エクゾスカル零とは、チャンピオンREDにて連載されていた山口貴由による漫画作品である。全8巻。
概要
文明の崩壊した世界で目覚めた葉隠覚悟が、守るべき人々や行うべき正義のない世界で自らと同じ「エクゾスカル」の所有者たちと出会い、闘う姿を描いた作品。
洗練された文語調の台詞と独白で紡がれる独特の世界、美しく描かれる肉体・臓物、強化外骨格エクゾスカルによる苛烈な戦闘を特徴とする。
主人公「葉隠覚悟」を始め「強化外骨格『零』」「零式防衛術」等、同作者による漫画『覚悟のススメ』の設定・用語を引き継いでいるが、これは作中に登場するエクゾスカル所有者たちがそれぞれ別の時代・作品の主人公であるという設定があるため。
覚悟の性格や武装の外観にも大小の変更が加えられており、両作品にそれ以上の接点はない。
主要登場人物及び武装
葉隠覚悟
最後に目覚めたエクゾスカル戦士であり、エクゾスカル零の使用者。本作の主人公。
「牙なき人のための剣」であることを信条とし、崩壊した世界の人間ならぬ生物には容赦がない。故に七つの大罪の一つ「傲慢」を持つとされる。
体内には八つの零式鉄球が埋め込まれており、体表面を覆う・断裂した靭帯を復元する・鋭く変形して攻撃に使用する等に用いられる。
主な武装
九十九猛
エクゾスカル霹(ひゃく)の使用者。人造の豹を連れている。
「生きようと願う者」を守ることを信条とし、過酷な環境に適応した新しい人類を守ろうとしている。その思いは自己を称賛する民衆を心の糧とする裏返しでもあり、七つの大罪の一つ「暴食」を持つとされる。
生まれつき体内に骨がなく、体内にメタルペインという人工骨格が入れている。そのため成長する度に骨格を入れ替えるという想像を絶する痛みを経験してきた。
目覚める前は「大帝戦記レオクロス」という物語のヒーローであり、野生動物や善良な市民を救済していた。
主な武装
初夜六花
エクゾスカル雪の使用者。冷凍睡眠中は覚悟の隣に眠っていた。
両手首の内側にチップが埋まっておりそれらを合わせることでエクゾスカルを着装するが、現在は右手首のチップを奪われている。
エクゾスカル震電こと動地憐の婚約者であり、また天真爛漫な振る舞いで覚悟の心を暖める存在でもある。「姦淫」の罪を背負いし乙女とされている。縞パンを着装している。
目覚める前は「軍用乙女ユキ」という物語のヒロインであり、予幻獣なる怪物から人々を守る隊を率いていた。
主な武装
動地憐
エクゾスカル震電(しんでん)の使用者。
この世界で目覚めさせられた目的は正義の実行ではなく、とある神命にあると信じ、全ての零式特殊武装を手に入れんとしている。「強欲」の罪を背負っており、当人もそれを自覚している。
妹の動地澪とともにヴァールハイト精神城に居を構え、エクゾスカル零・雪を狙う。
目覚める前は「衛府の剣」という物語のヒーローであり、帝都の人々を守る衛府として活動していた。ちなみにこの物語の設定は同作者による漫画『蛮勇引力』と似通ったものになっている。
主な武装
動地澪
動地憐の妹にして、震電挺身隊の一人。
兄の動地憐の計画を遂行するため、震電挺身隊を率いて初夜六花を城に連れ戻そうとし襲いかかる。
その体は機械で出来ており、本人の脳だけが移植されている状態である。
上記の「衛府の剣」の中では車椅子で登場している。
主な武装
兵頭伊織
強化外骨格 霄(しょう)の使用者。
葉隠一族の支流である兵頭家の末裔であり、本来ならば覚悟をサポートする立場にある。
しかしながら動地憐の計画に賛同し本家への忠誠を返上、覚悟の前に敵として立ちはだかる。
主な武装
現人鬼
大衛兵「震」(しん)に守られ世界との関わりを一切断った人物。その身体は男でもあり女でもある。「憤怒」の罪とともに目覚めたエクゾスカル戦士である。
主な武装
純化零式歩兵
関連項目
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