エゾシマリスとは、動物の一種である。
概要
リス科シマリス属の動物で、シベリアシマリスの1亜種。北海道やサハリンの森林に生息する。学名は「Tamias sibiricus lineatus」。
エゾリスと比べて一回り小さく、頭胴長は12~15cm、尾長は11~12cm、体重は70~110g前後に留まる。背中には5本の黒縞と間に白縞がある。エゾリスとは違い主に地上で生活するため、樹上でバランスを取るためのしっぽもそれほど重要ではない。しかしエゾシマリスのしっぽは取れやすく、これにより捕食者から逃れやすくもなっている。
食性はほぼ植物質。木や草の種子・果実・樹液・芽などを食する。また子育て中には栄養価が豊富な昆虫も好んで食べる。食物を見つけても基本的にはその場で食べず、頬に詰め込んで安全圏まで来てから食べたり地面に埋めたりする。また冬が近づくと、冬眠に備え地下の巣の中にも餌を溜め込む。冬眠期間は半年以上にも及ぶ。
名前が似ているエゾリスとの違いは、エゾシマリスには縞模様がある、エゾリスは樹上に巣を作るがエゾシマリスは地下に巣を作る、エゾシマリスは冬眠する、などがあげられる。
環境省レッドリストの評価は「情報不足(DD)」。近年はペットとして持ち込まれたチョウセンシマリスとの交雑が疑われている。見た目では判別できないため、DNA解析による調査が目下進められている。
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