそっくりだと言われている。
関連動画
関連生放送
関連静画
関連項目
- 動物の一覧
- 貝
- アオミノウミウシ
- アメフラシ
- クリオネ
- ナメクジ
- カラナクシ / トリトドン
- スキューバダイビング
- 凪のあすから
- あわしまマリンパーク - 淡島うみねというアオウミウシを擬人化した公式キャラクターがいる
- 海のソーラーパワー・ウミウシの「光合成」を観察する200時間研究〜究極のSDGs〜
脚注
- *伝統的な分類。
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