エコノミー回避とは、低画質モードでの再生を回避するべく、アップロード者が総合ビットレートを調整した動画を上げること、あるいはそうして上げられた動画の通称である。低画質モードの旧称であるエコノミーモードから取った言葉である。
現在の仕様では、どんな動画を投稿しても必ずサーバーサイドエンコードがかかってしまうので、エコノミー回避が不可能になっている。詳細は1.5GB再エンコード問題を参照。
概要
ニコニコ動画では回線負荷の低減のため、動画を午後6時~午前2時の間と土・日・祝の昼12時などのサーバ混雑時間帯に再生すると、低画質・低音質版で再生される(以下、低画質モードと述べる)。
動画によっては、低画質モードになった場合にブロックノイズが発生し動画内の文字等が読みづらくなるなど、極端に視聴しづらくなる(特にゲームプレイ動画)。
この低画質モードは一定以上のビットレートがある動画にのみ発生したため、事前に軽量な動画を作成する事で回避する事ができた(ある程度、画質で妥協することになるが、ニコニコが生成する低画質動画よりは手元で生成した動画の方が高画質であり、致命的な画質低下を避けられた)。これを、エコノミー回避という。
エコノミー回避の条件
1.5GB投稿機能導入以前は、どちらか一方でも満たせば低画質モードにならなかった。
エコノミー回避条件・方法
要は、投稿時にニコニコ動画上でエンコードされない条件でエンコードしたmp4やflvで、動画の総合ビットレートが445kbps未満であればいい。解像度による規制はない。
または、動画を映像のみのものと音声のみのものに分け、ニコスクリプト「@BGM」を利用して同時再生することで、実質445kbps以上だがエコノミー回避である動画を作る事も可能(音ズレ等が厳しく、用途による)。
Adobe Flashで作成されたSWFファイルは画質が落ちない。ただしNMMで作成したのは不明。(要は普通の動画をSWFにしちゃえばおk)
エコノミー回避できているかどうかは、URLの末尾に?eco=1を付けて、http://www.nicovideo.jp/watch/sm◯◯◯◯◯◯?eco=1などとして、強制エコノミーモードにしてみればわかる。(自動再生はoffにすること。非公開の動画でも確認可能。) ?eco=1を付けた際に、「混雑中のため低画質モードでの再生となります」との表示が出なければ成功している。逆に、「低画質モード」と表示された場合は失敗している。
ただし、投稿した動画がニコニコ動画上でエンコードされていた場合はこの限りではない。2012年2月以降、エコノミー回避をしている動画についても、モバイル視聴用の低画質動画が(投稿後、数分~1時間以内に?)生成されるようになった。エコノミー回避している動画では、このモバイル視聴用の低画質動画が生成された後は、?eco=1を付けると、モバイル視聴用の低画質動画が再生される。(つまり、eco=1を付けて、エコノミー回避できているかを確認できるのは、モバイル視聴用の低画質動画が生成される以前か、500再生を越えた後に混雑時間帯に視聴した時のみ。)
【エコノミー回避参考動画】
制限445kbps時代のエコノミー回避
制限312kbps時代のエコノミー回避
制限245kbps時代のエコノミー回避
音質については、HE-AACなら48kbpsや64kbpsでもそれなりの音質が期待できる。
映像については、ビットレートが低いことで目立つ粗は動きよりかはどちらかと言うと画質であるが、当然動きの大きい動画であればビットレートはそれなりに必要であり、背景全体の動く実写などではかなり劣化が目立つ。
さほど激しい動きのない動画であれば、エコノミー回避の範囲内でもかなり高画質にできる。
ちなみにビットレートは平均で計算されるため、やろうと思えば超高画質にもできるのだが、低画質モード時間帯に一般回線ではストリーミングにいくら時間がかかるか分かったものではないため実用的ではない。
特殊な方法を用いたエコノミー回避
【総合ビットレート778kbpでのエコノミー回避動画(制限245kbps時代の動画)】
上記の動画は音声23.4kbps、動画236kbpsと記載されているが実際は総合778kbpsである。
何故この動画が低画質モードにならないかと言うと、この動画の実際の動画部分は1分54秒までであり、
その部分にのみ約778kbpsものビットレートが使われ、後半はすべて実質ビットレート0の黒画面になっている。
このように、動画部分にのみビットレートを充て、その後ある程度の黒画面を入れることで、全体の平均ビットレートが下がるためエコノミー回避ができる。
関連項目
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