エスケヱプ・スピヰドとは、九岡望によるライトノベル作品。イラストは吟。電撃文庫から刊行されている。
▼問/其(それ)ハ概要カ
第18回電撃小説大賞《大賞》受賞作。
昭和に近い和風SFな世界観と、強大な兵器《鬼虫(きちゅう)》をメインとした戦闘が最大の特徴。
▼問/其ハあらすじカ
昭和一○一年七月、極東の島国《八洲(やしま)》は、二十年前の戦争で壊滅状態にあった。
廃墟の町《尽天(じんてん)》では、シェルターの冷凍睡眠から目覚めた人々が、暴走した戦闘機械の脅威にさらされながら生きていた──。
尽天で目覚めた少女・叶葉(かなは)は、ある日戦闘兵器に襲われたところを1人の少年と1匹の《蜂》に救われる。
少年の名は金翅(きんし)の九曜(くよう)。《蜂》と少年は、《鬼虫》と呼ばれる、八洲軍が技術を結集して製造した超高性能戦略兵器であった。
彼は叶葉を「暫定的司令官」と認め、彼女を守るため生存者たちの用心棒となる。人間との交流により、徐々に心を持ち始める九曜。だが、彼の目的は、同じ《鬼虫》である《蜻蛉(とんぼ)》の竜胆(りんどう)という男と戦うことであった。機械である九曜は、「兵器は戦って死ね」というプログラムに固執していたのだ。
人間と兵器、考え方の違う九曜と叶葉は、ぶつかりながらも互いを認め合おうとする。だが、九曜と宿敵・竜胆の決戦の時は、静かに迫っていた──。
最強の兵器《鬼虫》たちが繰り広げるノンストップ・アクション!
▼問/其ハ作中用語カ
八洲
この作品の舞台となる島国。二十年前に海の向こうの《帝國》との戦争に敗れ、現在は壊滅状態にある。
鬼虫
八洲軍が採算を度外視し、持てる技術のすべてを集めて製造した九機の戦闘兵器のこと。
それぞれ特定のコンセプトに基づいて設計されており、一機一機が戦略級とされるほどの圧倒的な性能を誇る。
鬼虫と適合した人間(適性者と呼ばれる)を基にした本体と、巨大な虫(6メートル程)の姿をした《虫》の二つに分かれ、戦闘時は《虫》に本体が搭乗して戦う。(ただし、本体のみでもある程度の能力の行使や戦闘は可能。)
全身を水鉄(みずかね)と呼ばれる特殊な液状の金属が装甲に使われており、傷を負った際には自己修復する機能がある。
また、鬼虫はそれぞれ《特別攻撃術》(通称《特攻術》)と呼ばれる特殊な能力を一つもっている。
壱番式及び九番式を除く七機は、適性者と共に二十年前の戦争で八洲軍から失われたとされている。
- 壱番式《蜻蛉》
- 適性者:竜胆
コンセプト:指揮官
外見は巨大な黒いトンボ。
最初に設計された機体ということで、水鉄の試験運用的な意味合いもあり他の鬼虫よりも多くの水鉄が搭載されている。
特攻術は自身の知覚能力を極限まで鋭敏化・拡大化させる《神経加速(タキオン)》。 - 弐番式《蜘蛛》
- 参番式《蟷螂》
- 四番式《蜈蚣》
- 伍番式《蛾》
- 六番式《蟋蟀》
- 七番式《蟻》
- 八番式《蜉蝣》
- 九番式《蜂》
- 適性者:九曜
コンセプト:全ての戦況に対応する遊撃手
外見は巨大な金色のハチ。
特攻術は電気を自在に生成・操作する《電磁制御(エレキテル)》。
▼問/其ハ登場人物カ
鬼虫の適合者の名前はコードネームであり、本名は現時点では全員不明。
- 九曜
- 金翅の九曜。
この作品の主人公。
普段は軍人のような話し方で一人称も「小生」だが、本来は見た目相応の少年らしい話し方であり一人称も「ぼく」。
機械兵に感情は不要と考え、ただ兵器として死ぬことを望んでいたが…… - 叶葉
- この作品のヒロイン。
狂った(暴走した)機械兵に襲われた際に九曜と出会い、彼の《暫定指令》となる。
家事全般(特に料理)が得意な働き者。 - 竜胆
- 四天の竜胆。
銀髪の鋭い眼をした青年。
鬼虫の中でも最強の存在であり、上述の水鉄を自在に操り戦う。
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▼問/其ハ関連項目カ
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