ウルトラマンオーブとは、2016年7月9日から12月24日にかけてテレビ東京系列にて放送されたウルトラマン生誕50周年作品であり、同作品に登場するウルトラ戦士である。全25話。
概要
前作であり50周年記念の前座的作品である「ウルトラマンX」からちょうど1年、50周年本番の2016年に放送が始まるウルトラシリーズ最新作。同年4月に円谷プロから公式発表がなされた。
前作のXが"主人公の大空大地は防衛隊員"と、防衛組織との共闘による王道と原点回帰的作風だったのに対し、オーブでは”主人公のクレナイ・ガイは風来坊”という、かつてウルトラセブンで初登場した頃のモロボシ・ダンを髣髴とさせる異色の設定が採られた。基本的にはXの流れを汲みつつも「斜め上」的な方向性、固定概念にとらわれない自由な発想で製作に臨む、との事である。迷ったら遊べ。
ギンガ、Xがスパークドールズにより怪獣の力を駆使して戦いに挑むなら、今回のオーブでは”ウルトラ戦士の力を2つずつ駆使して戦う”というスタイル。現時点では初代ウルトラマンとティガの力を持ち合わせた”スペシウムゼペリオン”ら3フォームが公開された。この他にも本編で登場するものや、データカードダス筐体「ウルトラマン フュージョンファイト!」専用のフォームが存在する。
主な製作スタッフはXから続投の面々。メイン監督は劇場版含む前作で評価の高い田口清隆、シリーズ構成は中野隆雄と小林雄次で、今回は中野主体の脚色になる模様。監督面では他にもガイア、コスモスに参加した市野龍一が久々のウルトラ作品参加、「宇宙犬作戦」で監督を務めた武居正能が円谷特撮初参加となる。
本編の放送終了後もオーブ絡みの展開は2017年上半期まで続き、Amazonプライムではガイがオーブになった経緯などを描く「ウルトラマンオーブ ジ・オリジン・サーガ」が配信。「劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!」公開後の4月からは後番組の「ウルトラマンゼロ THE CHRONICLE」にて、久々の短時間枠「ウルトラファイトオーブ」が放送される。
ウルトラマンオーブ
旅の風来坊、クレナイ・ガイ(演:石黒英雄)がオーブリングにウルトラマンの力を2つ取り入れてフュージョンアップ(変身)したウルトラマン。ガイ自身が直接ウルトラマンになるセブン系列の変身で、ギンガっぽい釣り目とクリスタルパーツを用いたO型のカラータイマーがポイント。どのウルトラ戦士にも~さん付けで呼ぶほど、彼らに敬意を抱いている。
前作のX同様にカード型のアイテムにウルトラマンの能力が込められており、これらを駆使して新しいタイプを作り出す。本編で登場する組み合わせは基本的に昭和+平成。DCD筐体で登場するものは平成同士の組み合わせが多く、本編より作りこまれた造形をしている。以下は現在判明しているオーブのタイプ。
なお本編では、戦闘中のタイプチェンジも可能である。
オーブオリジン
「覚醒せよ、オーブオリジン!」オーブカリバーを使い、他のウルトラマンの力を借りずに変身したウルトラマンオーブ本来の姿。フュージョンアップの際にもちょっとだけ出てくる。100年前にマガゼットンとの戦いで「ナターシャ」という大切な人を失って以来変身せずにいたが、ナターシャが生きていたのを知ったことと自らの闇を抱きかかえたことで再度変身できるようになった。
火水土風の属性攻撃のほか、必殺技の「オーブスプリームカリバー」で悪を打ち倒す。
本編で登場するフュージョンアップ
- スペシウムゼペリオン(ウルトラマン+ウルトラマンティガ)
「闇を照らして悪を撃つ!」ウルトラマンとウルトラマンティガのパワーを借りたオーブ。2人の特徴を合わせたような頭部をしている。様々な光線技を駆使するビーム重視型。必殺技は右腕でスペシウム光線、左腕でゼペリオン光線の構えをしながら放つ「スペリオン光線」。
変身時の掛け声は「光の力、お借りします!」。 - バーンマイト(ウルトラマンタロウ+ウルトラマンメビウス)
「紅に燃えるぜ!」ウルトラマンタロウとウルトラマンメビウスのパワーを借りたオーブ。ウルトラホーンが特徴的。2人に共通する炎属性の技で敵を打ち倒す打撃重視型。必殺技は敵もろとも自爆する「ストビュームダイナマイト」。
変身時の掛け声は「熱いヤツ、頼みます!」。 - ハリケーンスラッシュ(ウルトラマンジャック+ウルトラマンゼロ)
「光を超えて、闇を斬る!」ウルトラマンジャック(帰ってきたウルトラマン)とウルトラマンゼロのパワーを借りたオーブ。ゼロ特有の2つのスラッガー部分が特徴的。オーブスラッガーランスを駆り、素早い動きと手数に優れたスピード型。
変身時の掛け声は「キレの良いヤツ、頼みます!」。 - サンダーブレスター(ゾフィー+ウルトラマンベリアル)
「闇を抱いて、光となる!」ゾフィーとウルトラマンベリアルのパワーを借りたオーブ。ベリアルらしいツリ目とゾフィー特有のスターマークがポイント。他の3タイプのような武器や技を使わずに専ら力のみで戦うパワー型だが、その戦いぶりは相手を甚振る事も建物の破壊も厭わないというラフファイトで取っている。必殺技は光と闇が混合した「ゼットシウム光線」。
当初は光と相対する闇のカードであるべリアルをオーブリングが一度は拒絶するも憎しみに駆られたガイの怒りによって変身出来た。
17話以降の変身時の掛け声は「光と闇の力、お借りします!」。それと同時に「闇を抱いて、光となる!」という登場後の名乗りをした。
ちなみに初登場時は変身時の掛け声はなく(ガイが怒りに任せたため)、また15話ではベリアルのカードを先に読み込んだため、掛け声が「闇と光の力、お借りします!」になっている。
DCD筐体のみ登場するフュージョンアップの一部
- フォトンビクトリウム(ウルトラマンガイア+ウルトラマンビクトリー)
ウルトラマンガイアV2とウルトラマンビクトリーのパワーを借りたオーブ。こちらは本編には登場せず、データカードダス筐体専用のフォームである。強固な鎧のような腕部を身に着けた姿はDCD専用ならでは。 - フルムーンザナディウム(ウルトラマンコスモス+ウルトラマンエックス)
ウルトラマンコスモスとウルトラマンエックスのパワーを借りたオーブ。こちらもDCD専用のフュージョンアップで、敵を倒さずに戦意を喪失させる浄化、回復専門タイプ。 - ライトニングアタッカー(ウルトラマンギンガ+ウルトラマンエックス)
ウルトラマンギンガとウルトラマンエックスのパワーを借りたオーブ。ギンガ特有のクリスタルパーツとエックスにちなんだサイバー系ボディが特徴。かなりメカメカしい。こちらはウルトラファイトオーブにてTVシリーズに逆輸入され、「シビれるヤツ、頼みます!」の掛け声も新たに追加された。 - スカイダッシュマックス(ウルトラマンティガ・スカイタイプ+ウルトラマンマックス)
ティガのスカイタイプとウルトラマンマックスのパワーを借りたオーブ。マックストールと呼ばれるストールを地に付ける事無く戦場を駆け巡るスピード特化型。
太鼓の達人における『ウルトラマンオーブ』
曲名 | オーブの祈り | |||
曲ID | ultorb | |||
アーティスト | 水木一郎 with ボイジャー | |||
譜面制作者 | 不明 | |||
収録作品 | 新筐体レッドVer. iOS/Android,3DS3DL |
|||
BPM | 156 | |||
表譜面 | かんたん | ふつう | むずかしい | おに |
難易度 | ★x3 | ★x5 | ★x6 | ★x10 |
149 | 258 | 468 | 1062 |
『ウルトラマンギンガの歌』、『ウルトラマンX』に続き、本作のOPテーマ曲が本人音源で収録された。
近年の★×10の譜面としては、BPMが中速で速度変化が行われない珍しい曲である。コンボ数が非常に多いが、ほとんどが比較的簡単な複合で構成されている。しかし、間奏に出てくる24分を含んだ複合にはコンボを切らないよう注意。ちなみに、おに譜面とむずかしい譜面では594コンボものコンボ数の差があり、難易度の差が激しい。本曲の登場で前作のOPのコンボ数を上回り、歴代アニメ曲の最多コンボの座に就いた。
関連動画
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関連項目
- 特撮
- 円谷プロ
- ウルトラシリーズ
- ウルトラマン
- ウルトラマンX(前シリーズ、劇場版で共演&オーブトリニティの要素の一つ)
- ウルトラマンジード(次回作 フュージョン繋がり)
- ウルトラマン列伝/新ウルトラマン列伝(前番組)/ウルトラマンゼロ THE CHRONICLE(後番組)
- ウルトラマン フュージョンファイト! (同番組と番組と連動したミッションがある。)
- 特撮作品一覧
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