ウルトラハンドとは、以下のものを指す単語である。
当記事では1について解説する。
概要
開発元 | 任天堂 |
---|---|
販売元 | 任天堂 |
人数 | 1人 |
発売日 | 1966年(月日は不明) |
価格 | 600円 |
横井軍平開発のウルトラシリーズ第一弾。いわゆるマジックハンドである。
手元で開いたり閉じたりすることで、ハンドが伸びて掴んで縮んで放すという構造になっている。単純なマジックハンドと違う点は、ハンドに取り付けられた紐を引くことで、先端部分の可動部を横に傾けることができ、掴んだものを離さずに手元に持ってくることができることが特徴的。この構造が当時の子供達に受けて、120万個も売り上げることに成功した。
商品名であるウルトラハンドのウルトラは当時の任天堂社長の山内溥(組長)が命名した。由来は東京オリンピックの名残でウルトラCという言葉が流行っていたから。
開発の経緯
開発者は「枯れた技術の水平思考」の言葉で知られる横井軍平。任天堂の花札・トランプ工場で設備機器の点検の仕事をしていた横井が、暇つぶしで社内で手製のマジックハンドを作って遊んでいたのを社長に見られてしまい、社長室に呼び出される。横井は怒られると思ったが、社長は「それをゲームとして商品化しろ」と命じた。これがウルトラハンド商品化のきっかけとなった。
命じられた本人は「あんなんゲームにならないですよ。ただ、伸びて縮むだけなんですから」と後に述解しているが、苦心の末に掴むためのボールとその台を同梱することにした。結果的にはこれが子供たちへ自然に扱い方や遊び方を覚えさせるいい例となった。
発売日は1967年?
発売日は多くの資料で1966年とされている(横井もそう言っている)が、(当時の)任天堂の会社案内や玩具業界の業界紙には「1967年」と記されているようだ。「ゲームの父・横井軍平伝」の著者である牧野武文(インタビュー本「横井軍平ゲーム館」の著者、インタビュアーでもある)によれば、横井はインタビュー収録の際に「ドライブゲーム」という商品を担当していたことを思い出し、「ウルトラハンドの後(1967年)に作った」と語ったという。
しかしドライブゲームの発売は同様の資料で「1966年」と記されており、まるきり逆ということになる。横井曰くドライブゲームは「ゲーセンにある同様のゲームを家庭用に」と考案したそうだが、牧野は「アイディアは会社から命ぜられた」とも横井が発言していること、パッケージがバタ臭いことなどから「海外の会社が企画を持ちこみ、任天堂が横井に作らせた」ものだと推測している。牧野の推測は以下ものであり、これが正解ならウルトラハンドは横井の第2作目となる。
- 1965年、横井が任天堂に入社する。
- 1966年、ペーペーだった横井が上からの仕事をこなし、ドライブゲームを完成させる。
- 1967年にウルトラハンドがヒット。増えた仕事に忙殺された結果、記憶がこんがらがった。
実物を触った牧野氏は「ドライブゲームは『単純な仕掛けで機能を実現する』横井らしさが無い」と思ったという。実際、ドライブゲームは機構が複雑だったため故障が頻発。組立ラインに横井氏自ら入るほど量産化に失敗している。
外部出演
現在は入手困難のため遊ぶのも困難だが、GBAソフト「メイドインワリオ」、ニンテンドーDSソフト「さわるメイドインワリオ」のプチゲームとしてプレイすることができる。またクラブニンテンドーのグッズとしてWiiウェアソフト「Wiiでウルトラハンド」があり、50ポイントで交換してプレイすることができる。
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