エイベル・キーンの書置(The Deposition of Abel Keane)とは、1945年にオーガスト・ダーレスによって書かれた『永劫の探求』シリーズの二作目である。『ウィアード・テイルズ』。
概要
エイベル・キーンの書置とはオーガスト・ダーレスによって書かれた小説である。
H.P.ラヴクラフトの書いた小説『インスマスを覆う影(The Shadow over Innsmouth)』の後日譚であり、『永劫の探求』シリーズの一作目『アンドルー・フェランの手記(The Manuscript of Andrew Phelan)』に登場するアンドルー・フェランが登場する。
なお、ラバン・シュリュズベリイ博士は登場しない。
補足:エイベル・キーンがインスマスのホテル〈ギルマン・ハウス〉で用いた偽名は同作者の作品『ハスターの帰還(The Return of Hastur)』で主人公が訪れる屋敷に住む老人〈エイモス・タトル〉と同名である。
登場人物
- エイベル・キーン ……ボストンに住む神学校の学生
- アンドルー・フェラン ……セラエノからやってきた若者
- ランファー博士 ……ミスカトニック大学付属図書館の館長
- ピーバディ ……ミスカトニック大学付属図書館の館員
- ヘンダースン ……インスマスにあるチェーン店:ファースト・ナショナルの店長
- エイハブ・マーシュ ……マーシュ家の当主
名前だけ登場
- ラバン・シュリュズベリイ……クトゥルー直属の配下から逃れるためセラエノで暮らす博士
- オーベット・マーシュ ……辺境の地からインスマスにさまざまなものを持ち込んだ船乗り
- ザドック・アレン ……インスマスに住んでいた酒好きな爺さん
- アリザとエズラ ……マーシュ家のふたりの老婆
物語の概要
神学校の学生だったエイベル・キーンが自宅に帰ると2年前に失踪していた謎の若者アンドルー・フェランがベッドで寝ていた。
フェランの話を聞いて興味を持ったキーンはフェランの“使命”に自ら関わりたいと志願する。
そうしてふたりはインスマスに向かい、クトゥルー復活を阻止すべく作戦を実行する。
果たして、作戦は成功するのだろうか……。
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関連項目
- クトゥルフ神話
- オーガスト・ダーレス
- 永劫の探求
- ミスカトニック大学付属図書館
- ランファー博士
- エイベル・キーン
- アンドルー・フェラン
- ラバン・シュリュズベリイ博士
- エイハブ・マーシュ
- オーベッド・マーシュ
- ネクロノミコン
- ルルイエ異本
- 旧支配者
- 深きものども
- インスマス
- 『インスマスを覆う影』
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