「別に理由なんてねえよ。ずっと昔からそうやってきた! ただ、それだけの事だ!!」
ウルトラマンゼロとは、ウルトラマンシリーズに登場する戦士である。
CV:宮野真守
概要
初登場は、映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』。
- 身長:ミクロ~49m
- 体重:3万5千トン
- 年齢:5900歳
- 飛行速度:マッハ7
- 走行速度:マッハ3
- ジャンプ力:1000m
- 武器:ゼロスラッガー、ウルトラゼロブレスレット
- 必殺技:エメリウムスラッシュ、ワイドゼロショット、ウルトラゼロランス
あのウルトラセブンを父に持つウルトラマン(しかし当初本人はそのことを知らされていなかった)。身体的特徴はセブンと酷似しており、2本の宇宙ブーメラン「ゼロスラッガー」を頭部に持つ。体はブルーとレッドを基本色にシルバーのラインが入っている。
数万年を生きるウルトラ戦士のなかではまだ5900歳(人間に例えると約17歳)と非常に若い戦士だが、一介の恒点観測員でありながら地球を守りきった父・ウルトラセブン譲りの才覚と、そのセブンの弟子であるウルトラマンレオに鍛え上げられた格闘技術を兼ね備えており、その強さはかのウルトラマンキングにも見込まれているほど。
100体の怪獣軍団を圧倒的な力で殲滅したばかりか、歴代ウルトラ戦士が複数人で迎え撃っても歯が立たなかったウルトラマンベリアルを一度は撃退するなど、常識はずれに高い戦闘能力を持つ戦士である。
雑誌『宇宙船』のインタビューによると、メビウスやマックスのように品行方正で真面目な、いわゆる理想的なヒーローではなく、型破りで規格外の破天荒なヒーロー像をイメージしてデザインされたという。
師匠であるレオをジジイ呼ばわりしたり、キングに対してもタメ口上等など、若くやや不良気質ではあるが、岩に潰されそうになったピグモンを助けるなど、確かな優しさを心に秘めている。
その一方で、「俺に勝つには20000年早いぜ!」「俺のビッグバンはもう止められないぜ!」「ブラックホールが吹き荒れるぜ!」「頭のネジを地獄に置き忘れてきたらしいな…」といった迷名言を連発しており、どうやら類い希なセリフセンスを持っているらしいことも明らかになった。
2010年冬映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』を皮切りに、主役ウルトラマンとして数々の映画やOV作品、ステージショーや書籍ストーリーに登場、ナビゲーターとして出演していた『ウルトラマン列伝』および、番組内の連続ストーリー『ウルトラゼロファイト』での活躍などテレビでの新作放映がなかった期間を盛り上げ続けた。2012年に『ウルトラマンギンガ』の放送開始を機にウルトラマン列伝のナビゲーターを卒業するが、その後も後続作品にゲスト出演し続けている。2017年放送の『ウルトラマンジード』ではサブキャラとしてテレビ作品にレギュラー出演するなど、デビューから10年以上を経過してもなお強烈な存在感を放ち続けている。
アイテム
ウルトラゼロアイ
人間と一体化したゼロが本来の姿に戻る際に用いられる変身アイテム。形状は父親セブンの変身アイテム・ウルトラアイをゴーグル化させたようなものとなっている。折り畳み式で『超決戦!ベリアル銀河帝国』では光線銃としても使っている他、ベリアルに捕らわれた際にはウルトラ戦士恒例のアイテムを敵に奪われるイベントも発生した。
『ウルトラマンジード』では「ウルトラゼロアイNEO」としてデザインが一新されている他、ゼロビヨンドに強化変身する際にライザーと装着することが出来る。第7話で伏井出ケイが召喚したギャラクトロンのビーム砲を受けて石化したが、続く第8話ではゼロ本人がレイトの呼びかけに呼応すると同時に復元している。
ウルトラゼロブレスレット
ダークロプスを放った黒幕を倒すべく、別の宇宙へ向かおうとするゼロに、父・ウルトラセブンが授けた新たな力。特殊なプラズマスパークエネルギーを秘めた万能装備であり、言ってしまえばかつてセブンが帰ってきたウルトラマンに授けたウルトラブレスレットの上位互換アイテム。
脳波でスパークを操りナイフとしても使用出来るウルトラゼロスパーク、投擲することで大量の敵を一気に殲滅できる槍型武器ウルトラゼロランスなど、様々な形態に変形する他、変身アイテム・ウルトラゼロアイを内部に収納している。
さらに太陽エネルギーの性質の異なる別宇宙においては、内部に蓄えられたプラスマスパークエネルギーを利用することで三回まで変身することが出来る。しかし地上では急激にエネルギーを消耗してしまう。
ウルティメイトブレスレット
ウルトラマンノアから授かったもので、ウルトラゼロブレスレットの代わりに装着している。ウルトラブレスレットと同じく、ウルトラゼロランスなどの武器も使用出来る他、相手の攻撃を防ぐウルトラゼロディフェンダーなる新たな能力も備える。ウルトラゼロブレスレット時は変身は三回までという制約があったが、ウルティメイトブレスレットに変わった後はその制限もなくなった様子。
後述のウルトラマンサーガに変身する際には「サーガブレス」に変化した。
ニュージェネレーションカプセル&ライザー
ジード第8話で、ウルトラマンヒカリが送り届けてくれたゼロ専用のウルトラカプセルとライザー(「ジードライザー」と同型であるが、これはあくまで「ジード専用のライザー」という意味なので、単に「ライザー」と呼ぶのが正しい)。αにはギンガとオーブオーブオリジン、βにはビクトリーとエックスの力を宿している。ライザーにこの2つのカプセルを読み込ませることで、ゼロビヨンドに強化変身させることができる。
ウルトラゼロマント
「ウルトラマンZ」において、劇中に登場するゼロが装着しているマント。レオが装着していたウルトラマントやウルトラ兄弟のブラザーズマントに似た形状で、布部分が青くなっている。
バトルスタイル
ウルティメイトゼロ
ウルトラマンゼロがアークベリアルに苦戦し絶体絶命というまさにその時、ベリアル軍と戦う仲間達の光が集まり出現した白銀の鎧ウルティメイトイージスをその身にまとった姿。伝説の超人ウルトラマンノアがその力を分けあたえた。
一振りで星より巨大な宇宙要塞を真っ二つにするウルティメイトソード(基本装備)、ウルティメイトイージスを弓状の武器ゼロディフェクターに組み換え、桁外れのエネルギーを一点に叩きこむファイナルウルティメイトゼロ(チャージに時間がかかる究極必殺技)など、ノアが与えた力に恥じない強力な能力を数多く備える。
また、戦闘外の力として「次元移動」能力がある。通常、ウルトラ戦士が別の宇宙へ移動するには、光の国の全ウルトラマンのエネルギーを結集してやっと1人分というほど膨大な力が必要となるが、イージスの力を使えば自分だけでなく、複数人を連れての別宇宙への移動も可能になる。これは同じく次元移動の能力をもつウルトラマンノアの力を使えるからである。 ただし一度この能力を使うとしばらくの間イージスの装着が出来なくなる。
ウルトラマンサーガ
ゼロ、ダイナ、コスモスの心にウルティメイトブレスレットが応えて生まれたウルトラ戦士。
詳しくはウルトラマンサーガの当該記事へ。
タイプチェンジ
『ウルトラマンサーガ』にてコスモス・ダイナと融合した際に、彼らの力がゼロの中に残っていた。 その力を使うことでゼロは、ストロングコロナゼロとルナミラクルゼロ、二つの姿にタイプチェンジすることが出来るようになった。
ストロングコロナゼロは赤いベースカラーに金のラインの姿で、凄まじい格闘能力を備える。
ダイナとコスモスの光線を融合させたガルネイトバスターや、ジャック直伝のウルトラハリケーンなどの荒々しい戦法が特徴。
ルナミラクルゼロは青のベースカラーに銀のラインの姿で、超能力を使った戦いが得意。
複数に分身するミラクルゼロスラッガーを武器にして戦うほか、癒しの戦士・コスモスの力が反映されており、凶暴化した怪獣を浄化する能力も持つフルムーンウェーブが使える。
また、ただタイプチェンジするだけでなく、ストロングコロナゼロとルナミラクルゼロ、二体に同時に変化する(分身する)ことも出来、ルナミラクルゼロで味方を守りつつ、ストロングコロナゼロで敵を倒すといったコンビネーションも可能である。(おそらく、ルナミラクルゼロで2人に分身。片方がストロングコロナゼロにタイプチェンジしたものと考えられる。)
シャイニングウルトラマンゼロ
ベリアルに身体を乗っ取られ仲間を手にかけてしまい絶望したゼロが、一度命を失った仲間の魂に勇気づけられ復活した際に会得した。
ウルティメイトブレスレットが体と一体化したウルトラマンゼロの究極の姿。
銀のベースカラーに金のライン、カラータイマーは五角形のシャイニングエナジーコアに変化した。
大幅に強化された光線技「シャイニングエメリウムスラッシュ」「シャイニングワイドゼロショット」が使えるほか、必殺技「シャイニングスタードライヴ」は天体の動きを制御することで時間の流れを逆行させることが出来る。これでウルティメイトフォースゼロを復活させた。
また、時間の流れが外の世界と異なる光の異空間「シャイニングフィールド」を作り出すことも可能で、この中でセブンと共にオーブに特訓をつけさせた。
ウルトラマンゼロビヨンド
ライザーにウルトラゼロアイNEOを装着し、ニュージュネレーションカプセルα&βを読み込ませることで、ネオ・フュージョンライズした新たな強化形態。
銀色の体色にパープルのライン、両肩にパット、頭にクリスタルが三つ、ゼロアイスラッガーが四つ装備されている。ギンガ、オーブ、ビクトリー、エックスの力を宿しており、かつてゼロが力を貸した新世代ウルトラマンたち(ベリアル曰く「ひよっこ共」)の力を今度はゼロが借りる形で変身している。その力はウルティメイトイージスを用いた強化形態をも凌駕するともいわれている。
変身時の決め台詞は「俺に限界はねぇ!」。必殺技は八つの光線を一斉発射する「バルキーコーラス」とワイドゼロショットの強化版「ワイドビヨンドショット」。
劇中での活躍
ゼロの活躍は雑誌展開やステージショーなど多岐にわたるが、ここでは映像作品のみ紹介。
『ウルトラ銀河伝説』でのゼロ
デビュー作。メビウスやキングにも認められるほどの実力を持つゼロだったが、その未熟さ故にかつてのウルトラマンベリアルのようにプラズマスパークの力を自分のものにしようとしたため、光の国から一時的に追放されている。ウルトラマンレオの指導の元、力を抑制する訓練用アーマー「テクターギア・ゼロ」を装着し、アストラとウルトラマンキングに見守られつつ辺境の星で日々修行に明け暮れていた。戦闘のさなか、ピグモンを救ったゼロに、光の戦士たりえる確かな優しさをレオが垣間見た時、セブンのアイスラッガーが突如飛来。セブンの身に何かが起こったことを悟ったゼロは、ベリアルと怪獣軍団が待ち構える怪獣墓場へと飛び立つ。
多くの特撮ヒーローがそうであるように、初登場補正もあってか怪獣軍団やベリアルを圧倒する力を魅せつけたのは前述の通り。百体怪獣ベリュドラとの戦いの中では、かつて独占しようとしたプラズマスパークに戦士として認められ、ゼロスラッガーがスパークを受けて変化した最強武器・ゼロツインソードを手にした。この時点でも並の戦士とは比較にならないほどの強さを持つゼロだが、まさかこの後も、次々に最強の能力を授かることになるとは誰が想像しただろうか。
戦いが終わったあとは、ウルトラセブンと『親子として初めて』再会し、感動のあまり二人で固く抱きしめ合うなど年齢相応の子供らしい面も見せている。『ウルトラ銀河伝説』事件後もセブンとの親子関係は良好のようで、2010年の4月馬鹿企画の円谷ッターでは、お互いに「セブンの息子だ!」「ゼロの親父だ!」と、ことあるごとにつぶやいたり親馬鹿&子馬鹿、SOSを求めるゾフィー隊長を尻目に一緒にバーベキューを楽しんだりと微笑ましい光景が見られた。
『VSダークロプスゼロ』でのウルトラマンゼロ
『超決戦!ベリアル銀河帝国の前日譚』である本作では、サロメ星人の企みを打ち砕くべく、次元の狭間にある惑星チェイニーでにせウルトラ兄弟たちと日夜戦いを繰り広げていた。星に迷い込んだZAPのレイとボスも合流し、本物と偽物、自分ともう一人の自分との戦いは更に苛烈さを増していくことになる。
デビュー戦から間もない作品であるにも関わらず、本作では早くもウルトラシリーズ伝統の偽物キャラであるダークロプスゼロが登場。自分と同等の力を備える敵を相手に、激戦を繰り広げた。劇中ではセブンの技をアレンジしたウルトラキック戦法や、レオとの合体技・レオゼロダブルフラッシャーなど、過去作を彷彿とさせる能力も見せている。
『超決戦!ベリアル銀河帝国』でのウルトラマンゼロ
光の国を襲撃したダークロプス部隊の本拠地を探るため、超決戦!ベリアル銀河帝国では、歴代ウルトラマンの協力を得て、マルチバースを飛び越え別の宇宙へ旅立つ。別の宇宙では通常活動でもエネルギーを使い果たすため、惑星アヌーの青年ランと一体化する。
カイザーベリアルが帝国を築いているため、一人では勝てないと説得されたゼロは仲間のナオとエメラナと共に伝説のバラージの盾を探し宇宙を飛び回る。冒険の途中でジャンボット、グレンファイヤー、ミラーナイトを仲間にしカイザーベリアルを倒した。
ベリアル亡き後はランに体を返し新たな宇宙警備隊「ウルティメイトフォースゼロ」を結成。光の国に帰らず別の宇宙の平和のために戦うことを決意する。
『キラーザビートスター』でのウルトラマンゼロ
エメラナとジャンボットを拉致した巨大な人工天球を追い、再び光の国のある宇宙へとやってきたゼロ達。そこで待ち受けていたのは、ジャンボットの能力をコピーした最強のメカロボット・ジャンキラーと、かつてウルトラ戦士を苦しめた強力なロボット怪獣軍団だった。休暇を過ごそうとしていたZAPの面々とも再び協戦し、すべての有機生命体を抹殺せんとする『ビートスター』にウルティメイトフォースゼロが立ち向かう。
本作では終盤にジャンナインが新たな仲間として加入。宇宙警備隊も新生ウルティメイトフォースゼロとして再結成された。
『ウルトラマンサーガ』でのウルトラマンゼロ
謎の声に導かれ、ウルティメイトイージスを使い新たな宇宙にやってきた。スーパーGUTSの新人隊員タイガ・ノゾム(演:DAIGO)と一体化するが、当初はとある理由から変身を頑なに拒否するタイガに振り回されることになる。これにより、人間とウルトラマンが対等なバディ関係で絆を深めていくという、非常に珍しい事態が発生した。過去のウルトラシリーズではなかった関係性である。
バット星人の実験でほとんどの人間が姿を消した地球で、同じく別の宇宙からやってきたウルトラマンコスモス・ウルトラマンダイナ、そして残った人間が結成した防衛隊「チームU」と協力しバット星人の野望を打ち砕く。
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』で一度ダイナと共演しており、ゼロもこのことを覚えていたようだ。
最強の怪獣ハイパーゼットンを前に大ピンチとなるが、最後まで諦めない気持ちが奇跡を起こし、コスモス・ダイナと融合しウルトラマンサーガが誕生した。
『ウルトラゼロファイト』でのウルトラマンゼロ
ダイナとコスモスから受け継いだ力の真価を見定めるため、ウルトラ戦士として初めて戦った場である怪獣墓場を訪れたゼロ。しかし、そんな彼の思索を邪魔するように、フューチャーアースで戦ったバット星人の同族・グラシエが出現。グラシエの放つ怪獣軍団・地獄の四獣士と闘う内、ゼロは自分の得た新たな力の意味を形にしていく。
第二部では、グラシエの語っていた『あのお方』に使える宇宙人同盟ダークネスファイブが登場。第一部では終盤に迎えに来ただけだったウルティメイトフォースゼロもフルメンバーで登場し、ゼロ達の命を狙う謎の黒幕と激闘を繰り広げる。
『ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ十勇士!!』でのウルトラマンゼロ
超時空魔人エタルガーを追って別世界の宇宙を飛び回り、ウルトラマンギンガとビクトリーがいる地球へとやってきた。ギンガの世界では全ての怪獣とウルトラ戦士がスパークドールズに変化しているが、ゼロを含めてこの映画に登場するウルトラ戦士は全員別宇宙からやってきたご本人である。
ファイナルウルティメイトゼロ(チャージ短め)を食らってもピンピンしているエタルガーを倒すため、この世界のウルトラマンに変身する礼堂ヒカルとショウの二人に特訓を命じるが、二人を手錠で繋げたままの状態で筋トレさせたり生身の人間である二人に落石をけしかけたりと親父譲りの無茶苦茶な特訓方法で二人を鍛える。そのうちジープに乗って地雷原の中を追いかけ回すんじゃ
最終決戦ではエタルガーが生み出したダミーであるウルトラマンベリアルと対決。
『ウルトラマンX』でのウルトラマンゼロ
第5話にて怪獣兵器を売りつける死の商人である、ナックル星人のバンデロを追ってウルトラマンエックスのいる地球へとやってきた。ファントン星人のグルマン博士も彼を知っている事から、エタルガーを追う際にエックス登場前の時期にも現れていた可能性がある。
高田ルイの乗っているジオアラミスごと別惑星へと逃げたバンデロ一味を追うためにゼロは移動するが、エックスもグルマン博士が開発したウルティメイトイージスを分析したウルトラマンゼロアーマーを纏って駆け付けた。Xioの科学力ってすげー!
ゼロ「それ俺の・・・」エックス「2万年も待ってられないんでね」
劇場版『ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』では人々の思いを受けたサイバーカードによって召喚され、上海でザイゴーグが生んだツルギデマーガを倒す。
『ウルトラバトル列伝 戦えゼロ!若き最強戦士』でのウルトラマンゼロ
映画、TVシリーズでの活躍もさることながら、2015年には何と昭和ウルトラ勢が主立って参戦していたぱちんこウルトラマンシリーズへの参戦を果たすことになる。どこまで出世するんだコイツは…
大怪獣バトルからサーガまで続くゼロストーリーのオールスター的作品。ジャンナインを除くウルティメイトフォースゼロの面々やレイ&ゴモラ、ダイナにコスモス、でんぱ組.incの面々に世代交代した新生EDF、本作オリジナルキャラの女海賊、ルーチェと共に別時空から襲来したハイパーゼットンやハイパーエレキング、ベリアル達、CRウルトラマンタロウに登場したウルトラダークキラーを迎え撃つ。このうちハイパーエレキングは本作が初登場。
時系列は何処に属すか不明であるが、舞台がフューチャーアースであることからサーガとウルトラゼロファイトの後or間かと思われる。
『ウルトラマンオーブ』でのウルトラマンゼロ
TV本編ではマガパンドンを封印していたウルトラフュージョンカードとして登場しており、ガイが入手後はジャックのカードとオーブリングにリードすることでオーブをハリケーンスラッシュにフュージョンアップさせる。最終回では実体化して他のウルトラ戦士と共にマガタノオロチを倒す。
劇場版『ウルトラマンオーブ 絆の力お借りします』では冒頭で時空を超えてギャラクトロンに苦戦するオーブを助太刀して共に撃破した後、別次元の調査のため直ぐに別れた。ラストでは再びオーブの世界に訪れ、デザストロの襲来を告げる。
スピンオフ作品『ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』では惑星ヨミでオーブを始めセブン、ゾフィー、ジャックと共にレイバトスの召喚する怪獣軍団と対決する。オーブをレイバトスと対抗させるため、シャイニングフィールドの中でセブンと共にオーブに10年間特訓を付け、新形態エメリウムスラッガーをフュージョンアップさせる。
『ウルトラマンジード』でのウルトラマンゼロ
クライシス・インパクトでのベリアルとの戦いに敗れてその時の傷が治っておらずさらにウルティメイトブレスレットも破損しているため、戦いも本来の姿を維持する時間もままならない状態にあった。
光の国から奪われたウルトラカプセルを探すために地球を訪れ、ダークロプスゼロに苦戦するジードを救う。その後、ビルの崩壊に巻き込まれそうになった少年・本田トオルを助けようとして逆にトラックに轢かれて重傷を負った伊賀栗レイトと一体化して命を救い、地球での活動時間を伸ばす。
以降はレイトと行動を共にし、一体化していることは妻子を含め周囲に秘密にするように釘を刺す。基本的な人格と意思はレイトのままだが非常時には彼の体を借りる事もある(この時だけ声がゼロのものになる)。星雲荘では、どちらの意思なのか明確化するために、レイトの身体からゼロの姿を可視化させる機械を用いている。なお、本作では初めて人類や地球の文明と触れ合う体験をし、レイトの娘マユを抱いた時に柔らかい感触を覚えたり、満員電車の中を精神の修行にもってこいだと評している。またレイトとは、互いのボケにお互いツッコミを入れるなどコンビ仲は良好。
ジードと初めて接触したときは容姿がベリアルと酷似していることに動揺しつつも、当初は彼を見極めるためにしばらく観察するスタンスでいたが、後に朝倉リク(=ジード)と接触してリクの人となりを知ってから、ジードとの共闘関係を築くこととなる。
第7話では小説家の伏井出ケイの講演会に招待されるが、ケイの小説の内容が『ベリアルに都合のいいように書き換えられた、自分たちの闘いの記録』だと気付き、講演会の中でケイと対峙する。しかしケイの周到な罠にはまって身動きを封じられ、ケイが召喚したギャラクトロンの攻撃を受けることを強要され、それを了承した上でギャラクトロンの攻撃を真っ向から受けて消滅してしまう。
続く第8話ではレイトの家族を守りたいという呼びかけで奇跡の復活を遂げ、ウルトラマンヒカリが届けてくれたライザーとウルトラカプセルによって、新たな強化形態・ウルトラマンゼロビヨンドを手に入れる。
ウルトラマンべリアルアトロシアスとの決戦では、ゼロビヨンドの攻撃を寄せ付けられなかったが、カレラン分子分解酵素を打ち込んでベリアルを弱らせることには成功する。この時、直後に反撃されたことでレイト共に重傷を負うも、決戦後に生還を果たし、伊賀栗一家に別れを告げて旅立った。
『ウルトラマンZ』でのウルトラマンゼロ
第1話にて、光の国からゼットライザーとウルトラメダルを持ち出し逃走した凶暴宇宙鮫ゲネガーグを追いかけ、ウルトラマンゼットと共に地球近辺の周域へとともにやってきた。戦闘中にゲネガーグが吐き出した四次元怪獣ブルトンにより発生した四次元空間へのホールに巻き込まれてしまい、ゼットに二つ目のライザーとメダルを託して行方不明となった。
その後、第7話にてシャイニングスタードライヴを発動させて四次元空間から脱出し地球へ到来。ゼットと共に戦っていたウルトラマンジードと共にベリアル融合獣たちを相手に戦った。戦いの後はメダル回収の使命をゼットに託し、さらなる脅威に立ち向かうために地球を去った。
本編終了後にYouTubeチャンネルで配信されるボイスドラマでは、宇宙警備隊に入隊する前のゼットとのやり取りがみられる。
主人公であるウルトラマンゼットはゼロの弟子であることが大々的に告知されていたが、実際のところはゼットがゼロに強引に押しかけて弟子を自称している状態であり、ゼロは弟子であると認めていない。曰くゼットは「半人前どころか三分の一人前」だとか。
母親について
セブンの実子であることが語られているゼロだが、母親は一体誰なのかについては、公式からアナウンスされていない。ファンの間では二つの説が有力視されている。
一つは、赤と青の二色というゼロの特徴的なカラーリングを受けての「ブルー族のウルトラマンの誰か」説。だが、そうなるとセブンは光の国に妻子のある身でありながら、地球でアンヌと良い感じになっていたということに……。とは言え、地球赴任時点ですでに妻は亡くなっていたor別れていた、あるいは地球を離れてからできた子供がゼロ、という可能性もなくはないので、セブンが色ボケだったと考えるのは軽率である。
もう一つは『ウルトラセブン』のヒロインであるアンヌが母親というもの。ダンとアンヌにそこまでの関係があったのかは疑問が残るところだが、『ウルトラマンレオ』第29話では、アンヌらしき女性が宇宙人の子供ウリー(ウリンガ)を連れて登場しており、これまたなくはない可能性である。この宇宙人の子供ウリーは、『ダンに匹敵する強力な念動力を備える』『暴れん坊で破天荒な性格』『鼻をこする癖がある』『変身後の姿・ウリンガは銀と赤の体色を持つ』といった、どこかの誰かを彷彿とさせるような特徴が多々あり、ここに何らかの関連性を見ることは可能であろう。
とは言え、29話自体がどこか現実離れした雰囲気の漂うエピソードであり、登場した女性も最後まで自分がアンヌであるとは明言しておらず、また、ゼロの戦った相手である百体怪獣ベリュドラの構成怪獣に、ウリンガの姿も確認されていることもあり、確実とするには矛盾の多い説である。
いずれにしてもゼロの母親が誰か?についてはファンの想像の余地に任されているのが現状といえる。この件について明確な後付け設定ができるのかは定かではないが、その日が来るまで皆で色々と考察してみるのも一興かもしれない。
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関連項目
- ウルトラマン
- ウルトラセブン
- ウルトラマンレオ
- ミラーナイト
- グレンファイヤー
- ジャンボット
- ジャンナイン/ジャンキラー
- ウルティメイトフォースゼロ
- ウルトラマンべリアル
- ウルトラマンサーガ
- ウルトラマンメビウス(先代)
- ウルトラマンギンガ(後輩)
- ウルトラマンX(同じ時空移動手段持ち)
- ウルトラマン列伝
- ウルトラマンオーブ
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- ウルトラマンZ
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