ウルトラマンマックスとは、2005年から放映されていたウルトラシリーズ、及び作中に登場するウルトラマンである。
概要
珍しく最初期から全39話(プラス総集編1話)と決められて放送された。これは前作のウルトラマンネクサスの不振を受けて、急遽企画されたものであるためである。またウルトラシリーズ40周年記念作品へ向けて、放送期間の調整の意味もあった。
前作のウルトラマンネクサスが4話完結方式のため、全体的に怪獣より弱く見えることから「最強!最速!」をコピーに、また「マックス」というわかりやすく、その力強さを表現する名前を与えられた。ネクサスが連続ドラマに近い構成だったのに対して、ウルトラマンへの原点回帰として一話完結方式をとることにした。毎回のサブタイトルもデザイン的に独創性があるのも特徴。
スタッフは平成ガメラ3部作の金子修介を初め、黒田洋介や三池崇史、中島かずきといったこれまでウルトラマンとあまり縁のなかった人物が多く関わることになった。一方、初代ウルトラマンでバルタン星人を手がけた飯島敏宏、ティガやガイアのメインライターだった小中千昭、そして実相寺昭雄といったウルトラシリーズに深く関わっているスタッフも参加しており、バラエティに富んだ作品群が集中している。結果、本作に関わった脚本家は18名、監督11名という全シリーズ通して屈指の人数が集結した。
そして最大の特徴はTVシリーズでは80以来の「昭和怪獣の復活」があげられる。これまでの平成ウルトラシリーズでは、ティガからネクサスまで基本的にオリジナルの怪獣を制作していた。(ウルトラマンコスモスでのバルタン星人など例外もいるが)しかし今回、来る40周年への大きな目玉として、過去の人気怪獣の登場が実現。当時は人気投票により登場を決め、1位を獲得したゴモラは劇中登場となった。次作のメビウスではより幅広いジャンルの怪獣が取り上げられ、大怪獣バトルでは怪獣主体の展開がなされるなど、その後のウルトラシリーズのスタンダードとなっていく。
ウルトラマンマックス
防衛チームDASH(ダッシュ)の隊員トウマ・カイトと一体化しており、カイトが変身アイテム・マックススパークを空中に掲げ、左腕に装着する事で変身する。固有武器は頭部に収納されている投擲武器・マクシウムソードであり、分身させて飛ばす事も出来る。また、マックス自身も分身(しかも無数に)が可能。
必殺技の「マクシウムカノン」は歴代でも珍しく、左腕から光線が発射される。中盤でマクシウムカノンが効かないゼットンを倒すため配達員ウルトラマンゼノンから強化アイテム「マックスギャラクシー」を授かり、最強の光線技「ギャラクシーカノン」を会得する。その他にも記憶を失った状態にも関わらず勢いでよく分からない光線を出して怪獣三体を倒したり、900メートルに超巨大化して宇宙まで伸びる大剣を繰り出したり、上空一面を覆い尽くすダークバルタン軍団に対抗すべく相当数の分身を作り出しウルトラ大戦争を繰り広げたりと恐るべき強さを誇る。
ちなみに平成ウルトラマンでは珍しくタイプチェンジしないがそんなものが無くても十分強いので問題無い。まさに最強最速のウルトラマンなのである。どうなってんだこの文明監視官は。
主な登場怪獣
- 高速宇宙人 スラン星人:第4話にしてスピード負け、最強最速(笑)
- 宇宙工作員 ケサム:地球破壊爆弾を装備
- 伝説怪龍 ナツノメリュウ:ウルトラマン恒例の神様的怪獣
- 空間転移怪獣 メタシサス:自由にテレポート可能で少年のサポートなしでは勝てなかった
- 磁力怪獣 アントラー:はいはい青い石青い石
- 超音速怪獣 ヘイレン:完全にスピード負け、最強最速(爆笑)
- 宇宙恐竜 ゼットン:マックスはゼットンシャッターにヒビを入れるまで善戦したが……ゼノンwwww
- 完全生命体 イフ:ウルトラマンマックスにおける最強の生命体(強さ的な意味で)
- 宇宙化猫 タマ・ミケ・クロ:ウルトラマンマックスにおける最強の生命体(笑い的な意味で)
- 宇宙古代怪獣 エラーガ:飼い主がいる限りパワーアップし続ける
- 幻影宇宙人 シャマー星人:マックスの宿敵、光ある限りほぼ無敵だが最大の武器はそのウザさ
- 亜空間怪獣 クラウドス:マックスにおけるスカイドン、当然ギャグ回でありマックスの笑いのスペックを引き出した
- 古代怪獣 ゴモラ:人気投票栄えある第1位受賞。設定はジラース
- 夢幻神獣 魔デウス:脚本を書き直さない限り絶対に勝てない
- 対話宇宙人 メトロン星人:精神的にマックス完敗
- 神話の幻獣 ユニジン:温厚だがいるだけで時空崩壊という危険な怪獣
- 進化怪獣 ラゴラスエヴォ:メドローアでギャラクシーカノンを破る
- 挑発星人 モエタランガ:科学特捜隊マジかっけぇ
- 超科学星人 ダークバルタン:イフに次ぐ最強にして歴代バルタン最強。戦闘力で完全にマックスを上回る、再戦してもダメだった
- 星雲守護獣 ホップホップ:ウルトラマンコスモスの偉大さを思い知らせてくれた怪獣
- 星獣 ケプルス:再生能力持ち
- 機械獣 ギガバーサーク:ラスボスだがもっと強いやつはいっぱいいる、ゼノン戦え
このように、最強にはそれ以上の最強と言わんばかりに歴代の怪獣達の強さも度を越したものが多い。こんな地球がいくらあっても足りない強さのインフレが巻き起こる連中相手に39話戦い抜いたマックスとDASHは十分凄いと思います、ハイ。
TVシリーズ終了後のウルトラマンマックス
そんな最強怪獣軍団から地球を守り切ったマックスだが、TVシリーズ終了後は劇場版ウルトラ銀河伝説に出演することはあったものの、ウルトラマンベリアルに蹴散らされるモブ扱い。劇場版ギンガでも10勇士の一人として出演したが、次作のメビウスらに比べると今一つ活躍に恵まれないウルトラマンでもあった。穴埋めの宿命なのか…
そんな中の放送10周年となる2015年、「ウルトラマンX」へのゲスト出演が決定。放送終了後、実に10年ぶりのTVシリーズ出演を果たすこととなった。ちなみに変身するトウマ・カイトを演じる青山草太も10年ぶりに同役での復活となる。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 13
- 0pt