エドワード・エルガー(1857~1934)とは、19世紀から20世紀初頭にかけて活躍したイギリスの作曲家である。
概要
イングランドのウースターシャー州に生まれる。専門教育はほとんど地元のオルガニストやヴァイオリニストからのものであり、1872年には学校を去った。
しかし若いころから音楽教育に従事、生徒のひとりであったキャロライン・アリス・ロバーツと結婚する。彼女はエルガーに作曲に専念するように励まし、1890年代ごろから合唱曲を委託されるようになった。そしてついに1899年の創作主題による変奏曲「エニグマ」で作曲家としての地位を固め、パーセル以来200年ぶりとも形容されるイギリスを代表する作曲家になったのだ。
このほかにも「ゲロンティアスの夢」、2曲の交響曲や、ヴァイオリン協奏曲、チェロ協奏曲などで知られるが、やはり威風堂々第1番が日本では最も有名であろう。しかし1920年に妻を失ってからは作曲活動はまばらになり、晩年はイギリス王室楽長に任命されるなど演奏活動がもっぱらとなった。
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